例年よりかなり遅れて梅が満開になりました。ここは二子玉川に近い世田谷の住
宅街にある静嘉堂文庫美術館の庭園。都心なのに、広大な緑が広がっています。
三菱財閥を作った岩崎弥太郎の弟弥之助とその子小弥太作ったが美術館で
す。世界に3点しかない(それが全部日本にある)曜変天目というお茶碗のう
ちの1点が所蔵されていて、国宝です。曜変というのは黒い釉薬の上に星の
ような斑点がたくさんあって、その周囲を瑠璃色や虹色の光彩がとりまき、
宇宙をイメージさせる美しさがありますが、人によっては、アメーバみたい
なんて言う不埒な輩もいます。でもまあ、そう見えなくもないんですよね。
美術館の横の文庫館。イギリスの田舎の住宅様式だそうです。
近くには藁葺き屋根の民家園もあります。
道端にはオオイヌノフグリが可愛い青い花を咲かせ、
水のぬるみ始めた小川も流れています。風光明媚というのではないけ
れど何だかほっとする日本の風景です。