台北にある故宮博物院。中華民国が本土から逃げる際に、北京の故宮博物院、
つまり紫禁城から宝物をぶんどってきたんだそうですね。同じ名前の美術館
がハンヨウにもあリ、出所が同じ宝物を展示しているところが3カ所あること
になります。面白いですね。
外観は北京の博物館を真似て作られているそうです。
真っ白な石の塀にオレンジの縁取りのエメラルドグリーンの屋根。瀟洒です。
これは飲茶をいただいたレストランから見た風景。北京に行ったことがない
のでわかりませんが、きっと本土に負けないものをと、勢い込んで建てたの
でしょうね。美しい建物です。人によるでしょうが、私は展示品より建物に
感銘を受けました。
それとロビーの正面にある孫文の銅像も印象的でした。人々がうやうやしく
礼拝したり、一緒に写真を撮ったりしています。後で知ったのですが、孫文は
中国の本土でも、台灣でも敬われている稀有な人だそうです。静かで知的な
たたずまいに、頭を下げたい気持ちになりました。
おみやげに買ってきたペーパークリップです。左から2番めのクリップのモ
デルの翠玉白菜は、東坡肉みたいな肉形石と並んで、博物館の目玉展示
品です。どちらの前もガイドの説明を聞く団体さんで大賑わいでした。
日本でも珍しい展示品が来た時の美術館では、忍耐力が要りますが、ここ
もなかなかの混み具合でした。