銅版画制作の日々

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『ワールド・トレード・センター』 勇気と生存のストーリー!

2006-10-28 | 映画:シネコン

MOVX京都にて、「ワールド・トレード・センター」を鑑賞した。時間的なこともあり・・・観るのが先送りになっていた。どうしても観たいと思っていた9.11関連では「ユナイテッド93」に続きこの映画が第二弾・・・・。今回はが激突した世界貿易センターでの惨事を映画化。このビルでの死者は2749名、国籍は87ケ国に及ぶ。消防士は343名、港湾職員の犠牲者は84名、うち37名は警察官。NY市警察の警官は23名。救出された者は20名だった。その救出された中に、ジョン・マクローリンとウィル・ヒメノという警察官がいた。この映画はその二人の救出されるまでが描かれている

キャストジョン・マクローリン役にはニコラス・ケイジ、ウィル・ヒメノ役には若手俳優マイケル・ペーニャ、監督はオリバー・ストーンと凄いそして何といっても、実際この惨事から救出されたご本人二人も出ておられるのだ

という事でこの映画はフィクションではなく、実際に惨事に巻き込まれ、救出されるまでのことを二人から聞き、再現した作品だ

お話2001年9月11日火曜日の朝、NY港湾局警察では班長ジョン・マクローリンによって勤務配置の進達が行なわれていた。そして警官たちはそれぞれの配置先へ・・・。ウィル・ヒメノはバスターミナルの担当だ!午前8時46分、突然NYの街がかってない巨大な地響きに包まれたワールド・トレード・センター北棟(タワー1)にが激突現場の警察官は全員本部に呼び戻される。タワー1に退去命令が出され、緊急避難援助チームが急遽結成される。リーダーはジョン・マクローリンで、ヒメノもそのメンバーの一員。現場は想像以上に凄いものだったと煙に包まれるタワーその粉塵の中を傷ついて逃げ惑う人たちそんな光景は今ま見た事はないものだ更に南棟(タワー2)にもが激突したという情報・・・・。タワーの階上で救出を待っている人たちのためにジョン・ヒメノ・ドミニク・アントニオ・クリスの5人は緊急装備に身を固め、地下1階からタワー1に向かおうとする彼らの前で頑丈なエレベーター・シャフトが音を立てて崩れ始める「逃げろ」とジョンの必死の叫びだがその声は瓦礫と共にかき消され・・・・頭上からはその瓦礫が降りかかって来るやがて暗闇と静寂が訪れる自分達が何処にいるのかお互いの名前を呼び合うアントニオ・クリスの生存は確認できず残されたのは3人、でもジョンとヒメノは瓦礫の下でまったく身動きが取れず。ドミニクは何とか脱出可能だったが、二人の救出のため、残るも・・・・二度目の崩壊で力尽き、犠牲となってしまう残された二人の家族は錯綜するの報道に釘付け状態唯一の情報はタワーに向かったというものだけ・・・・。ジョンの妻ドナは4人の子供の前で気丈に振舞う一方のヒメノの妻アリソンは幼い娘とお腹にいる子供を抱え、混乱状態「きっと戻ってくる」と家族に支えられ、瓦礫の下で苦しむ二人同様闘っているのだ瓦礫の中で苦しむ二人、ジョンは無線で助けを求めるも・・・・・。通じる事はない声かけで話すも、お互いの姿は確認できない。次第に疲労でも・・・・。でも眠ったら死ぬ話をして何とか生きて戻ろうと励ましあう外に向かってパイプを鳴らししてみたり。映像は暗闇の中で必死に頑張る二人のシーンが続く。

どうなるんだろうと、観ている方も思わず力が入る感動のラストが観ものだと思うそしてきっと誰もがするに違いない本当に体験された二人の警察官の貴重な話がこの映画で分かるはず

オリバー・ストーン監督はこの作品を“率直な作品”という。当時の生存者が多くいて、記憶もはっきりしている。そして映画にもその人たちが出演している。つまり事態がどう進んだかを詳細に追う映画なのだと。記憶や視覚に頼っただけの想像的な側面もあるが。ジョンとヒメノのやりとりや生還、そして家族とのつながりはシンプルで真実だと言える。

9.11のあの日にこんなドラマがあったそれを映画によって知ることが出来たのだ。惨事は辛いけど・・・・。こんな二人が生きるために頑張った事を、忘れずいたいと思う。


左から二番目がウィル・ヒメノ、そして右端がジョン・マクローリンです

 

  公式サイトです ワールド・トレード・センター

追記:映画を鑑賞するまでは、政治的な映画だと思っていたが、そうではなかった。この事件に遭遇した彼らの経験した事が伝えられた。つまり勇気と生存が描かれているのだ。

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