今、台風4号が近づいて、わがふるさと奈良の吉野あたりは暴風雨が荒れ狂って
いるようですが、一週間前イタリアに行く途中トランジットで立ち寄ったカタールの
首都ドーハは、まさに中東、飛行場が砂漠か、砂漠が飛行場か、未完成の空港を
ヴェネツィアへの乗り継ぎのために、延々バスでつれまわされました。ここには台
風なんて来たことなんてないんでしょうね。沙漠に昇る朝日が砂の向こうに霞んで
きれいでした。
まだ早朝ですが、建物の外に出ると40度以上の熱波がおそってきます。お水は
必需品。もちろん生水は飲めないようです。アラビア文字のラベルのペットボトル
ですが、原産地はと見ると、どうもイギリスのハイランド地方のようでした。
白亜の建物に、Welcome to Dohaと書かれた聖火台のようなモニュメント。旅心を
そそられます。
空港内は近代的で空調が効いていて快適。いかにもオイルマネーで潤沢という
感じです。全身を覆う黒い衣装の婦人たち(持っているバッグや靴はいかにも高
価そうなブランド品ですが)や、アラビアのロレンスで見たような白い衣装の男
性たち。異国情緒満点でした。
ドーハまで日本から10時間。また機上の人となり、イスラムの法に基づいて
作られた機内食を食べつつ、ヴェネツィアに向かいました。
あと5時間の空の旅です。長い!