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今回のコロナ渦は大学生の就職活動に大きな影響を与えました。
コロナ渦で大きな打撃を受けた航空業界、ホテル業界、旅行・運輸業界、ホテル業界、飲食業界、ブライダル業界の多くが2022年の春の採用をおさえたり、見送ったりしました。
学生の中には、それらの業界を志望していた人も多く、たとえば航空業界を子どもの頃からめざしていた学生は、英語力に磨きをかけ、就職戦線に臨みました。
しかし、募集枠がほとんどなく、航空業界には就けませんでした。
また、コロナ渦は就活学生のとりくみ態度の二極化を生み出しました。
志望する業界が採用を抑制したり、見送ったりする動きに素早く対応して、他業界に方向がえした学生がいます。
その一方で、動きが遅く、大学にもコロナ渦で行けず、自宅にじっといて就活どころでない塞ぎ込んだ学生もいると聞きます。
大学の就活指導をするセンターが、電話をしても出ない学生がいたり、連絡がつきセンターへ来てもらい面談をすると、専門学校へ入学し、1,2年してから就活をするという学生もいます。
コロナ渦は、このように就活生の将来にも影を落としています。「不運だった」ではすまされないひずみが生まれています。
それにしても、現代はほんとうに何が起こるかわからない不確実な時代です。令和の元号になって大騒ぎしていたとき、誰がこの迫り来るコロナ渦を想像できたでしょうか。
インバウンドで沸く大阪ミナミは、街から外国人観光客が消えました。いまや地価が大きく下落しています。
「観光立国」とまで言われた頃とは打って変わったような激変です。
この不確実な時代を、いまの小中学生が生きていくようになることに思いを寄せると、教育関係者としては、「将来」とか「未来」、「夢」という言葉を使うのもはばかることもあります。
それでも、変わらないのは人と人のつながりであると考えます。学校教育では、一人ひとりの学力や力を高めることと人とつながることを教えたいのです。
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