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ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々!

茂木健一郎「幸福になる「脳の使い方」」

2016-12-27 08:37:56 | 読書のススメ


★ネタバレなし★

いつかったのか、どこで買ったのか覚えていない。
とにかく、テレビで茂木さんが出ていて、それを見たのをきっかけに読んでみようかと思った1冊だ。
私が買ったはずだが、もう1冊家に似たような本があったので、妻かもしれない。

茂木さんといえば、東大なんてクソだ、勉強なんてできなくても構わない、と公言して憚らない印象で、なおかつ自分は超天才だという人だ。
東京大学理1で、法学部にも入り直している。
日本で宇治原と茂木さんが所属する「MENSA」は日本で数えるほどしかいない、という。

人間には努力でどうしようもない次元の人間がいて、そういう人は、公式を覚えれば応用問題まで解けてしまい、開いた英単語帳は二度と忘れないらしい。
森鴎外も、中国語の授業中、態度が悪いと言われたとき、授業の内容をすべて中国語で黒板に書いたという。
そういう人なので、私にはちょっと……と思っていたが、内容はけっこうおもしろかった。

常識的な部分もあり、とくに驚くべき内容はない。
また、おそらく期待しているような劇的なことはきっとないだろう。
ただ、示唆の多い実体験が書かれている。
よくあるビジネス本とは違うのはその点だろう。

読みやすく、するっと入ってくるので、逆にすぐに忘れてしまうかもしれない。
ただ、人を見るときや自分の精神状態を観察するときに、一つの視座を与えてくれる本ではある。

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