新型コロナウイルスによる感染防止のための学校の休校が続いています。
児童・生徒たちは、学校に行けないので、さぞかし寂しく思ったり、孤独を感じたりしているだろう。
これは多くの人が考えることです。
しかし、いまの児童生徒は、一人で自分の部屋や家にいるときよりも、外で他の児童生徒の間に交わっているときに、寂しさや孤独を意識することが実際には多いものです。
というのは、一人でいるときに感じる孤独は、誰もが感じるものだという安心感があります。
でも、友だちといるときには、みんなで盛り上がっているときに、そのノリに自分がついていけず、自分だけが取り残されたような感覚をもつからです。
つまり、孤独感とは、人間関係で周囲と自分の「温度差」を感じて起こることのほうが、本人にとってはつらいことなのです。
「群れてはいるけど、自分は一人ぼっち」。
いまの学校での友だち関係の難しさは、ほんとうはこの点にあるのです。
だからこそ、学校や学級担任は、子どもと子どもをつなげて、それぞれの子どもの「もちあじ」を認め合うという豊かな人間関係を広げていく仲間づくりに傾注するべきなのが、今日的課題です。
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