銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

ポー川のひかり◎Cento Chiodi

2009-09-07 | 映画:ミニシアター


ある日、川をさかのぼってキリストさんがやってきた。
そして廃屋で村人に語り始めるーーー。

9月3日、京都シネマにて鑑賞。午後7時15分からの上映なので、仕事が終わってからシアターへ直行しました。1日2回のみの上映。5日以降は何と1回のみらしい。上映回数が少ないのは困ります。

「木靴の樹」の監督さんの作品だった!何と30年の月日が経っているんですね。カンヌ国際映画祭グランプリに輝いたのですね。観ましたよ。でも忘れてしまっている(汗)
エルマンノ・オルミ監督、今年78歳。本作が映画人生、最後の長編劇映画と位置づけているそうです。今後はドキュメンタリーを撮り続けるという。お元気ですね。生涯現役というのは本当に素晴らしいことです。

 エルマンノ・オルミ監督
映画を撮り始めた頃のように、撮り続けるだろう・・・・。凄いパワフル!!

ポー川。この川はイタリア北部を西から東へ、茫漠とした平原を蛇行し、ゆったりと流れる大河で。古くからイタリアの芸術家に愛されてきたそうです。そのポー川の流域の美しい牧歌的な雰囲気のなかに、監督は現代の寓話を見たのかもしれません。脚本もオルミ監督のオリジナルです。

現代の寓話か・・・。いいですね!映画の中で、時間がゆっくり流れて行いくところが、凄く良いです。
世界のあちらこちらで勃発している戦争、環境の危機に経済危機等・・・・。いい話を聞くことはない現代。病める時代に聖書の世界を通して、人生の豊かさは一体何か?希望のとなるものは?を本作で見つめていこうとしているわけです。


釘がうたれた古文書はあたり一面に・・・・。


司教:書物は忠実な友だ。あれらの書物には“世の英知”が収まっている。

教授:“世の英知”は欺瞞です!!

司教:何を言うのだ!神の言葉は欺瞞か?

教授:神は本など書かない。書物はどんな支配者にも、神にも仕える。

このシーンが印象的でしたね。長いので省略・・・・。

さてSTORYです。

イタリアのボローニャ。夏休みに入った人気のない大学の図書館で大量の古文書が太い釘で床に貫かれるという衝撃的な事件が起きる。容疑者として浮かび上がったのは、事件後に忽然と姿を消した哲学教授(ラズ・デガン)だった。若くして将来を嘱望された彼がなぜこんなことをしたのだろうか?

その頃、教授はあてもなく車を走らせていた。途中で、車も、ジャケットも財布も、ほとんどの物をポー川に投げ捨てる。そして教授は川岸に沿って歩き始めた。やがて朽ちかけた小屋に辿り着く。彼はここを住処にしようと考える。


暮らしに必要なものを買い出た町で、郵便配達の青年ダヴィデにパン屋の場所を教えてもらい、そのパン屋で若い娘ゼリンダ(ルーナ・ベンダンディ)と知りあう。


次の日、廃屋の修理をしていると、配達で通りかかった彼女が声をかけてきた。毎朝通るので何か持ってきてくれると言う。
今度はダヴィデがやってきて、もとは煉瓦工だったと話し、廃屋の修理の手伝いを申し出る。
親切で素朴な村の人々に、自然と教授の顔に笑顔が戻る。
一方ポー川からは教授のジャケットが発見され、警察はZISATUを疑い始めた。

廃屋の近所に、共同生活を営む老人たちがいた。彼らも教授に関心を持ち始める。廃屋の修理にダヴィデがやってくると、老人たちも加わって、立派な家が出来あがった。
いつからか彼らはこの見知らぬ男(教授)のその風貌からキリストさんと呼ぶようになった。


完成の祝杯を交わしながら、老人の一人が《葡萄酒の奇跡》の話をしてほしいと言う。静かに語り始めた彼を、老人たちはじっくりと見つめる。
夜更け、息子が戻ってくる夢を見て、《放蕩息子の帰還》の話を聞きたいとやってきたカルロ。


ゼリンダとキリストさんはいつしか愛し合うように・・・・。

「今まで誰も本気で抱きしめてくれなかった」と打ち明けたゼリンダ。
キリストさんはいつのまにか、彼らにとってかけがえのない人になっていた。

ある日、ポー川流域管理局の職員が訪れ、中流に港を建設すると言い、老人たちに立ち退きを命じる。そういえば、モーターボートで見知らぬ男たちがやってきて測量をしていたのはこのためだったと知る。
老人たちは立ち退き拒否の請願書作成をキリストさんに頼む。彼は自分たちの言葉で作るべきだと言い、ひとり一人の言葉を聴きとっていった。

請願書を出したところ、政府は次の手を打ってきた。国有地の違法占拠を行ったとして罰金を科すというものだった。

追い詰められた老人たちに、キリストさんは唯一残しておいたクレジットカードを差し出す。しかし、それを使うことは教授を探している警察に手掛かりを与えることだった・・・・。

キリストさんの出現で村の人々にひそやかな幸せが訪れ、皆の心も一つになったが・・・。

さてキリストさんはどうなるのか?村の人たちは立ち退かなくても済むのか?


ポー川沿いにあるキリストさんの廃屋・・・・。


オルミ監督、ラズ・デガン、そしてル―ナ・ベンダンディ

撮影は監督の息子さんファビオ・オルミがつとめている。

メディア 映画
上映時間 94分
製作国 イタリア
公開情報 劇場公開(クレストインターナショナル)
初公開年月 2009/08/01
ジャンル ドラマ

「木靴の樹」の名匠エルマンノ・オルミ監督が、自身最後の長編劇映画と位置づけて撮り上げた人生ドラマ。ある日突然過去を捨て、ポー川のほとりの廃屋に暮らし始めた若き哲学教授が、質素な生活と素朴な村人との交流を通して再生していく姿を牧歌的な美しい風景をバックに寓話的に描き、人生と心の豊かさについて改めて観る者に問いを投げかけていく。

 

オフィシャル・サイト
http://po-gawa.net/
 

 

 

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グッド・バッド・ウィアード

2009-09-05 | 映画:シネコン

 原題:THEGOOD・THEBAD・THEWEIRD

9月2日、東宝シネマズ二条にて鑑賞。レディスデ―ということで1000円で観ることが出来ました。ついにフリ―パスポートのポイントも貯まりました。機会をみてパスポートでガンガン観ようと計画中です。

さて本作は、2008年公開の韓国映画で、名作『続・夕陽のガンマン』(The Good, the Bad and the Ugly、1966年)にインスパイアされて創作された独自の韓国版西部劇(キムチウェスタン)だそうです。
主役をつとめる3人、この中で私が知っているのはイ・ビョンホンだけ。他の2人も韓国の人気俳優らしい。韓国映画好きな方ならやっぱり、美味しいキャストなんでしょうね。そういうと年齢層もお高く、何といっても女性が多かったな~~!
このタイトルは非常に分かりやすい。

3人の登場人物は3つのタイプ。

良い奴→パク・トウォン(チョン・ウソン

悪い奴→パク・チャンイ(イ・ビョンホン

変な奴→ユン・テグ(ソン・ガンホ

何でも本国では、封切から「奴奴奴」(ノム・ノム・ノム)と省略して呼ばれている。

STORY

大日本帝国朝鮮を統治する激動の時代、満州鉄道列車を襲って見つけた地図を独占するため、それぞれの信念で生き抜いている朝鮮の風雲児、3人の男達が運命のように出くわした。

の為なら誰でも殺る懸賞金狩人(マネーハンター、賞金稼ぎ)のパク・トウォン、人の上に立たなければ気が済まないプライド高き馬賊団の首領パク・チャンイ、踏みにじられても反発する雑草のような生命力を持った列車強盗犯のユン・テグ、彼らは互いの正体を知らぬまま地図を追い求め大陸を駆け回る。さらに、地図の正体の推測が交錯する中、大日本帝国陸軍と、大日本帝国軍による大陸横断列車の建設予定地だとして追う朝鮮独立軍や、馬賊団まで地図を手中に収めようと大混戦になる。果たして最後の勝者は誰になるのか。


派手なアクション。その中でもロープを持っての銃撃戦は様になっている。チョン・ウソンはソフト雰囲気でそのうえ甘いマスク、凄腕でなかなかいい感じです。要チェックな俳優さんかも・・・・。私的はこの3人の中で一番好きなタイプでした。

 

イ・ビョンホはあまり好きではありませんが・・・・。服装もヘアスタイルも何処か現代的で、お洒落言葉の訊き方が気に入らないというだけで、手をかけるという非常に冷酷で残虐的な男。殺し方もかなりエグかった。トコトン悪い奴を憎いほどに演じていたよね


強盗で変な奴、ユン・テグにはソン・ガンホ
この3人の中では一番お兄さんです。冒頭から列車の中で強盗、両手に銃を持ってバンバン撃ち殺して行く。お顔は決していいとは思わないけど、味のある役者さん。確かに変な奴にぴったり。ところが別の顔が裏に隠れていたのだ。

ということで、お宝が隠されていると信じた三人はその目的地に向かってバトルを繰り返す

映画の概要・製作について(ウィキぺディアより抜粋)

この映画は、2008年時点で韓国映画史上最高と言われる制作費を投じ、主演に人気俳優3人を起用したうえに、韓国国民の心を掴んだことで知られる。韓国国内で公開初日に40万人の観客動員を記録し、2008年で最も良い初日の興行成績を収め、歴代では、『D-WARS ディー・ウォーズ』の47万人、『グエムル-漢江の怪物-』の45万人に次ぐ3番目の記録になる。

主要シーンは中国北部で撮影され、CGなし、スタントマンなしの、俳優自身によるほぼ100%のリアルアクションで、迫力ある映画に仕上がっている(編集段階ではCGも使われた)。撮影を進めていくにつれ現場に熱が入り、制作会社もこれに応え、予算を大幅に増額した。撮影中から韓国国民の反応は好評であった。

本作品を制作する上で、クリント・イーストウッド監督・主演のオスカー受賞作『許されざる者』や、セルジオ・レオーネ監督のマカロニ・ウェスタンをヒントにしたとキム・ジウン監督が語ったことから、「キムチ・ウェスタン」の呼称が定着した。なお、この映画を作るきっかけは、韓国人の中にある大陸的な気質を表現したかったことから。

上映前のポスター製作に、キーワード三つ「撃つ(BANG)!殺す(KILL)!走る(RUN)!」と、登場する3人の印象を刺激的に伝えている。「撃つ!」は凄腕のスナイパー、パク・トウォン(良い奴)、「殺す!」は目的を遂行するためなら三度の食事(ーメン食事)をするように人を殺す冷血非道な馬族団の首領パク・チャンイ(悪い奴)、「走る!」は常に人にくっつき回り利益を得る反発精神を持った列車強盗ユン・テグ(変な奴)を表している。

スタントコーディネーター、アクション監督であるチ・ジュンヒョンが撮影中に交通事故に遭い亡くなった。また、イラン人俳優Bana Tehrani Ali Asgharも撮影を終了して帰国後に交通事故で亡くなった。両名を追悼する字幕が本編終了後に浮かび上がる。
そうだったのですね!知りませんでした・・・・。


ラストは三人がお宝?を賭けて闘います。さて最後の勝負の行く末は・・・・・?

そしてお宝とは一体何なのか??

 「箪笥<たんす>」「甘い人生」のキム・ジウン監督が、30年代の韓国を舞台に「続・夕陽のガンマン」をはじめ西部劇のスタイルを完全復活させて描き出す、なんでもありの痛快アクション・エンタテインメント。主演は「私の頭の中の消しゴム」のチョン・ウソン、「甘い人生」のイ・ビョンホン、「グエムル -漢江の怪物-」のソン・ガンホ。

キム・ジウン監督

メディア 映画
上映時間 129分
製作国 韓国
公開情報 劇場公開(CJ ENTERTAINMENT=ショウゲート)
初公開年月 2009/08/29
ジャンル アクション/西部劇/アドベンチャー
映倫 PG-12


ムチャクチャデ、イイノダ!!

オフィシャル・サイト
http://www.gbw.jp/

とにかく何も考えず、楽しめました。最後の最後までドンパチ!!

 


 

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縞模様のパジャマの少年

2009-09-03 | 映画:ミニシアター

         
原題:THE BOY IN THE STRIPED PYJAMAS

第二次大戦下のドイツ──
フェンス越しに生まれた禁じられた友情。

「どうして君は、昼でもパジャマを着ているの?」

8月29日から公開されました。結局8月中には記事をアップ出来ませんでした。
衝撃の結末はこういう事だったのですね。ひょっとしたらそうではないかなんて思ってたら、やっぱりそうだった・・・・。
リアルな描写でないので、ショックを受けることは少なかったです。とはいっても後味が悪いのはもちろんですが・・・・。

舞台は第二次世界大戦下のドイツ。主人公となる8歳の少年ブルーノ、そして父はナチスの将校。要するにナチスドイツ側の目線で捉えられているわけです。もちろんブルーノは戦争でどんなことが起きているのかはまったく知りません。父がしている仕事の内容さえも・・・。


仲の良い友達たちと戦闘機の真似をしながら街中駆け回るブルーノ。
無邪気に走りまわるブルーノと友達たちの姿。この場面は微笑ましさを感じるなあ~!
友達たちと別れて、帰宅するブルーノ、家の中は父の昇進を祝うパーティの準備中。
軍服を身に付けた父の父の姿に誇らしく思うブルーノだったが・・・・。


母役にはヴェラ・ファーミガ 。ナチス将校・父役にはデヴィッド・シューリス


思いがけない発表がある!それは父の仕事の都合で、この家から引っ越しをするということだった。仲良しの友達たちと別れなければならなくなる。彼にとっては、辛いところだ。さて引っ越した先は?

引っ越した場所で目にしたのは今まで出会ったことのないところ。もちろん友達なんていない。周りには父の部下がいるという子供にとっては違和感のある状況。姉グレーテルは父の部下でハンサムだが冷たい印象のコトラー中尉に夢中でブルーノには見向きもしない。


コトラー中尉(ルパート・フレンド

毎日が暇でしょうがないブルーノがある日見つけた光景は、自分の部屋から見える不思議な建物だった。そこには“縞模様のパジャマ”を着た人たちが働いていた。
母に尋ねてみると、「その場所のことは気にしてはいけないし、絶対近づいてはいけない」と言われる。
退屈な日々を過ごすブルーノは庭のブランコから落下。いつもキッチンで芋の皮むきをしている“縞模様のパジャマ”を着た初老の男に助けられる。彼の名前はパヴェル(デヴィッド・ヘイマン)。慣れた手つきで手当てをしてくれた。「かって自分は医者だった」と告げる。医者なのに、なぜ昼間からパジャマを着てキッチンの手伝いをするのか?疑問に思う。

ついにブルーノは母の目を盗み、禁じられた裏庭の向こうへ探検に・・・・。森を抜けてあの建物の近くまで行く。驚いたことにフェンスの向こう側には、ブルーノと同じ年頃の男の子が座っていた。少年の名前はシュムエルといった。年齢もブルーノと同じ8歳。やっと一緒に遊べると喜ぶも、何とシュムエルもパヴェルと同じあのパジャマを着ているのだ。ブルーノには、フェンスの向こう側の生活がどんなものか、また彼らの未来にどんな運命が待っているのかなど知るよしもなかった。

翌日から母の目を盗み、裏庭を抜けてシュムエルのもとへ通うブルーノ。ボールを持っていったり、お腹を空かせている彼のために食べ物を運んだり・・・・。次第に二人の心は近づいていく。しかし二人の間には大きなフェンスが立ちふさがっていた。
シュムエルからユダヤ人だと告げられる。しかしブルーノはユダヤ人の事を知らないし、彼が着ているパジャマに刺繍されてる番号ですら何かのゲームのためのものだと思っていた。

家庭教師のリスト先生に尋ねる。ユダヤ人はドイツ人にとって有害な存在だと教えられる。しかしどう考えてもユダヤ人が有害な存在だとは信じることは出来なかった。シュムエルはブルーノにとってかけがえのない存在であり、親友だったから・・・・。

ブルーノのシュムエルへの思いはだんだん強くなっていく。そんなある日、シュムエルが目の前に!!ガラス食器を磨く彼の姿が・・・。空腹なことを知ると、ケーキを差し出す。むさぼりつくシュムエル。しかし運悪く、食べているところをコトラー中尉に見つかってしまう。恐怖のあまり嘘をつくブルーノ。


ブルーノ少年役にはエイサ・バターフィールド
数百人の中から監督によって抜擢されたそうです。イギリス、ロンドン生まれ。


ユダヤ人シュムエル役にはジャック・スキャンロン。彼もイギリス、ケント生まれ、エイサ少年と同じくオーディションで数百人の中から抜擢された。

ブルーノはシュムエルを裏切ったことを謝ろうと何度もフェンスの場所へ訪れるが、姿を見せなかった。何日か経ってようやく姿を見せたシュムエルの顔には、痛ましい傷跡が刻まれていた。益々罪悪感が深まっいくブルーノ。心から謝るブルーノを許すシュムエル。二人は固い握手をするのだった。そしてシュムエルは、父親が行方不明だということを告げた。

この後訪れる家族の不協和音。そしてシュムエルとの別れも近づいていた。しかし運命はこの後意外な方向へと進む・・・・。

ということで、ネタばれとなるのでここから先ははぜひシアターでご覧頂きたいと思います。

感想です。

最後の最後まで、結構冷静に観ることができました。ある側面で見れば、こんな辛くて悲しい物語はないのかもしれません。でも私は共感できませんでした。ホロコーストの真実を寓話的に描いたとされているようですが、その雰囲気が今一つ感じられませんでした。フェンスの向こうの、収容所の様子もサラっとしか描かれていないし、その実態がはっきり見えないように思いました。芋の皮をむくパヴェルがワインを注ぐ際、誤って溢しちゃうシーンでコトラー中尉に殴られるんですよね。これもナチスのユダヤ人へのGYAKUTAI的なものなのか?って考えるとちょっと微妙な気もするんですよ。ブルーノ少年の目線での描き方にしても、ホロコーストへの真実がさほど伝わってこないような感じがします。
収容所の存在もそこまでリアルに映しだされていないし・・・・。どうも中途半端な描き方とも思えるのです。ブルーノ少年の運命は大きく変わります。この結末を見たら、ショックを受ける人も多いでしょう。でも少年の運命が、収容所のユダヤ人たち以上に大きな代償になるという描き方はどうも納得できませんでした。
ホロコーストによって数えきれないユダヤ人たちが犠牲になっていること、そして命が粗末に扱われていることの重大さをもっと伝えるべきではなかなあと思います。


ところで、ドイツが舞台なのですが、英語バージョンというのもどうかな?なんて・・・・。最近そういうパターンが多いですよね。

そういえば、マーク・ハーマン 監督はイギリス人ですね。また原作本を書いたジョン・ボインはアイルランド人だそうで。う~んこの辺が微妙なところかも??

ユダヤ人パヴェルを演じたデヴィッド・ヘイマンは何処かウルリッヒ・ミューエに似ているような?

ホロコーストの悲劇を無邪気な少年の視点から綴ったジョン・ボインの世界的ベストセラーを「ブラス!」のマーク・ハーマン監督が映画化したヒューマン・ドラマ。強制収容所で働くナチス将校を父に持つ少年が、収容所の実情を知らぬまま、偶然出会った同い年のユダヤ人少年と禁じられたフェンス越しの友情を築いていく姿を感動的かつ衝撃的に描き出す。

メディア 映画
上映時間 95分
製作国 イギリス/アメリカ
公開情報 劇場公開(ディズニー)
初公開年月 2009/08/08
ジャンル ドラマ
映倫 PG-12

オフィシャル・サイト
http://www.thefilmfactory.co.uk/boy/ (英語)
オフィシャル・サイト
http://www.movies.co.jp/pyjamas/

 

 

 

 

 

 






 

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9月の気になる作品そして観たい作品紹介等・・・・。

2009-09-01 | 映画全般

夏が終わったけど、まだ残暑が厳しいですね。だけど吹く風は間違いなく秋風・・・・。
さてさて京都で上映予定の作品を、一挙に紹介します。関東、首都圏ではすでに上映終了した作品がぼちぼちこちらでも上映となります。

まずシネコン上映作品の紹介。(但し私の好みや観たいという作品のみなので、あしからず)

9月4日から公開予定作品

サブウェイ123 激突

1974年の『サブウェイ・パニック』を『デジャヴ』などのイギリスの名匠、トニー・スコット監督がリメイクしたサスペンス。突如何者かにハイジャックされたニューヨークの地下鉄を舞台に、犯人グループとの身代金交渉を臨場感たっぷりと見せる。頭の切れる武装グループのリーダーを演じるジョン・トラヴォルタと、彼との交渉役を務める地下鉄職員役のデンゼル・ワシントンの頭脳戦も必見! 逃げ場のない地下鉄内での先の読めない展開に目が離せない。

9月11日から公開予定作品

ウルヴァリン:X-MEN ZERO

全世界でヒットした、『X-MEN』シリーズ最新作。ヒュー・ジャックマン演じる特殊な能力を持つウルヴァリン誕生の秘密を描く。監督には『ツォツィ』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞した南アフリカ出身のギャヴィン・フッドを抜てき。キャストには、『オーメン』のリーヴ・シュレイバーや『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』のライアン・レイノルズら多彩なキャストが名を連ねる。シリーズ史上、類を見ない激しいアクションに注目。30デイズ・ナイトでヴァンパイアのリーダーを演じたダニー・ヒューストンも登場するよ!

9月18日公開予定作品映画区分(R15+) 15歳以上(15歳未満は観覧禁止)

男と女の不都合な真実

『ラスベガスをぶっつぶせ』のロバート・ルケティック監督が手掛ける、不器用な大人の男女の恋愛指南ラブストーリー。頭でっかちなキャリアウーマンと、口だけは達者だが恋に憶病な男性の困難な恋愛模様をコミカルにつづる。主演は『幸せになるための27のドレス』のキャサリン・ハイグルと、『幸せの1ページ』のジェラルド・バトラー。美男美女が口走る過激なセリフの数々や、ブレーキ不能の恋の行方にハラハラドキドキ!ということで過激なセリフがあるため、R15+となっている。

ココ・アヴァン・シャネル

伝説のファッション・デザイナー、ココ・シャネルの若き日を描いた伝記ストーリー第2弾。監督は『ドライ・クリーニング』のアンヌ・フォンテーヌ。孤児として育ちながら、後にファッションを通して女性たちの解放をうたう存在へと成長するココ・シャネルを『アメリ』のオドレイ・トトゥ、彼女の生涯の思い人を『GOAL! ゴール!』のアレッサンドロ・ニヴォラが演じる。想像を絶する体験を重ね、やがて伝説となるヒロインの生き様に注目だ。さてどんな仕上がりか?楽しみですね。

9月19日公開予定作品

 正義のゆくえ I.C.E特別捜査官

脚本に惚れ込んだハリソン・フォードが、初めてメジャー・スタジオ以外の作品への出演を決意した社会派ドラマ。1100万人を超える不法滞在者がいるとされるアメリカ、ロサンゼルスの移民局(I.C.E.)のベテラン捜査官を通して、現代アメリカの抱える移民問題に鋭く迫る。移民に対して同情的な心情を持ちながら、「国を守る」という職務と「移民たちを救いたい」という自身の感情の板挟みで苦しむベテラン捜査官をハリソン・フォードが熱演、アシュレイ・ジャッド、レイ・リオッタなど実力派が脇を固める。監督は『ワイルド・バレット』の新鋭、ウェイン・クラマー。

シネコンでの上映作品観たいものは意外に少ないですね。

さて次は、ミニシアター上映作品です。

9月5日公開予定作品

幸せはシャンソニア劇場から

1936年パリ郊外。借金の形に取り上げられ閉館してしまったミュージックホール・シャンソニア劇場。幸せを求めて奔走する男と仲間たちの笑顔と涙を音楽で綴る極上のエンターテインメント。『コーラス』のスタッフ・キャストが再集結!

9月12日公開予定作品

プール

漫画家の桜沢エリカが映画用に書き下ろした原作を、『ネコナデ』の大森美香監督が映画化したほのぼのとした癒し系人間ドラマ。タイの古都、チェンマイを舞台に、それぞれの事情を抱えた5人の男女の6日間の人間模様をさらりと映し出す。出演者も独特の空気感をまとう小林聡美やもたいまさこらベテラン勢に加え、若手実力派の加瀬亮や、新人の伽奈が見事なアンサンブルをみせる。自然体で生きる個性的な人々のシンプルライフが心地いい。
めがねの次はプールでした。9月19日(土)、京都シネマにて、小林聡美さん、もたいまさこさん、新人の伽奈さんの舞台挨拶あり!但し前売りチケット購入した人のみらしい。

キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語

1950年代のシカゴを舞台に、伝説的なレコード・レーベル、チェス・レコードと所属アーティストたちの波乱万丈の人生を描いた実話ドラマ。歌姫ビヨンセが製作総指揮を務め、波乱に富んだエタ・ジェイムスを熱演している。

ミーシャ ホロコーストと白い狼

ナチス占領下のヨーロッパ。ユダヤ人の少女ミーシャは、強制連行された両親を探すため、3000マイルに及ぶ過酷な旅に出る。想像を絶する冒険の中、疲れ果て、諦めかけた彼女を救ったのは、森で出会った白い狼たちだった…。
こちらでは9月12日より、いよいよ公開です。先日予告編ようやく観ましたよ。

9月19日公開予定作品

クララ・シューマン 愛の協奏曲

世紀を代表する二大作曲家、シューマンとブラームスのミューズとして知られるクララ・シューマン。二人の作曲家との波乱に満ちた愛の日々を生きたクララの人生を、名曲をふんだんに散りばめて格調高く描いた真実の物語。最近までシューマンの奥さんが音楽家だったとは知りませんでした(汗)

そして近日公開予定作品ですが、9月から始まった京都駅ビルシネマにて先行上映されることになった作品があります。

 クリーン

夫を亡くし息子とも引き離されてしまったエミリー。欠点だらけの彼女が、夢をあきらめないで絶望の底から這い上がってゆく姿を描く。その希望と信念が大きな感動を呼ぶ。 関西先行プレミア上映ということで、9月19日~21日の3日間限定上映です。

またこちらでの上映がないとあきらめていたリリィ、はちみつ色の秘密が9月4日より京都みなみ会館にて上映されることになりました!

他気になる作品

ゴー・ファースト 潜入捜査官 9月5日から京都みなみ会館で上映

至上最速の任務。ターゲット:ヨーロッパ最大の麻薬密売組織。リュック・ベッソン率いるヨーロッパ・コープが送る、裏社会をリアルに描く衝撃のハイスピード・アクション。

アルティメット2
マッスル・ネバー・ダイ
 リュック・ベッソン製作・脚本作品。

9月26日から京都みなみ会館にて上映予定

 

そして先日から告知していました映画祭が今日からスタートです。         


“駅ビルシネマ姉妹都市映画祭”

9月1日~10月31日という2か月間のシネマ祭には最新作品から昔懐かしい作品まで紹介されます。

ということで、9月の気になる映画と映画祭の紹介でした。ではまた

 

 

 

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