ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

ソング・フォー・ユー (A Song For You)

2007年12月14日 | 名曲

 
 一昨年、レオン・ラッセルの来日公演がありましたね。9年ぶりの来日だったそうです。レオンも、今ではもう65歳・・・。そういえば、1970年代に活躍したロック・ミュージシャン、次々と「60の大台」を越しているんですね。時の流れの早さを感じてしまいます。


 レオンと言えば、スワンプ・ロックの、いえいえアメリカン・ロック界の大立者として有名です。出身地はオクラホマ州ロートンか~、ふむふむ・・・。そういえば、元タイガースのバース選手の故郷も同じくロートンじゃなかったっけ?
 

 長髪に長いヒゲ、テンガロン・ハットがトレード・マークのレオンは、多くの名曲を生み出していることでも知られています。なかでも、カーペンターズやジョージ・ベンソンが大ヒットさせた「マスカレード」、あまりにも有名ですね。


     


 「マスカレード」と並ぶレオンの名曲が、この「ソング・フォー・ユー」です。この曲もカーペンターズがカヴァーしていることで有名です。


 印象的なピアノのルバートで始まるこの曲、絞り出すようなレオンの歌声が哀愁を漂わせるバラードです。ピアノとフレンチ・ホルンのみのシンプルな伴奏は、より切なく、そしてホロ苦い。


 「今までいろんな所を歩き、歌も歌ってきたけれど、今はこの歌をあなたに捧げたい」という歌詞がまた泣かせますね。


 「あなたに捧げる歌」、歌ってもらったこと、ありますか。
 ぼくは、歌ったことがあっただろうか・・・。   
 


     



【ソング・フォー・ユー】

今までいろんな所を歩いてきた 
歌も歌ったが リズムが狂っていたこともあった
1万人が見守る中、ステージで愛を演じてきたけれど
今はふたりきり この歌をあなたに捧げたい

あなたの目には 私がどう映るのだろう
辛くあたったこともあるけれど わかってほしい
あなたより大切な人は ほかにはいない
今はふたりきり この歌をあなたに捧げたい

あなたは真実の意味を教えてくれた 何も犠牲にすることなく
あなたが現れた時 最初は隠れてしまった私だけれど 
今はもう大丈夫
私の言うことがよくわからなかったら メロディに耳を傾けて
そこに愛を隠しておいたから

あなたへの愛に 場所も時間もない
生涯の友として あなたを愛する
私の一生が終わった時 思い出してほしい
あなたと私ふたりきり この歌をあなたに捧げたこと




ソング・フォー・ユー/A Song for You
  ■発表
    1970年5月
  ■収録アルバム
    レオン・ラッセル/Leon Russell
  ■作詞・作曲・歌
    レオン・ラッセル/Leon Russell
  ■プロデュース
    レオン・ラッセル、デニー・コーデル/Leon Russell, Denny Cordell



コメント (10)
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