♪お気に入り映画
■戦場にかける橋 (The Bridge On The River Kwai)
■1957年 イギリス・アメリカ合作映画 161分
■監 督
デヴィッド・リーン(David Lean)
■原 作
ピエール・ブール「戦場にかける橋」(Pierre Boulle「Aux sources de la rivière Kwaï」)
■製 作
サム・スピーゲル(Samuel P. Spiegel)
■音 楽
マルコム・アーノルド(Malcolm Arnold)
■出 演
ウィリアム・ホールデン(William Holden)/シアーズ中佐
アレック・ギネス(Alec Guinness)/ニコルソン大佐
ジャック・ホーキンス(Jack Hawkins)/ウォーデン少佐
早川雪洲(Sessue Hayakawa)/斎藤大佐
ジェームズ・ドナルド(James Donald)/クリプトン軍医
ジェフリー・ホーン(Geoffrey Horne)/ジョイス中尉
アンドレ・モレル(Andrè Morell)/グリーン大佐
ピーター・ウィリアムス(Peter Williams)/リーヴス大尉
ジョン・ボクサー(John Boxer)/ヒューズ少佐
パーシー・ハーバート(Percy Herbert)/グローガン二等兵
ハロルド・グッドウィン(Harold Goodwin)/ベイカー二等兵
アン・シアーズ(Ann Sears)/看護婦
ヘンリー大川(Henry Okawa)/兼松大尉
勝本圭一郎(Katsumoto)/lieutenant三浦中尉
M.R.B.チャクラバンドー(M.R.B. Chakrabandhu)/ヤイ
【注:ネタバレあります】
この映画のクライマックス・シーン、はじめて見た時にはハラハラドキドキ、とても興奮したものです。
ニコルソン大佐役のアレック・ギネスの演技には、惹きこまれてしまいました。
映画の持つテーマの重さにも考えさせられる、「心に残る作品」のひとつです。
「武士道」を盾に、捕虜に絶対服従を求める、捕虜収容所長の斎藤大佐。規律があってこそはじめて文明が成り立つと信じているニコルソン大佐。悲惨な環境にいながら軍人としての威厳や信念にこだわるこのふたりをやや冷ややかに見ているシアーズの三人を軸に物語は進んでゆきます。
アレック・ギネス
早川雪洲
ウィリアム・ホールデン
ぼくが今よりもっと若い頃は、圧力に屈せず信念を曲げないニコルソン大佐の生き方がこの映画の主題だと思っていました。
今のぼくは、ちょっと違った見方をしています。
アレック・ギネス(左)、早川雪洲(右)
シアーズは、「軍人らしく」生きることが根底にある斎藤大佐やニコルソン大佐、思わぬ負傷のため自分が作戦の足手まといになることを恐れて死のうとするウォーデン少佐などとは明らかに生き方が対照的です。彼の生き方を通じて(シアーズのセリフにも出てきます)この映画が訴えたかったことのひとつ、それは「いかに生きるか」ではないでしょうか。
アレック・ギネス(左)、ジェームズ・ドナルド(右)
敵対する日本とイギリスではありますが、軍人としての建て前に終始する点では斎藤もニコルソンも、実は「同じ側」の人間と見なすことができるでしょう。
このふたりと、人間らしく生き抜くことを大切にしようとするシアーズを対比して、人間の尊厳を描こうとしているのではないでしょうか。
ウィリアム・ホールデン(左)、ジャック・ホーキンス(右)
橋が爆破されたあと、ぼうぜんとした表情のクリプトン軍医が「狂ってる!」と二度吐き捨てています。作者は、軍医には「戦争にまつわる行為」そのものがむなしく、無意味である、と言わせたかったのでしょう。
早川雪洲、A・ギネス、W・ホールデンの三人のすばらしい演技が映画に重厚感を与えていると思います。とくにA・ギネス、セリフのひとつひとつに重みがあり、とりわけラスト・シーンの迫真の演技には一種の感動を覚えました。
映画冒頭でイギリス軍捕虜たちが行進しながら口笛で吹く曲が、有名な「クワイ河マーチ」です。原題は「ボギー大佐」と言うらしいんですが、この映画で一躍世界中に広まりましたね。
■戦場にかける橋 (The Bridge On The River Kwai)
■1957年 イギリス・アメリカ合作映画 161分
■監 督
デヴィッド・リーン(David Lean)
■原 作
ピエール・ブール「戦場にかける橋」(Pierre Boulle「Aux sources de la rivière Kwaï」)
■製 作
サム・スピーゲル(Samuel P. Spiegel)
■音 楽
マルコム・アーノルド(Malcolm Arnold)
■出 演
ウィリアム・ホールデン(William Holden)/シアーズ中佐
アレック・ギネス(Alec Guinness)/ニコルソン大佐
ジャック・ホーキンス(Jack Hawkins)/ウォーデン少佐
早川雪洲(Sessue Hayakawa)/斎藤大佐
ジェームズ・ドナルド(James Donald)/クリプトン軍医
ジェフリー・ホーン(Geoffrey Horne)/ジョイス中尉
アンドレ・モレル(Andrè Morell)/グリーン大佐
ピーター・ウィリアムス(Peter Williams)/リーヴス大尉
ジョン・ボクサー(John Boxer)/ヒューズ少佐
パーシー・ハーバート(Percy Herbert)/グローガン二等兵
ハロルド・グッドウィン(Harold Goodwin)/ベイカー二等兵
アン・シアーズ(Ann Sears)/看護婦
ヘンリー大川(Henry Okawa)/兼松大尉
勝本圭一郎(Katsumoto)/lieutenant三浦中尉
M.R.B.チャクラバンドー(M.R.B. Chakrabandhu)/ヤイ
【注:ネタバレあります】
この映画のクライマックス・シーン、はじめて見た時にはハラハラドキドキ、とても興奮したものです。
ニコルソン大佐役のアレック・ギネスの演技には、惹きこまれてしまいました。
映画の持つテーマの重さにも考えさせられる、「心に残る作品」のひとつです。
「武士道」を盾に、捕虜に絶対服従を求める、捕虜収容所長の斎藤大佐。規律があってこそはじめて文明が成り立つと信じているニコルソン大佐。悲惨な環境にいながら軍人としての威厳や信念にこだわるこのふたりをやや冷ややかに見ているシアーズの三人を軸に物語は進んでゆきます。
アレック・ギネス
早川雪洲
ウィリアム・ホールデン
ぼくが今よりもっと若い頃は、圧力に屈せず信念を曲げないニコルソン大佐の生き方がこの映画の主題だと思っていました。
今のぼくは、ちょっと違った見方をしています。
アレック・ギネス(左)、早川雪洲(右)
シアーズは、「軍人らしく」生きることが根底にある斎藤大佐やニコルソン大佐、思わぬ負傷のため自分が作戦の足手まといになることを恐れて死のうとするウォーデン少佐などとは明らかに生き方が対照的です。彼の生き方を通じて(シアーズのセリフにも出てきます)この映画が訴えたかったことのひとつ、それは「いかに生きるか」ではないでしょうか。
アレック・ギネス(左)、ジェームズ・ドナルド(右)
敵対する日本とイギリスではありますが、軍人としての建て前に終始する点では斎藤もニコルソンも、実は「同じ側」の人間と見なすことができるでしょう。
このふたりと、人間らしく生き抜くことを大切にしようとするシアーズを対比して、人間の尊厳を描こうとしているのではないでしょうか。
ウィリアム・ホールデン(左)、ジャック・ホーキンス(右)
橋が爆破されたあと、ぼうぜんとした表情のクリプトン軍医が「狂ってる!」と二度吐き捨てています。作者は、軍医には「戦争にまつわる行為」そのものがむなしく、無意味である、と言わせたかったのでしょう。
早川雪洲、A・ギネス、W・ホールデンの三人のすばらしい演技が映画に重厚感を与えていると思います。とくにA・ギネス、セリフのひとつひとつに重みがあり、とりわけラスト・シーンの迫真の演技には一種の感動を覚えました。
映画冒頭でイギリス軍捕虜たちが行進しながら口笛で吹く曲が、有名な「クワイ河マーチ」です。原題は「ボギー大佐」と言うらしいんですが、この映画で一躍世界中に広まりましたね。