キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

ローマには夾竹桃がよく似合う

2012-06-26 22:13:15 | 旅行
           

           夏のローマには夾竹桃がよく似合います。日本と同じに白いのや

           赤いのもありますが、ピンクの夾竹桃が多く、きれいでした。        

           

         パラティーノの丘にしていた雛菊や小さな葵。悠久の歴史の中の一瞬の美。

           

           赤と白の夾竹桃。暴君ネロもハドリアヌズ帝もみたでしょうか。

          

           ローマの街角に咲いていた可憐な赤い花。ツツジの一種でしょうか。

          

           フィレンツェからローマへ向かう高速道路のサービスエリアで咲い

           ていた花です。ザクロかな?
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数千年と数十年

2012-06-26 11:07:59 | 地球
           

        ローマには古代遺跡の残る丘が7つありますが、そのうちパラティーノ

        伝説の建国の父ロムルスがまず紀元前750年頃に住み、その後貴族や

        歴代皇帝の住居となったところだそうで、パラッツオ、パレス(宮殿)とい

        う呼び名はこの丘の名前に由来するとのこと。

           

        初代皇帝アウグスツスの住居跡というのもあります。とても質素です。

        カエサルに倣い、豪華な屋敷を建てることや、私腹を肥やすことには

        全く無関心だったとか。偉い人です。

           

        パラティーノの丘を降りたところに広がっているのが、フォロ・ロマーノ

        紀元前6世紀から紀元4世紀頃までローマ帝国の政治経済の中心だっ

        たところです。その後異民族に侵略され、打ち捨てられ、19世紀になっ

        て発掘が始まり、今ではローマに行けば、だれもが訪れる観光地です。

              

        数十年前に、フォロ・ローマのを訪れたのは猛烈に暑い8月でした。

        ほとんど暑さの記憶しか残っていなかったのですが、このヴェスタ

        の神殿跡を見て、数十年前の若かった自分を思い出し、それはこ

        の遺跡の数千年の歴史に比べれば、ほんの一瞬でしかないんだ

        なあ、なんて思うと不思議な感動が湧いて来ました。「夏草や兵ど

        もが夢の跡」というところでしょうか。

          

        紀元前の遺跡の向こうに、中世や近世の建物が見渡せるのもローマの

        面白いところです。どこを掘っても、どこかの時代の遺跡が出てくるの

        で、地下も地上も駐車場が作れないので、道に2重駐車は当たり前と

        いうジレンマもあるようです。世界遺産の中で暮らすのもある意味大変。

          

        フォロ・ロマーノの横に、かの有名なコロッセオがあります。大変な

        人出で、入るには何時間も並ぶのですが、パラティーノの丘、フォロ・

        ロマーノ、コロッセオの入場券は共通で、他の入り口から入れば、

        なんてこともないと知っていれば、並ばずに入れます。

          

        ここで、グラディエーター同士が死闘を繰り広げたり、キリスト教

        徒が猛獣の餌食になったりするのを見て、ローマ市民が熱狂した

        んだなんて考えると妙な気分になります。その数百年後にはバチ

        カンが作られ、キリスト教が隆盛を極めることになるのですから。
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