今日は一日中薄曇りで、ちょっと肌寒かったので、早くも薄手のセーターを着て過ごしました。それでも秋の空気はなんとなく清々しく感じられるものです。
昼間、少し部屋を片付けようと思い立って、押入れの中を引っ張り出してみたのですが、その中に「ビートルズ詩集」(全2巻 角川文庫)があるのを見つけました。
懐かしい~。これ多分、中学生の時に買ったんだと思います。
値段を見ると、1冊300円!。古本屋さんで買ったのかもしれないな~。
ビートルズを聴き始めたのが小学生の時。中学時代にその熱が高まり、レコードだけでなく、関連の本も何冊も買った記憶があるのですが、引越しの時にでも紛れたのでしょう、大半の本を失くしてしまいました。
「ビートルズ詩集1&2」も失くしたと思っていた中の2冊だったので、思いがけず見つけることができて、少々ハッピーです。

CDにおける歌詞の訳者は山本安見氏だったけれど、この本の訳者は片岡義男氏。156曲が原題のABC順に並べられています。でも、目次を見ると、タイトルもほとんど日本語訳されているので、とっさに原題を思い出すことができない曲もいくつかあります。例えば「きみと生きなければ」(ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ)、「命がけでにげろ」(ラン・フォー・ユア・ライフ)、「うまくゆくはず」(ウィ・キャン・ワーク・イット・アウト=恋を抱きしめよう)などです。
片岡氏は「あとがき」で次のように語っています。
「トータルな体験の世界からはなれて、レノン=マッカートニー曲の詞のみを日本語にうつしかえることに対する疑問はのこしたまま、日本語訳は無色で透明なものに仕上がるよう心がけた。そしてその心がけは、ほぼつらぬかれた」
「(略)どの曲にもさぞや独特ないろどりがほどこされ、においが織りこまれているはずだと思ってしまうのだが、意外にそうではない。かたちづくられている世界は、どの曲においてもかなり広くて透明なのだ」
「ビートルズの歌がこのようであるからには、意訳は無限に可能である」
そして、レコードから言葉をとらえ、そのまま訳した、ということです。
つまり、完璧な訳を目指したのではなくて、片岡氏流の意訳である、というわけですね。
今まで曲、つまりメロディー中心に聴いてきたので、せっかく詩集が見つかったのをきっかけに、歌詞も味わいながら曲を楽しむのも悪くない、と思っているところです。
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