「迷って来たまんまの犬で居る」自由律俳句の尾崎放哉にこんな句があります。
なっちゃんも5年ほど前に宇都宮の町中をウロウロしている迷い犬だった
のをもらってきた犬です。
捨てられたのか、自分で脱走して迷子になったのか、話さないのでわかりません。
あまりにもおとなしく臆病だし、甘えて寄ってきたりしない愛想のない犬
なので、それこそ愛想を尽かされて放り出されたのかもしれません。
それとも脱走して元の家へ帰る道がわからなくなったのかも知れません。
うちに来てからも何度か、雷や花火の音に驚いて逃げ出し、さんざん探
しまわって、暗い中でブルブル震えているのを見つけたことがあります。
飼われていたとしても、しつけはされていません。お手ても、おすわりも
待てもなんにもできません。
今日も運動会の合図の花火の音が怖くて、不安のあまり台所の隅っこ
でうなだれています。せめて「こわいよう」と擦り寄ってでも来てくれれ
ばいいのに。まさに「迷って来たまんまの犬」でいます。でもかわいい
そんななっちゃん、シャンプーをしてもらって、首輪にハロウィン飾り
まで着けてもらいましたよ