ポンテ・ヴェッキオからアルノ川にかかる向こうの橋(ポンテ・アレ・グラチエ?)
を眺めた光景です。もう夕方の6時なのに昼間の明るさ。夏至間近の今頃は8
時ぐらいにやっと暗くなり始めます。日本よりだいぶ緯度が高いのでしょうか。
近くの広場のレストランの客引きのお兄さん。通りかかる人に誰彼かまわず
"I love you!"なんて言って、隣のレストランへ入ろうとする人まで、強引に
引っ張り込もうとします。隣のレストランの人も負けちゃいないんですけどね。
結構楽しんでる感じで相当えげつない客引き合戦を展開していました。お国柄?
ポンテ・ヴェッキオの橋の上には宝飾店がズラリと並び、綺麗なこと!昔は肉
屋さんが集められていたのが、あまりの臭いに閉口して、宝飾店通りに変えた
そうです。なかなかの発想の転換です。メディチ家の強権があったればこそ。
橋向こうのメディチ家の私邸ビッティ宮からこちらの公邸で事務所のウフィッチィ
までメディチ家専用のヴァザーリの回廊という秘密の通路を造ったなんていう
のも権勢の程を忍ばせます。例えば、金沢は加賀前田家の、ウィーンはハプス
ブルグ家の城下町で、その影響が今も強く残っていますが、フィレンツェは今
もメディチ一色、勿論他にも名家はあったのですが、今も昔もメディチ家がな
いと成り立たない町です。もう直系の子孫は絶えてしまったようですが。
名産の金銀細工やカメオをズラリと並べた店が両側に何十軒も。目も眩む美しさです。
そんなポンテ・ベッキオの近くで、フィレンツェの旗を持ち昔の装束に身
を固めた行列に出会いました。何の行列だったのかしら?こういうのに
出くわすのも旅の面白さです。向こうのお店のSONY、FUJIFILMなんてい
うネオンが今時ですね。