secret boots

ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々!

プロフェッショナル

2008-05-06 18:07:09 | 日記
はじめての日記というカテゴリーの記事です。

先日髪の毛を切った。
もちろん、自分で髪の毛を切るアビリティは今のところないので、お店で切ってもらった。
でも、ただ。
一月ほど前におなじ店に切りに言ったところ、
「最近髪の毛を切っていないので練習台になってください」と言われたのだ。
その店員さんも映画が好きで、というか僕より映画を観まくっている人なので、
話が合い、結構仲が良かったのだけれど、
まさかそんなことを言われるとは思っていなくて、恐縮しながら切ってもらった。
(お金よりもその好意がうれしくて。)

店が終わってからということで、八時すぎくらいに店に行った。
いつもなら饒舌に話してくれる店員さんなのだが、その時は「営業トーク」はなしで、真剣に切ることだけに集中されていたようだった。
(いやいや、いつも真剣に切ってくださいますよ。その時は特に、ということ)

その時、隣では新人さんに別の人がシャンプーの指導をされていた。
その指導がタイトルにあるように、「プロフェッショナル」だったのだ。
「こういう掻き方ではしずくが飛びやすいからだめだ」
「手が小さいからこう掻いたほうが気持ちが良い」
「音がなると不快に感じるから気をつけて」
言葉自体はとても丁寧に穏やかに、だけれど、すごく細かく指導されていた。
その教えていた人とは雑談をしたことがあったので、仕事モードとリラックスモードとのギャップもあって、ちょっとびっくりした。

僕も仕事をしているけれど、ここまで細かく気を遣って仕事をしたことはない。
プロフェッショナルとはこういうことを言うのだろうと改めて思い知らされた。
仕事は、仕事をすることと、その仕事を教えることだ、と誰かが本に書いていた。
まさにその通りで、仕事を他人に教えることが、その組織で仕事をするためには重要なことだろう。

しかも、そのやりとりは相手をどうこうというような嫌みさは全くない。
ただ、二人にあるのは「理想」を追求しようという志だけだ。
教える方も教えられる方も、職人なのだ。
それはどこの美容院でも当たり前なのだろうけれど、やっぱりすごい。

ただでさえ労働時間の長い美容師という仕事なのに、夜遅くまでプロフェッショナルになろうというまなざしには、純粋に感動してしまった。

髪の毛を切ってもらう以上の収穫を得た日だった。

僕もがんばろうっかな~。
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