![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/b0/ea90fc6ee2a28f73ef8d1f83be035afd.jpg)
はちはお花のなかに
お花はお庭のなかに
お庭は土べいのなかに
土べいは町のなかに
町は日本のなかに
日本は世界のなかに
世界は神さまのなかに
そうして そうして 神さまは
小ちゃなはちのなかに
「はちと神さま」 金子みすゞ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/4b/2d5c8f0191e4373057012d12618f6e9a.jpg)
だれにもいわずにおきましょう。
朝のお庭のすみっこで、
花がほろりとないたこと。
もしもうわさがひろがって、
はちのお耳にはいったら、
わるいことでもしたように、
みつをかえしにゆくでしょう。
「つゆ」 金子みすゞ
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電気がてんでに
ひかってて、
てんでにかげを
こさえてて、
町はきれいな
縞になる。
縞の明るい所には、
ゆかたの人が
三五人。
縞の小暗い所には、
秋がこっそり
かくれてる。
「秋」 金子みすゞ
小さい秋があちこちで見つかる季節になってきました。