卯の花の匂う垣根に ほととぎす早も来鳴きて、忍び音もらす 夏は来ぬ
もうすぐ五月、今日はもう初夏のような陽気です。卯の花も咲いています。
四月の花、忘れな草も今盛りです。『忘れな草をあなたに』という歌が
ありましたね。菅原洋一さんが歌っていましたっけ。
幸せ祈る 言葉に代えて
忘れな草を あなたに あなたに
作詞:木下龍太郎 作曲:江口浩司
きれいな詩です。
オダマキ(苧環)も咲いています。苧環というのは織りの際に麻糸をま
いたもののことで、花の形からの連想だそうです。床しい名前ですね。
夫は昨日の夜から連休いっぱい、南相馬へ災害復興ボランティアに行っ
ています。
しずやしず しずの苧環 繰り返し
むかしをいまに なすよしもがな
静御前が頼朝の前で歌いながら舞ったという歌です。本歌は伊勢物語。
苧環を繰るように昔を繰り返すことができればいいのにという意味。
静御前の時代も今も、過去にもどるのは叶わぬことですが、福島にも
新緑が芽吹き、春の花が咲き始めていることでしょう。