箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

温かい人間関係は、ずっと残る

2021年07月23日 07時09分00秒 | 教育・子育てあれこれ


子どもの中には、おじいちゃん・おばあちゃんといっしょに同居して暮らす子もいます。

私の家の場合、上の娘は0歳から、おじいちゃんが他界する23歳までいっしょに過ごしました。下の娘は16歳までいっしょに暮らしました。

一つ一つを思い出すと長い年数のように思いますが、祖父母と孫がいっしょに過ごす時間は、ほんとうに短いものです。

たしかに、歳が上がるにつれて子どももおじいちゃん・おばあちゃんに甘える度合いは少なくはなってきます。

しかし、温かい関係はちゃんと残るものです。うちの子は二人とも、おじいちゃん・おばあちゃんにかわいがってもらっていました。

おじいちゃんとは、告別式で涙を流しながら「おじいちゃんとの楽しかった日々」のメッセージを読みました。

おばあちゃんが体力的に弱ってきても、手助けが必要なときは、いやな顔ひとつせずに手をひいたり、車いすを押したりします。

おそらく、それは幼い頃、保育所まで迎えにきてくれたりして、祖父母に同じようにしてもらったからでしょう。

祖父母は、ある意味で、親にできないことをしてくれる人たちです。愛情を惜しみなく与え、孫のしあわせを願っている人です。そんな人は他にはいないのです。

時間をかけて育まれた温かな人間関係は、いつまでも残るものなのです。


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