箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

一人になる時間をもつ中学生

2021年07月13日 07時16分00秒 | 教育・子育てあれこれ
人というものは、やっかいな存在です。

人一人の心の中には、たくさんの他者がいます。

あの人にあんなひどいことを言われたのは、わたしのことがきらいだからだ。

私って、あのチームに必要でないのかもしれない。

あの人のせいで、私がこんなに困ることになった。

私は、何度か中学生に、「ときには、孤独になりなさい」と、言ってきました。

それは、孤独になり、自分を見つめて、客観的に眺めると、自分の変化や成長がわかるからだと言ってきました。

もう一つは、雑多な思いから離れ、静かな時間を過ごすことで、無心になることができるからです。

つまり、人と比べて一喜一憂するのではなく、妄想から離れることが必要だからです。

そうすると、心はネガティブな方向へ傾かないのです。

ただし、無心になったからといって、悩みがなくなるのではないでしょう。

ただ、何かあった時の、気持ちや心の切り替えが早くなります。

平常心に戻りやすくなるのです。

こんな体験を積んでいき、中学生はおとなになっていきます。

そして、孤独から離れ、また人の輪の中に戻ることができるのです。





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