キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

寛永寺

2012-04-15 16:25:24 | 季節の花々
           

          東京国立博物館にボストン美術館展を観に行ったのですが、その前にちょっと

          お隣にある寛永寺に寄り道しました。寛永寺は増上寺と並んで徳川家の菩提

          寺。家光が建立したそうです。かつては上野公園全体が境内だったとか。

          それが幕末の彰義隊の戦いや、二次大戦などで焼け、残っている建物も

          公園のあちこちに分散していて、今はお世辞にも大寺とは言えませんが、

           

          家綱、綱吉の廟などがあり、天璋院篤姫も夫の家定のと並んで、この奥に

          眠っているそうです。

           

                 葵のご紋が光っていました。

           

           もう染井吉野は終わりですが、八重桜がきれいに咲いていました。

           

          寛永寺から国立博物館へ抜ける道からスカイツリーがきれいに見えました。
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チューリップ

2012-04-13 05:53:17 | 季節の花々
           

           自分自身や子どもたちが幼稚園の頃、春の花の絵というと、こんな赤い

           チューリップを描いた記憶があります。「並んだ、並んだ、赤、白、黄色

           どの花見ても、きれいだな」という歌のように、単純な色合いの、花の

           下が長いのがチューリップでした。

           

              今は色々あります。八重咲きのや、水仙みたいな形のや、     

           

              まだら模様のや。でもどの花見ても、やっぱりきれいです。 
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花海棠の季節

2012-04-12 16:03:32 | 季節の花々
           

           桜が終わる頃、花海棠の季節が来ます。蕾のときは赤い色が濃くて、

           

                花が開いてくると

           

           だんだんほのかなピンク色になって、ほんとに可憐な花です。中国

           ではとても愛されている花だそうですね。酔って眠たげな楊貴妃を

           この花に例えたとか。花言葉はそのまま「美人の眠り」

                  海棠のよき窓あけて人住めり        及川貞

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和のこころ

2012-04-11 11:54:23 | 行事
しばわんこの和のこころ
川浦 良枝
白泉社

      「何故かしら和にひかれる 今日この頃でございます」 和の心を持つ和犬の

      しばわんこが、和のおもてなしを事細かに教えてくれる異色のマナー本です。

      やさしい色調の穏やかな絵の"和やか"絵本です。

      まず、おもてなしは掃除から。箒の種類や使い方、雑巾がけや打ち水の仕方、

      さらに床の間についてのうんちくへと続きます。今はもう普通の家庭では見

      られなくなったような行事や作法を、しばわんこが見事にそつなくこなします。

      スーパー柴犬!姉さん被りで、割烹着を着て、お櫃から炊き込みご飯をよそっ

      ているしばわんこの堂に入っていること!

しばわんこの四季の庭 (しばわんこの和のこころシリーズ)
川浦 良枝
白泉社


             

      なっちゃんにしばわんこの爪の垢でも煎じて飲ませたい。でも、しばわんこの

      ように完璧な主婦に側にいられたら、礼儀作法などにはとんと疎い私など、

      一日中小言を言われ続けかも。やっぱり、ぐうたらだけど和み犬のなっちゃ

      んの方が気楽でいいかな。

              和とは
              一、穏やかなこと
              二、仲良くすること
              三、ほど良く整うこと
              四、調子を合わせること
              五、数個の数を加えた値
              六、日本
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春爛漫

2012-04-10 09:43:10 | 季節の花々
           

           桜の花が満開ですが、他の可愛い春の花もどんどん咲いて、

           散歩に出かけるとウキウキします。

              

             花大根が道端のいたるところに咲いています。紫花菜、

             オオアラセイトウ、諸葛菜など、ありふれたアブラナ科

             の花なのに、いろいろな名前を持っています。

           

           ゆすら梅も咲いています。漢字では山桜桃梅と書くようです。桜も

           桃も梅も入った贅沢な名前ですが、薄紅のちんまりとした愛らしい

           花です。     乳母車過ぎて花ちるゆすらうめ    三沢布美

          

           でもね、気をつけないと怖い草花もあります。これはかわいい二輪草。

           北海道や東北では、この葉は山菜としてよく食べられるそうです。

           この二輪草の葉と猛毒のトリカブトの葉がそっくり。花はトリカブト

           は濃い紫で、二輪草とは似ても似つきませんが、トリカブトの花は

           秋に咲くので、葉だけで見分けるのが難しいのでしょう。昨日のニ

           ュースで、二輪草と間違えて、トリカブトをおひたしにして食べた

           人がなくなっていました。有毒の野草はけっこうあるようです。

           秋には毎年、毒キノコで中毒する人もいるし、猛毒の魚もいます。

           自然界の何らかの摂理なのでしょうね。
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さくら、さくら

2012-04-07 14:12:10 | 季節の花々
         

         今年もまた桜の季節がやってきました。横浜青葉区美しヶ丘の妹のマン

         ション前の桜並木。去年より一週間ほど遅い感じです。ほとんど満開に

         なりました。

         

         多摩プラーザ東急デパート前から、隣の川崎市の鷺沼にかけて美しい桜

         並木が続きます。東急電鉄が地域開発をしたときに、桜の並木を植えた

         そうです。ほとんど染井吉野ですが、中に白っぽいのや、葉も一緒に出

         る桜もあり、それがアクセントになっていて一層きれいです。

         

         マンションや保育園が並ぶ普段はわりと静かな通りも、この時ばかりは

         デジカメや携帯片手の人々でごった返します。日本人ってほんとに桜が

         好きですね。

              

            黄色いスポーツカーがますますスタイリッシュにみえます。

         

         電車型の赤い幼稚園バスも似合いますね。横の美しヶ丘公園は、去年は

         自粛ムードでしたが、今年は陽気な花見客が押し寄せています。何だか

         んだ言っても、花の下で浮かれ騒げるなんて、ありがたいことです。
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ホームレス歌人のいた冬

2012-04-05 16:43:53 | 
ホームレス歌人のいた冬
三山 喬
東海教育研究所

        リーマン・ショック後、派遣切りの嵐が吹きまくった冬、朝日新聞の歌壇

        に突如現れ、驚異的なペースで選出掲載され、九ヶ月後にまたしても突然

        投稿がなくなった謎の投稿歌人『公田耕一』を探し求めた三山喬さんの真摯

        なルポルタージュです。普通名前とともに住所を書いて葉書で投稿するの

        に、その住所の欄が毎回(ホームレス)と記されていたのだそうです。

          (柔らかい時計)を持ちて焚き出しのカレーの列に二時間並ぶ
                                   (ホームレス)公田耕一

        (柔らかい時計)というのはスペインの画家ダリの絵のぐにゃっと歪んだ

        時計のこと。これだけでもある程度の教養を持った人だと分かります。

          パンのみで生きるにあらず配給のパンのみみにて一日生きる

          温かき缶コーヒーを抱きて寝て覚めれば冷えしコーヒー啜る

          哀しきは寿町と言ふ地名長者町さへ隣にはあり

          美しき星空の下眠りゆくグレコの唄を聴くは幻

        著者は歌に出てくる地名や、グレコなどの名前から、住処や年齢を推測し

        彼に迫ろうとします。横浜のドヤ街である寿町に通いつめ、多くのホーム

        レスの人々と出会い、その人々の境遇に自分の人生を重ね合わせ、心を寄

        り添わせ、公田耕一にたどり着こうとしますが、ついには叶わず、結局人

        それぞれの「公田耕一」がいるのだと気づくに至ります。それぞれに辿っ

        てきた道はちがうけれど、深い悲しみと苦しみを背負って社会の吹き溜ま

        りに集まってきた人々が大勢いいる今の日本の紛れもない現実を、抑制の

        効いた筆致で描いた質のよいルポルタージュです。大部分が自分を表現す

        る術を持たず闇の中に沈み込んでいる中で、たった九ヶ月ながら閃くよう

        な才能を見せて姿を消した公田さん、今も歌い続けていることを願ってや

        まない気持ちになりました。

              

              我が上は語らぬ汝が上は訊かぬ梅の香に充つ夜の公園
                                (ホームレス)公田耕一
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黄金の雨

2012-04-04 09:17:02 | 季節の花々
             

             春の嵐一過の朝、両目を手術して白濁が取れたこともあって、世界が

             ことの外輝いて見えます。今年は桜の花が遅くてよかった、まだ二分

             咲き程度なので、散らずに済みました。これが満開だったら、「しず

             心なく花の散るらん」なんて悠長なことを言っていられないほど、無

             残に散り果てそうな猛烈な風でしたね。

             

             桜だけじゃなく、雪柳も今朝はうれしげに咲いているように見えます。

             

             その横にはレンギョウも。この花を見るとずっと以前訪れたドイツの

             春を思い出します。とてもたくさん黄色い花が咲いているので「これ

             なあに?Was ist das?」と聞いてみると「Goldregenゴルトレーゲンよ」

             と通りすがりのおばあさんが教えてくれました。黄金の雨、なるほど

             ねと思った記憶があります。今冬は日本と同じでドイツも寒かったよ

             うですが、そろそろ町中が黄金の雨で覆われる季節が近づいている

             ことでしょう。
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神の庭

2012-04-02 10:23:33 | 季節の花々
             

          なっちゃんと時々散歩に行く場所に、"神庭緑地"があります。「かにわりょくち」

          と発音するようです。この一帯「蟹ヶ谷」という地名の所です。蟹ヶ谷がなまっ

          て「神庭」になったのかと思ったら、その反対で「神庭」が元々の地名だった

          とか。神庭の方がかっこいいのにね。

             

          保存会の人たちがボランティアで手入れをして、里山としての景観を保っている

          のだとか。中に古墳が三つあるそうです。すべて円墳だと思われていたのが、

          最近の調査で一つだけ前方後円墳であることが分かったと、新聞に出ていま

          した。地道に色々調べていらっしゃる方がいるんですね。

             

          この近くには多摩丘陵でもっとも古い縄文時代の貝塚である「子母口貝塚」

          という遺跡もあり、私の友人の地所からも土器の破片が出たりして、考古

          学的におもしろい土地柄のようです。

             

          古墳の横に立つなっちゃん。日本犬の柴犬であるなっちゃん、いつもと違い、

          なんだか古代犬を彷彿とさせる堂々たる立ち姿です。もっとも赤いリードと

          首輪で、そんな古代の幻想も台無しですが。
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