
二ヶ領用水は現在では川崎市多摩区から川崎区まで残る人工用水路ですが、
歴史は古く、なんと関ヶ原の戦いの3年前に測量が始まり、14年をかけて完成
されたそうです。稲毛領と川崎領の2領を流れるので、その名前がついたとか。

水田の用水として大活躍し、徳川家康もここで採れた米がいたくお気に
召し、江戸の町のお寿司には、この地の稲毛米が使われたそうです。

近年はお役御免で、汚れていたのを、地元の人々の努力できれいになり、
両側には桜その他の木々が植えられ、春にはお花見の名所になります。

ここは武蔵小杉駅近くの用水で、渋川と呼ばれる用水と分岐する辺りです。

近くの商店街の人々が川をきれいにし、桜並木を守る色々な工夫をしていて、
水の中に見えるのは手作りの自家発電の装置です。これで作られた電気で、

橋の上のかわいい河童たちのどんぐりまなこがチカチカ光ります。

染井吉野以外にも、鮮やかな濃いピンクの花や

黄色いレンギョウなども咲いています。

でもなんといっても、今は盛りの染井吉野がうっとりするほど美しい。