真夜中のパリに魔法がかかる
好き度:=90点
MOVIX京都にて鑑賞。
ロマンチック☆★な大人の絵本って感じでお洒落。アレンおじさん傑作作品ですね。
オーエン・ウィルソンはどちらかというとちょっと苦手なのですが。この作品ではとてもハマり役でなかなか良かったですね。常に夢を追うロマンチストな役がとても好感持てました。
その上にまわりはとても豪華キャストときていてこれがまたたまらないんですよね。
冒頭はパリの名所が音楽とともにしばらく映し出されて、何か旅行気分に浸れるそんな雰囲気です。アレンおじさんの定番の字幕紹介もあっさりとしていてこれがまた飾り気がなくて良いんですよね。
さて主人公ギルが真夜中のパリで出会う往年の芸術家は総勢17名。ヘミングウェイやダリ、マティス、ピカソにマン・レイと名立たる人物が登場。あ!ムーラン・ルージュでお馴染のロートレックもいたわ。名前を聞くだけで何だかドキドキ感もあったり。
しかも午前零時の鐘とともにクラッシックカ―がやってきてタイムスリップするというこの流れも粋で洒落ているよね。
主人公ギルを演じるオーエンはどちらかといえば典型的なアメリカ人ぽくてこのクラシカルな雰囲気の中ではちょっと浮いて見える。そのミスマッチがまたたまらなく良い味を出しているんですよね。
ギルの婚約者イネズにはあのレイチェル・マクアダムス。今回は現実的でちょっと?我儘な女性。
何でもアレンさん、彼女には悪女を演じて欲しかったそうな。
夢見るギルとはまったく正反対のイネズは彼の話にはまったく取り合わず。どうも嚙み合っていない。タイムスリップしたことを話しても信じてもらえない始末。
あらすじ(goo映画より)
ハリウッドの売れっ子脚本家ギル(オーウェン・ウィルソン)は、婚約者イネズ(レイチェル・マクアダムス)とともに愛するパリを訪れる。ワンパターンの娯楽映画のシナリオ執筆に虚しさを覚えているギルは、作家への転身を夢見て、ノスタルジー・ショップで働く男を主人公にした処女小説に挑戦中。パリへの移住を夢見ていたが、お嬢様育ちで現実主義者のイネズは、安定したリッチな生活を譲らない。そんな2人の前に、イネズの男友達ポール(マイケル・シーン)が登場。
パリ市内の観光スポットも一緒に紹介
ヴェルサイユ宮殿
おぉ~やっぱりマイケル・シーンだった。髭もじゃのお顔なので別人かと、、、、。
美術館ガイド役にはフランス元大統領サルコジ夫人のカーラ・ブルーニ
この場所はノートルダム寺院脇のジャン23世公園というパリの観光スポットの一つ
イネズと水入らずでパリを満喫しようとしていたギルにとって、彼は邪魔者でしかなかった。そうして迎えた第1夜。ワインの試飲会に参加した後、1人で真夜中のパリを歩いていたギルは、道に迷ってモンターニュ・サント・ジュヌヴィエーヴ通りに迷い込む。物思いに耽っていると時計台が午前0時の鐘を鳴らし、旧式の黄色いプジョーがやってくる。その車に乗り込んだギルは、古めかしい社交クラブで開かれているパーティに参加。そこで出会ったのはスコット・フィッツジェラルド夫妻に、ピアノを弾くコール・ポーター、パーティの主催者ジャン・コクトー。ギルは1920年代のパリに迷い込んだのだ。
キャシー・ベイツ演じるガ―トル―ド・スタインはアメリカの女性作家だそうです。著名な方のようです。
デロール 1831年創業の老舗剥製店
翌晩、ギルはヘミングウェイに連れられてガートルード・スタイン(キャシー・ベイツ)のサロンを訪問。そこでガートルードと絵画論を戦わせていたパブロ・ピカソの愛人アドリアナ(マリオン・コティヤール)と出会い、互いに好意を抱く。
セーヌ川
さらに次の夜。真夜中のパリをアドリアナと2人で散歩し、夢のようなひと時に浸る。ところが思いがけないことで婚約者イネズの存在を知られ、アドリアナは去ってゆく。毎晩1920年代のパリに繰り出すギルは、どんどんアドリアナに惹かれてゆく。そして5度目のトリップを終えたとき、ギルは人生を左右する大きな決断を下すことになる。果たして気まぐれなパリの街は、彼に微笑んでくれるのだろうか……。
ジヴェルニー
ロマンチックな雰囲気にピタリ。ここはクロード・モネが住んでいた家がある村の庭園。モネのテーマの一つである水連が有名な場所。
ロダン美術館
婚約者の両親と食事をした場所はかの有名な、マキシム・ド・パリ
お話もさることながら、パリ市内の観光スポットがいっぱい見れるのも必見ですね。
コール・ポーターの曲が縁でガブリエルとの出会いも見逃さずに。
忘れちゃいけないこの人 ダリ役で登場のエイドリアン・ブロディ ダリ~!と盛んに言っていた(笑)
解説(allcinemaより)
本国アメリカではウディ・アレン監督作としては最大ヒットとなったチャーミングなファンタジー・コメディ。作家志望のアメリカ人男性が、ひょんなことからヘミングウェイやフィッツジェラルド、ピカソといった伝説の作家や芸術家たちが集う憧れの1920年代パリに迷い込み、幻想的で魅惑的な時間を過ごすさまを、ノスタルジックかつロマンティックに綴る。主演は「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」のオーウェン・ウィルソン。共演にレイチェル・マクアダムス、マリオン・コティヤール、キャシー・ベイツ。また、フランス大統領夫人カーラ・ブルーニの出演も話題に。アカデミー賞では作品賞を含む4部門にノミネートされ、みごとオリジナル脚本賞を受賞。
アカデミーに対してはあまり興味のないアレンおじさんですが、受賞してどうだったのでしょうか。
メディア | 映画 |
上映時間 | 94分 |
製作国 | スペイン/アメリカ |
公開情報 | 劇場公開(ロングライド) |
初公開年月 | 2012/05/26 |
ジャンル | コメディ/ファンタジー/ロマンス |
映倫 |
G |
ラストのこのシーンがまた良いんですよね