ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

イーグルス (Eagles)

2007年04月13日 | ミュージシャン
 
♪お気に入りアーティスト55


 ぼくが初めて聴いたイーグルスの曲は「ホテル・カリフォルニア」でした。曲そのものも気に入ったし、後半に聴かれる見事なツイン・リード・ギターにも惚れ惚れしたものです。
 その頃のぼくはビートルズをはじめ、クィーンなどのブリティッシュ・ロックや、初期のシカゴが好きだったので、イーグルスにもゴリゴリのロックのイメージを求めました。イーグルスのファンだった同級生から初期のアルバムを借りて聴いてみたのですが、思っていたのとちょっと違うなぁ、というのが正直な感想で、それ以上はイーグルスを聴いてみようとは思いませんでした。


     
     「ホテル・カリフォルニア」


 何年かして、アメリカン・ロックの魅力に気づいたぼくは、ドゥービー・ブラザーズなどを好んで聴くようになっていました。イーグルスを再び聴いてみたのはそれからのことです。
 最初に聴いた時はアコースティックな音が軟弱に思えたものですが、改めて聴いてみると、曲はいいし、コーラス・ワークはぶ厚くてきれいだし、派手さはないけれどタイトなグルーヴを発しているし、なによりつまらないとしか思えなかったアコースティックな響きが爽やかに感じることができたんです。アコースティックなサウンドだからといって軟弱なわけじゃないんですよね。


 イーグルスはもともとはリンダ・ロンシュタットのバック・バンドだったのですが、独立してデビューし、すぐに「テイク・イット・イージー」をヒットさせます。メンバーはグレン・フライ(vo,g)、バーニー・レドン(g,vo,banjo)、ランディ・マイズナー(vo,b)、ドン・ヘンリー(vo,drs)の四人。とくに初期のイーグルスはバーニー・レドンの影響がとても大きく作用しているようです。バーニーのもつC&W色がイーグルスのアコースティックな部分を支えているように思います。実際、バーニーの脱退前と脱退後では、サウンドの質が違っています。


     


 ドン・フェルダー(g,vo)、ジョー・ウォルシュ(g,vo)らが加わり、バーニーが脱退すると、いっそうロック色を強めるイーグルスですが、西海岸サウンドの放つ香りは持ち続けます。
 フェルダー&ウォルシュのツイン・リード・ギターや、ドン・ヘンリーの色気のあるハスキー・ヴォイスばかりが目立ちがちですが、メンバー全員がヴォーカルを取れるほど歌がうまく、そのコーラス・ワークはイーグルス・サウンドの中でも重要な部分を占めていることを見逃すわけにはいかないと思います。
 また、ベースのランディ・マイズナーは、派手なテクニックこそありませんが、「呪われた夜」や「ホテル・カリフォルニア」「駆け足の人生」などで聴かせてくれるグルーヴィーなベース・ラインはイーグルスの魅力のひとつではないでしょうか。


     
 ぼくが好きなイーグルスの曲は、
「ならず者」(デスペラード)、「テイク・イット・トゥ・ザ・リミット」、「呪われた夜」、「ホテル・カリフォルニア」、「駆け足の人生」などです。どちらかといえばロック色の強いものが多いかもしれませんね。


     
     再結成後のイーグルス


 1994年に再結成したイーグルスは、その後はマイ・ペースで活動を続けています。2004年には来日して話題になりましたね。
 もう一度くらい来日してくれないかなあ。



人気blogランキングへ←クリックお願いいたします 
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする