箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

大学生の就活に変化

2020年12月10日 06時59分00秒 | 教育・子育てあれこれ
新型コロナウイルスによる影響を受け、今年の大学生の就職活動には、かなりの変化があったようです。

いま4年生の人は、ふつう大学3年生から就活を始めるので、まだ新型コロナウイルス感染がない中で、複数のインターンシップを経験することができました。

リクナビやマイナビに登録しておくと、インターンシップの案内が来るようになります。

コロナ禍の前までに、たくさんのインターンシップを経験して、自分がめざす業種が固めることができました。

ところが、今年に入ってしばらくしてから、新型コロナウイルスの感染問題が始まり、就活にも大きな変化が起きました。

いちばん大きな変化は、会社訪問の数が減ったことと、面接や説明会がオンラインになったことです。

これについて、大学生からは「助かった」という声もよく聞こえてきます。

まず、会社訪問なら1日に多くて2社ほどしかまわれませんでしたが、オンライン説明会や面接の場合、家でできるので3社ほどの説明を聞いたり、面接を受けることができました。

多くの会社にエントリーするのがふつうなので、時間的に助かっただけでなく、移動の交通費がかからなくなりました。

また、録画方式の説明会もあり、学生の都合のいい時間を選んで聞くということもできました。

だから緊張する時間が短くて済むという感想もありました。

対面だとまず会社の建物に入ったときから緊張が始まります。待合室でも緊張の連続で、その極めつけが面接時間です。

すべてが終わり、会社を出て緊張から解放されます。

でも、オンラインの場合は、緊張する時間が短くて済むというメリットがあります。

学生のなかには、オンライン面接を受け続けるうちに、要領がわかってきて、いろいろな工夫をしました。

パソコンのWEBカメラはふつう面接を受ける側の学生の顔がカメラ位置より上にきて、相手を見下ろすようになるので、パソコンの下に何冊もの本を積み、面接官と対等な高さに調節する。

また、やはり表情が読み取りにくいので、自分が話し終わったのか、画面が固まってしまったのかの区別をつける必要がありました。


このように、オンラインに慣れてきた学生が多かったのではないでしょうか。

とはいえ、一人の学生が面接を受ける回数は.ふつう20回から、多い人で40〜50回にもなります。

学生にとっては、たいへんな日々を過ごすことになります。

面接で落ちることは、精神的にもきつく、「自分が否定されている」という印象を受けることもあるでしょう。

今後もオンラインが継続される就活になるでしょうが、体力も気力もいるハードルをくぐることになります。

ときには息抜きもしながら就活に臨んでほしいと思います。


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