日の当たらない9人の物語
2月19日、東宝シネマズ二条で鑑賞。「劇団ひとり」の作家デビュー作であり、何と大ベストセラーとなった小説らしいです。実は主演を務めた岡田准一君の密やかなファンでもあって、ぜひ鑑賞したい映画でした
このところ、色々な話題作に出演の三浦友和さんも、出演していました。今回はサラリーマン役。イメージとしてははまり役かもしれませんが。以前はそれほど気になる役者さんだと思わなかったけど・・・・・。最近はそういう概念を捨てさせてくれる感じですねおぉ~~!そしてなんといってもこの中で西田敏行さんのホームレス役がインパクトありそして似合っているですよね。(憎いほど、はまっています)
発売以来80万部を超える、劇団ひとりのベストセラー小説が待望の映画化! 暗い映画館で、映写機から映し出される光が紡ぎ出すのは、不器用で、弱くて、だからこそ人生、思い通りにはいかない9人の登場人物たちの、光と陰の物語だ。
季節は夏。大型台風がじわりじわりと接近してくる頃、いつもと変わらぬ冴えない毎日を過ごす人たちがいた。
例えばそれは、観光バスの運転手をしているシンヤ。ギャンブル好きで借金まみれの彼は、上司にお金を借りるが、あろうことか、その金で、再びパチンコに手を出す始末。挙げ句、サラ金の取り立て屋に追われ、オレオレ詐欺に手を出すハメに
例えばそれは、エリートサラリーマンであるにも関わらず、ホームレスに憧れ、自らもホームレスになるリュウタロウ。ホームレス仲間と一緒の時に鳴った携帯を、ばつが悪そうに取りながらも、携帯を捨てきれない彼にも、何か複雑な事情があるようだ。
ほかにも、若かりし頃の母が秘かに恋をしていた芸人の雷太を探す寿子や、リュウタロウに憧れられるホームレスのモーゼなど、それぞれに事情を抱えた登場人物たちが、スクリーンに次々と映し出される。
物語の流れを簡単に説明しよう。大きな流れは4つ。1つ目は、バス運転手のシンヤと、母の恋の相手を探す寿子が、ヒョンなことから知り合うというもの。2つ目は、寿子の母の鳴子と芸人・雷太との出会いを描いた35年前のもの。3つ目は、崖っぷちアイドルのみゃーこと、彼女を一途に追うアイドルオタクのゆうすけとのもの。4つ目はホームレスのモーゼと、彼に憧れホームレスになるリュウタロウとのもの。
35年前、浅草で雷太と出会う鳴子。雷太(伊藤淳史)は、面白くないネタで笑わせようとするが?
雷太に恋をする鳴子、だが雷太には密かに思いを寄せる相手がいた
それはストリッパーのジュピター(緒川たまき)だった
鳴子と雷太は漫才コンビに。でも上手く行かなくなる
25歳のアイドルみゃーこ(平山あや)とアイドルオタクのゆうすけ(塚本高史)
ファンレターは、彼女を励ます内容がいいとゆうすけ。
それぞれに事情を抱え、てんでバラバラだった物語が、時間の経過とともに少しずつ交錯し、いつの間にか1つのドラマへと結実していく。そこで描かれるのは、人はみな、1人ではないというメッセージだ。
愛すべき登場人物たちによる、愛すべき物語
キャストも充実している。シンヤ役には、『木更津キャッツアイ』や『花よりもなほ』などで活躍する岡田准一。オレオレ詐欺で騙そうと思った老婆と親しくなってしまい、なかなか騙せない男を繊細に演じている。
老婆の正体もお話が進むにつれて、わかっていきます。モーゼも大いに関係あり
一方、寿子と母の鳴子の2役を演じるのは、2008年のNHK大河ドラマ『篤姫』で主人公を演じる宮崎あおい。共に繊細な役を得意とする2人のコラボレーションも見どころの1つ。
モーゼの嘘を初めて知る
さらに、西田敏行がモーゼ役、三浦友和がリュウタロウ役で出演するなど、ベテラン陣も充実。彼ら2人が共にホームレス姿で、新宿中央公園に佇む様は、それだけでも一見の価値アリだ。
実は大ボラ吹きだった
一体モーゼは何者なのか?そして嘘をついた理由は?
すすり泣く人もいるだろう。笑えるシーンもそこかしこに転がっている。だが、“ひとこと”でこの映画を表すなら、“愛すべき登場人物たちによる、愛すべき物語”ではないだろうか。
きっとみんな不器用で、弱いからこそ、つい誘惑に負けたりする。自分の年を振り返り、「こんなはずでは……」と思う人もいるだろう。そんなすべての人たちが、どこか共感できる。それが、この映画の醍醐味だ。
仮に今が良くなくても、次の角を曲がれば新しい幸せが待っているかも知れない。と、心を温かくし、明日への希望を感じさせてくれる映画に仕上がっている。
(日経トレンディネットより抜粋)
面白くて、悲しくて、切なくて・・・・・。色々な思いが重なってお話は進んでいきます。ホームレス、オタク、ギャンブル等、現代社会の象徴的なものが題材となり、観る者に問いかけているようですね。とことん駄目だっていいじゃないか?弱くてもいいじゃないか?格好悪くてもいいじゃない?迷惑はかけちゃいけないけどねシンヤは大迷惑かけているけどね
岡本准一君、格好悪くて駄目人間でしたが、いやあ~良かったです。いい味出してました
「陰日向に咲く」公式サイト ひとりじゃない