『私のちいさなピアニスト』 10月23日、京都シネマにて鑑賞♪
先日、『4分間のピアニスト』を鑑賞した。ストーリーは重い内容だったが、非常に感動深いものだった。ピアノ関連の映画はこの後も、京都シネマにて上映予定ということで、また楽しみ
実は私もピアノを親に習わされた。小学校1年くらいからだっただろうか?正直あまり好きではなかった。将来のことを考えて、何か手に職をつけるための手段だったが、結局ものにはならず・・・・。少しは弾ける程度で終わってしまった。才能があるということは本当に素晴らしいことだ。もちろん努力も必要だが。
テレビで、おすぎが、この映画がいいということで紹介していたこともあり・・・・。それならば観ようと決めていた。いよいよ上映されると聞き、京都シネマへ行ってきたわけだ。
お話は・・・・。
舞台は韓国ソウル、久しぶりの韓国映画だ!
ソウル郊外のアパートの一室で、ジス(オム・ジョンファ)はちいさなピアノ教室「ウィーン・ピアノ教室」を開いた。天才ピアニスト、ヴラディミール・ホロヴィッツをこよなく愛するジスは、ピアニストとしては大成できず。その原因は貧しい家庭環境から海外留学が叶わなかったと思い込み挫折感を噛み諦めていた
運命の出会い
失意のジスは、引越しの日愛用のメトロノームを奪って走り去ったひとりの少年と出逢いを果たす。彼は近所に暮す7歳の少年キョン・ミン(シン・ウィジェ)だった。4歳の時、交通事故で母を亡くした彼は、今は祖母とともに貧しい生活を送っていた。
事故のことがトラウマになっているのか?情緒不安定で周囲とトラブルが絶えなかった。悪ガキだという印象の彼が、ある日ピアノを演奏をすると、途端におとなしくなり、落ち着くのだ
やがて彼が“絶対音感”の持ち主だということを知るジスはキョンミンをコンクールで優勝させることを考える。優勝させることで、ピアノ教師の名声をあげることを考えたのだ。そしてその日から、ジスの厳しいレッスンが始まる・・・・。
純粋にピアノが大好きなキョンミンは、鍵盤に向かうことに夢中になる。そしてたちまち演奏の腕前をあげる
このことで、ジスの教室の評判は良くなり、生徒が集まることに。大勢の生徒が押しかけるでもキョンミンにとっては、ジスを独占できなくなり・・・・面白くない
さてさてもうひとり、この教室にはミスマッチな生徒がいたそれは階下のピザ屋のグァンホ(パク・ヨンウ)彼はジスに一目ぼれ子どもたちに混ざって中年の生徒の誕生
コンクールを控えたある日、キョンミンにせがまれ、ジスはピクニックに出かけることに・・・・・。何とグァンホも一緒に完全にお邪魔虫
乗り物に乗ったり、動物とふれあい 活き活きとした表情のキョンミン。少年の純粋さを取り戻したような・・・・・。
その広場に置かれたピアノに向かって、動物たちの動きを音楽で表現するキョンミン。ジスは愛しく見つめ、彼の才能をあらためて実感
グァンホはジスに愛の告白しかしあっさり断られてしまう。「婚約者がいます」とジス。のグァンホ・・・・。相手はホロヴィッツと聞かされても、その人物を知るわけがない。その言葉を真に受けてしまうのだ
ホロヴィッツなんて知るはずもないピザ屋のグァンホ
いよいよコンクール当日準備万端でキョンミンは舞台に立つ。スポットライトに照らされた途端、彼はパニックに陥る。母が自分をかばって事故死した事がライトによって、フラッシュバック泣き崩れるキョンミン。あえなく棄権となる
コンクールの帰路、キョンミンに裏切られたジスは、慰めるどころか、冷たく当り二度と教室に来ないよう言い渡す
しかし孤独な日々がジスを苦しめ、ぽっかりと空いた心の穴を埋めることは出来ない。思わずジスはグァンホに「キョンミンに会いたいの」と本音をぶつける
互いの挫折を乗り越え、再びピアノレッスンに励む2人。グァンホのプレゼント?で、キョンミンとクリスマスミュージカルに出かけたジスは、かっての同級生ジョンウン(ユン・イェリ)とばったり顔をあわせる。ジョンウンはあのピアノコンクールの審査員のひとりでもあった。ハウスコンサートに出席した2人は、ふと人気のないピアノ部屋に迷い込む。そこでキョンミンはジスのために思い込めてドビッシーの「2つのアラベスク」を演奏する。たちまちキョンミンの周囲は多くの人が集まった
ジョンウンは彼の情緒感溢れる演奏に、「優秀なピアノ教師が必要よ!」とジスにアドバイス。しかしその言葉は、ジスのプライドを傷つけるものだった。
まもなくキョンミンの祖母が病死。孤児となった彼を引き取る決意をするジス。しかし兄(チョン・インギ)から、「彼を自分の道具にするな」と猛反対を受ける。その言葉で、初めてキョンミンの将来について、彼女なりに思いを馳せる
彼のために、ひとつの決断を・・・・。それは
十数年後、ジスは夫となったグァンホと出かけたコンサートは、天才ピアニストの韓国凱旋コンサート♪
そのピアニストこそ世界的アーティストとなった彼(ジュリアン・ジョンウォン・キム)だったのだ
成人後のキョンミンを演じるジュリアン・ジョンウォン・キムは韓国を代表する最高の次世代アーティスト、90年に、ウィーン国立音楽大学に最年少の15歳で合格数々の有名なコンクールで素晴らしい賞を受賞している。
キョンミン役のシン・ウィジェ君は7歳からピアノを習い始め、9ヵ月目に出場したコンクールで見事優勝した天才ピアニスト。この映画のため、監督はじめ、スタッフが1年余りかけて全国のピアノ教室を周り、探し出した新人である。演技経験はまったくなく、この映画でデビュー
ジス役のオム・ジョンファ♪MBC合唱団のメンバーとして、芸能界入り。CM出演を経て92年「結婚物語」端役で映画デビュー。93年には、「風が吹く日には押鴎亭洞に行かなくちゃ」で映画初出演。黄金撮影新人賞を受賞主題歌「瞳」で歌手でデビューも。ダンスとセクシーな歌で、“韓国のマドンナ”と呼ばれ人気スターとなり、ファッションリーダー的存在。数々の作品で活躍中だそうだ。弟は『シルミド』の俳優オム・テウン。
グァンホ役のパク・ヨンウ♪96年、MBCの24期タレントに合格。96年のテレビドラマ<アパート>で俳優デビュー。97年には『オルガミ~罠』で映画初出演、チェ・ジウの夫でマザコンのドンウ役で注目される、新作でまた、オム・ジョンファと共演する。
監督♪クォン・ヒョンジン1964年生まれ、世宗大学英文科を経て、94年に東国大学映画科大学院を卒業。89年に、ユ・ヨンジン監督の「ウォーターワールド」の助監督として参加。93年のユ・ハ監督の「風が吹く日には押鴎亭洞に行かなくちゃ」の助監督も務める。今回の作品で長編劇映画デビューを果たす。
ピアニストの夢を挫折したジスのすさんだ心は、キョンミンとの出逢いによって、愛を学ぶことに・・・・・。地味な作品だけど、音楽を通じて人の心が変化していく姿に何だか観ている私たちにも愛をくれたって感じがする。
音楽・美術、色々な形での表現は、もちろん素晴らしい才能も必要だけれど、人の心を打つものがやはり大事なんだと・・・・。そうなれるといいですね。
私のちいさなピアニスト♪♪公式サイト