わたしの母は現在要介護4です。父は10年前になくなりました。
介護はとかくできなくなったことや悪くなったところにだけ目が行きがちです。
しかし、人には残っている能力が必ずあります。
だから、できなくなったことではなく、残っている能力をできるだけ維持して、伸ばすことができる点にも目を向ける方がいいと思います。
その方が介護する側にとっても、楽しみや喜びが生まれます。
ベッドから車いすに移るときなど、介護する側が「今日はちょっと腰の具合がよくないので、できるだけ一人でたって」というと、本人もがんばって一人で立とうとします。
「助かったわ」と言うと、「そうやろ」と返してくれます。
そのとき、わたしはふと保育所のとき、右脚の関節炎で、何度も病院がよいをするときずっと付き添ってくれた風景を思い出すのです。
介護は、人の一生の「下り坂」をできるだけゆるやかにできるかがポイントになります。
無事に1日を過ごすことができたら、バンザイです。
今日も1日元気でいてくれてよかった。
そう思えることが、介護から喜びを得る秘訣なのかと、最近思います。
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