銅版画制作の日々

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英国王のスピーチ☆THE KING'S SPEECH(2010)

2011-03-04 | 映画:シネコン

 コリン・ファース、アカデミー賞・主演男優賞おめでとう!

英国史上、
もっとも内気な王。

いやいや、アカデミー賞ということで、満席に近い状態でした。受賞効果は本当に凄いもんです。主演は「シングルマン」でも高い評価を得た、コリン・ファースさん。見た感じはそんなに派手な役者さんではありませんが。演技力は一級ものです。
流石という感じです。

そして脇を固める2人、ジョージ6世の奥さま・エリザベス役のヘレナ・ボナム=カーター。ここ最近は結構個性的なキャラが多いのですが、今回はいたってシンプル。でも流石な演技で、光っておりました。

そしてこの人、ライオネル・ローグ役の、ジェフリー・ラッシュさん。パイレーツ・オブ・カリビアンの海賊バルボッサ役でお馴染の方、彼も素晴らしい演技!

王であろうと媚びることなく、ジョージに猛特訓するローグ役。
何となく一物あるそうなキャラだけど、、、、。こういう人物が必要だよね。

吃音で悩むジョージ6世、国民の前で演説をしなければならない環境だったが、大勢の人の前だと、書かれた文章さえしっかりと読めない。ジョージの表情も強張って何か痛々しく見える。そのことで拍車をかけてなお、吃音が酷くなります。

良いと聞けば、様々な言語聴覚士にあたり治療して来たが、未だに上手くいきません。妻エリザベスも一緒に奮闘してきたが。


王さまは大変です。そりゃ普通の者でも、こんな晴れがましい場所で喋れとい言われたら、ろれつが回らなくなりますよね。

プレッシャーに打ち勝つには自信をもたないとダメなんでしょうが。そういわれても緊張するのが人間の心理。


音楽を聴きながらの朗読実験。ジョージはこの奇妙な実験に対して違和感を感じるが、、、、。実はこの実験で驚くような結果が出たとはこの時知るよしもなかった。

ストーリー (MovieWalkerより拝借)

ジョージ6 世(コリン・ファース)は、幼い頃から吃音というコンプレックスを抱えていたため、英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)の次男という華々しい生い立ちでありながら、人前に出ることを嫌う内気な性格となり、いつも自分に自信が持てないでいた。厳格な父はそんな息子を許さず、様々な式典のスピーチを容赦なく命じる。ジョージは妻のエリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)に付き添われて、何人もの言語聴覚士を訪ねるが一向に改善しない。ある日、エリザベスはスピーチ矯正の専門家・ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていく。ライオネルは、診察室では私たちは平等だと宣言、王太子を愛称で呼び、ヘビースモーカーのジョージに禁煙させる。さらに、大音量の音楽が流れるヘッドホンをつけ、シェイクスピアを朗読するという奇妙な実験を行うが、ジョージはこの治療は自分には合わないと告げ、足早に立ち去ってしまう。だがクリスマス放送のスピーチがまたしても失敗に終わったジョージは、ライオネルに渡された朗読の録音レコードを聞いて驚く。音楽で聞こえなかった自分の声が一度もつまることなく滑らかなのだ。再びライオネルを訪ねたジョージは、その日から彼の指導のもとユニークなレッスンに励むのだった。1936 年、ジョージ5世が亡くなり長男のエドワード8 世(ガイ・ピアース)が即位する。そんな中、かねてからアメリカ人で離婚暦のあるウォリス・シンプソンと交際していたエドワードが王位か恋かの選択を迫られる。彼は恋を選び、ジョージは望まぬ座に就くが、大切な王位継承評議会のスピーチで大失敗。だがジョージはライオネルの助けを借り、戴冠式のスピーチは成功に終わる。しかし、本当の王になるための真の試練はこれからだった。ヒトラーの率いるナチスドイツとの開戦直前、不安に揺れる国民は王の言葉を待ち望んでいた。王は国民の心をひとつにするため、世紀のスピーチに挑む……。

1925年大英帝国博覧会閉会式で、ヨーク公アルバート王子はエリザベス妃の見守るうちに、父王ジョージ5世の代理として演説を行った。しかし、吃音症のためにさんざんな結果に終わり、聴衆も明らかに王子の演説に落胆してしまった。アルバート王子は「専門家」による治療を試すものの、結果は思わしくなかった。

ローグの治療は、一味違った。アルバート王子に対しても、愛称(バーティーとライオネル)を使い合うことを承知させ、くだけた環境を作り出して療法を始めようと提案する。これに対してアルバート王子は反発し、治療法そのものに納得しない。ローグは最新の録音機を使い、王子に自身の声を聞けない状態にし、シェークスピアの『ハムレット』の台詞をレコードに録音させる。王子はひどい録音になったと思い込み、また治療の見込みがなさそうなことに腹を立てて帰ろうとする。それならと、ローグは録音したばかりのレコードを王子に持って帰らせる。


ジョージ6世の父、ジョージ5世にはマイケル・ガンボン。

ラジオ中継で、国王は息子2人の息子の将来について心配していることを告げる。

 

ディヴィッド王子役には、ガイ・ピアーズ。
国王はデイヴィッド王子について次期国王として不適格だと考えていた。


弟であるアルバート王子が王族の責務をこなせるようにならねばならないことを強調し、常にきつく接していた。

1936年、国王ジョージ5世崩御。デイヴィッド王子が「エドワード8世」として国王に即位したが、、、、。アメリカ人で離婚歴があり、まだ2番目の夫と婚姻関係にあるウォリス・シンプソン夫人と結婚することを望んでいたので、王室に大きな問題が起こるのは明白だった。


当時の首相、チャーチルもディヴィッド王子の女性問題で頭を悩ましていた。

その年のクリスマス、城で行われたパーティで兄とシンプソン夫人の下品な姿を目のあたりにして、見かねたアルバート王子が兄王に離婚歴のある女性との結婚はできないことを指摘するが、そのことにキレたディヴィッドもアルバートの吃音問題を取りあげて、王位が欲しいのかと責める。関係は悪化、、、、。

結局、エドワード8世は、即位して1年も満たぬうちに退位し、アルバート王子が国王として即位することを余儀なくされた。アルバート王子は、この負担に大きな苦しみを感じることとなる。
益々プレッシャーは大きくなるのだ。


ジョージ6世の誕生だが、、、、。王位継承評議会での宣誓は散々なものとなった

再びローグを訪ね、指導を仰ぐことにしたのだが。

大司教の反対に遭遇。

大司教は、公の資格を持たないローグに対して反発。専門家の治療を受けるようにと要求し、ローグを国王から遠ざけようと試みるが。

ジョージ6世はそれまでにローグとの間に築き合ってきた信頼関係を一番とし、また彼自身も吃音症を克服しつつあることを自覚して、ローグを手放すことをせず、彼の治療方法を信頼することにするのだった。
彼の治療がジョージを勇気つけたというのも大きいだろうね。

歴史物は苦手ですが、これは意外に分かりやすかったかな。ローグとジョージのやり取りも結構面白くて、入りやすかった。何よりもコリン・ファース、ジェフリー・ラッシュの素晴らしい演技に感動。

解説(allcinemaより拝借)

「ブリジット・ジョーンズの日記」「シングルマン」のコリン・ファースが、エリザベス女王の父にして国民から慕われたイギリス国王ジョージ6世を演じて絶賛された感動の伝記ドラマ。吃音症に悩みながらも妻エリザベスの愛とスピーチ・セラピストのサポートで歴史的演説を成し遂げ、国民のリーダーとして戦争という難局に立ち向かう姿を描き出す。共演はジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター。監督は「くたばれ!ユナイテッド -サッカー万歳!-」のトム・フーパー。

 メアリー王妃 クレア・ブルーム

  ローグ夫人 ジェニファー・イ―リー

  チャーチル ティモシー・スポール

※タイトルの「スピーチ/speech」は演説という意味をもつと同時に、話し方、話しぶりという意味がある。そのため、映画の題は、「英国王の演説」それに「英国王の話し方」の2つの意味を表しているそうだ。(ウィキぺディアより)

メディア 映画
上映時間 118分
製作国 イギリス/オーストラリア
公開情報 劇場公開(ギャガ)
初公開年月 2011/02/26
ジャンル ドラマ/伝記
映倫 G

 

オフィシャル・サイト
http://kingsspeech.gaga.ne.jp/
Comments (7)
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