大学の研究所と民間の教育研究所が、全国の小学生・中学生・高校生に親子の意識、行動の変化を尋ねた調査の結果が報道されていました。
それによると、子どもの学習意欲が低下しているのがわかりました。
「勉強する気がわかない」に対して、「とても(まあ)あてはまる」と答えた割合が、小学生が43.1%、中学生が58.6%、高校生が61.3%が2021年度でした。
2019年度の場合、小学生が33%、中学生が47.7%、高校生が54.6%だったので、2年間で子どもの学習意欲は低下したと考えていいでしょう。
これはやはり、コロナ災禍で学校生活が制限されていることが影響していると思われます。
現場経験から言うと、学校の学習と学校生活は別物ではありません。密接に関連しあっています。
たとえば、子ども学校行事でがんばったり、「完全燃焼」したからこそ、気持ちを切り替えて学習に意欲的に臨むのです。
中学生の場合、
がんばって学習して定期テストに臨んだ。
だから、次は体育祭にがんばる。
がんばって楽しんで、クラスの団結が深まった。
気持ちを切り替えて、次は中間テストに一生けん命がんばる。
中間テストが終わったから、次は文化祭で燃える。
このように、学習と生活は関連があるのです。
もともと学校の行事はこのように組まれているのです。
しかし、ここ2年のコロナ災禍は、学習にも生活にも制限が大きく、子どもにとってはどちらも「不完全燃焼」になっていることが多いのです。
学習意欲の低下はこのようないきさつがあると思います。
コロナ災禍の影響は、大人が思う以上に、子どもに大きな負荷をかけていると、教育関係者は認識しておかなければなりません。
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