銅版画制作の日々

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家族を想うとき MOVIX京都にて

2019-12-26 | 映画:シネコン

年末映画鑑賞日記 気になっていた作品、ようやく鑑賞・・・。2016年「わたしはダニエル・ブレイク」を最後に引退宣言をしていたケン・ローチ監督。再びメガホンを取り、描いた作品は、今もなお、全世界で問題となっている貧困や格差社会がテーマ。

多分この作品と同じような家族はきっとあると思います。共働きのリッキー&アビー夫婦、そして二人の子供たち。マイホームを持つことを夢見て、父リッキーは一念発起して新しい事業にかけます。ただその仕事をするためには、アビーが仕事で使っていた車を手放さなければならない。車の無くなったアビーはヘルパーの仕事のために大きな負担が。時間に追われ、自宅に帰るのも遅くなり子供との時間も無くなるというありさま。また子供たちも父の転職でそれぞれ大きなリスクを背負うことに・・・。息子セブは万引きや停学になり、そのためリッキー・アビー夫婦の仕事にも支障をきたす。様々な出来事が家族を襲い、家族関係もぎくしゃく状態。何とか脱却して行くが、追い打ちをかけるような試練がリッキーを襲う。

とにかく辛いし悲しい・・・。どうすれば彼らに幸せがやって来るのか?神様、不公平じゃあありませんか?


時間を押しても丁寧に介護するアビーの姿も、印象的だった。


家族団らんの夕食、この場面は少しほっとしましたが・・・。

ほぼ無名の俳優さんが出演。リッキー役の方は、20年間配管工のお仕事されていたそうです。40歳からこの世界に入られたという異色の方です。

それだけにリアルさがあり、現実的な感じもした。

ラストは決してハッピーではなく、家族を振り切って車を運転する傷だらけのリッキーの姿。果たしてこの家族のその後は・・・・。色々な事を想像しながらのラストでした。

公式サイト

 

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