緑の、東京ブログ

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!!

渋谷駅再開発の東棟、屋上展望台を併設へ 2015年7月14日

2015年07月15日 06時01分00秒 | 再開発・城西


渋谷駅地区 駅街区開発計画:工事進捗率5% 2015年7月14日
新宿駅と池袋駅に次いで、東京都内の西側の鉄道ターミナル駅の中では有数の規模を誇っているJR・東急渋谷駅の再開発工事が始まっています。2014年7月現在、既に東急東横線の渋谷駅が地下化されていて、現在は東急百貨店東横店の取り壊し工事が実施されている状況です。この一大プロジェクトのコンセプトや概要をまとめてみました。

2008年6月  東京地下鉄副都心線の渋谷-池袋間が開業。
2008年6月  東京都と渋谷区は「渋谷駅街区基盤整備方針」を発表。
2009年1月  「渋谷駅街区基盤整備都市計画変更(原案)のあらまし」を公表。
2010年10月 「渋谷駅街区土地区画整理事業」が施行認可された。施行期間は同年度から2026年度までの16年間となっている。
2012年4月  東急文化会館跡地に渋谷ヒカリエ開業。
2013年3月  東急東横線の渋谷駅高架ホームが廃止、翌日3月13日から東横線と副都心線の相互直通運転開始。
2013年6月  東京都は、渋谷駅周辺地区における都市計画を決定した。

駅2階に山手線の内回りと外回りのホームを一つにまとめ、その隣に埼京線を発着させます。地上3階の銀座線ホームは渋谷ヒカリエ側に約130メートル移動することで、地下5階の副都心線・東急東横線との連絡性を高めます。2020年までには地下と地上を結ぶ「アーバンコア」と呼ばれる移動空間が誕生し、すべての乗り換えがスムーズになります。駅ホームを覆うよう新設される3棟のビルのうち、東棟は19年、中央棟と西棟は27年の竣工予定です。

2015年7月2日、東急電鉄とJR東日本、東京メトロ3社のプレスリリースによって、再開発計画の予定変更が発表されました。2019年度に開業を予定する東棟の最上部に、屋外と屋内からなる展望施設を設置するとのことです。


北側から見た東棟の完成予想図(屋上展望台の併設決定後)です。地上47階建てで高さは228.3メートルの規模となります。


北側から見た3棟の完成予想図です。直下をJR渋谷駅が貫くことになります。(屋上展望台が追加される以前の完成予想図です)


スクランブル交差点から見上げて構図の完成予想図です。屋上展望台が追加されたことによって、雰囲気が少し変わりましたね。


東棟展望施設のイメージです。六本木ヒルズ森タワーの屋上展望台「東京スカイデッキ」よりも広々とした展望台になりそうですね。


展望施設からスクランブル交差点を見下ろすイメージです。


展望施設から新宿方向を見るイメージです。


展望施設から富士山を望むイメージです。


東棟が完成すれば、地下5階にある東急東横線の渋谷駅と地上2階にあるJR渋谷駅などとの乗り換えがスムーズになるとみられます。


東棟の建設工事を先行的に行い、2019年度に完成します。その後、東急東横店の機能を東棟の低層階に移し、西棟と中央棟の建設が始まります。


3棟の建物や駅前広場をつなぐ多層の歩行者ネットワークを整備することになります。

整備内容の概要です。

駅施設の改良
1.旧東横線地上ホーム跡地を利用して埼京線・湘南新宿ライン(山手貨物線)ホームを山手線ホームと並列化する。また、山手線ホームも島式(1面のホームの両側に線路がある形態)に改めた上でやや北寄りに移設する。これによりJR駅のホーム配置は恵比寿駅と同様となる。
2.銀座線ホームを東寄り(JR線よりも東側)へ移設し、ホームを島式化する。新たな位置は明治通りとJR線の間の空間であり、狭い階段や改札が一新される。
3.山手線ホーム上の改札口が全面的に建て替えられ、広大な乗り換えコンコースが設置される。国道246号上部では東西広場を越えるペデストリアンデッキに連絡する。なお、現在埼京線・湘南新宿ラインホームへ連なっている連絡通路は新南改札方面への自由通路として残る模様である。

新駅ビルの建設
1.旧東横線地上ホームと東急百貨店東横店を解体した跡地を利用して新たな駅ビルを建設する。

駅前広場の改良
1.ハチ公前広場と西口バスターミナルを結ぶ車道を廃止し、自動車の通り抜けをなくす。
2.西口バスターミナルの地下にタクシー乗り場を新設し、集約する。
3.これらにより、ハチ公口・西口・東口の各広場とバスターミナルを拡大する。

歩行者動線の改良
1.駅施設や広場、駅ビルの改良により、東西を結ぶ通路の拡大、歩道や地下道の改良を行う。
2.東口側の新文化街区・新駅ビル・西口側を結ぶスカイウェイ(連絡通路)を設置し、駅周辺が谷状の地形になっているところを水平に結べるようにする。

駐車場・駐輪場の整備
1.西口地下のタクシー乗り場のさらに下に公共駐車場を整備する。
2.副都心線の駅の上に地下駐輪場を整備する。

淀橋台地や豊島台地といった広大で平坦な丘陵地帯の上に整備されている新宿駅や池袋駅、江戸城東部の大名小路跡地の平坦地に整備されている東京駅と違い、渋谷駅は、渋谷川と宇田川の二つの都市河川が合流している谷底地形の中に位置しています。駅の両側が斜面担っているので土地の制約が非常に多く、狭いスペースの中に東急東横線ホームやJR山手・湘南新宿線ホーム、駅舎や百貨店、駅前広場や大通りが密集しています。この制約によって渋谷駅の中は非常に狭くて複雑な構造になっていて、利用者にとっては不便なターミナル駅となっていました。

今回の大規模な再開発工事は、こうした駅構内や周辺の複雑さを解消する目的があります。

計画建物の概要
事業主体 東京急行電鉄株式会社
       東日本旅客鉄道株式会社
       東京地下鉄株式会社
所 在 東京都渋谷区渋谷二丁目23番 外
用 途 事務所、店舗、駐車場等
敷地面積 約15,300㎡
延床面積 約270,000㎡
階数 東棟:地上47階 地下7階、中央棟:地上10階 地下2階、
    西棟:地上13階 地下5階
高さ 東棟:約230m、中央棟:約61m、西棟:約76m
設計者 設計:渋谷駅周辺整備計画共同企業体(日建設計・東急設計コンサルタント・ジェイアール東日本建築設計事務所・メトロ開発)
デザインアーキテクト:日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、SANAA事務所
予定工期 2013年度~2027年度
開業予定 東棟:2020年 中央・西棟:2027年

ニュースリリース:ケンプラッツの特集
ついに着工、渋谷大改造の全貌 2014/8/1
プレスリリース:東急電鉄他4社発表の報道資料 2013年6月7日
渋谷駅周辺地区における都市計画の決定について
プレスリリース:東急電鉄他2社発表の報道資料 2014年7月17日
渋谷駅街区開発計画Ⅰ期(東棟)の工事着手について
プレスリリース:JR東日本発表の報道資料 2015年7月2日
渋谷駅街区開発計画Ⅰ期(東棟)への展望施設設置について



JR山手線や湘南新宿ラインの鉄道高架橋に沿って伸びている「のんべい横丁」入口前から撮影した「東棟」の建設工事現場の全景です。奥の方に地上47階・地下6階建て、高さ約230メートルの高層オフィスビルが建設されます。




明治通りの「宮益坂下交差点」前から撮影した再開発工事現場の全景です。巨大な工事用タワークレーンが銀座線の鉄道高架橋の背後に出現しました。




「渋谷ヒカリエ」の敷地前から撮影した「東棟」の建設工事現場の全景です。ちょうどこの正面の都営バス乗り場の跡地に建設されることになります。




南西側から、明治通りに架橋されている歩道橋から撮影した「B棟」の工事現場の全景です。地面に大穴が2か所ほど開けられていました。




これから地下部分の工事が進められることになりますが、この真下には地下鉄副都心線の地下通路や「渋谷川」の暗渠などもあるので、難しい工事になりそうですね。




都営バスの降車場も明治通り側に15メートルほど移設されていました。




建設工事現場のすぐ脇には山手線や湘南新宿ラインなどの渋谷駅ホームや駅舎が設置されていて、その上に覆いかぶさるように東急東横店の建物群が広がっています。




「B棟」の建設工事現場を南側から撮影しました。



渋谷駅一帯の地図です。

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渋谷駅地区 道玄坂再開発計画の進捗状況 2015年7月14日

2015年07月15日 06時00分00秒 | 再開発・城西


渋谷駅地区 道玄坂再開発計画:取り壊し率5% 2015年7月14日
JR渋谷駅の南口、東急バスや京王電鉄バスなどが発着しているバスロータリー前に建っている東急グループのファッションビル「東急プラザ渋谷」の建物の建て替え計画です。東急プラザ渋谷は1965年(昭和40年)の6月に「渋谷東急ビル」の名称でオープンしました。 1969年(昭和44年)の11月より「渋谷東急プラザ」に名称変更され、2012年(平成24年)の4月に現名称へ再変更されています。高度経済成長期に建てられたビルであり、既に50年近く経過していることになります。

本事業の特徴
1.交通結節機能の強化と利便性・安全性の向上
・民地の一部にバスターミナルを導入し、渋谷駅西口交通広場の再編に貢献することで、渋谷中央街等の西側の街へとつながる歩行者ネットワークを強化します。
・駅施設及び周辺市街地をつなぐ縦動線アーバン・コア、歩行者デッキの整備を行います。
2.国際競争力強化
・クリエイティブ・コンテンツ産業等や外国系企業の進出を促す産業進出支援機能を導入します。
・国際空港へのアクセスを強化する空港リムジンバス発着場の整備や、国内外の来街者を対象とした観光支援機能を導入します。
3.防災機能の強化と環境への取組み
・災害時の帰宅困難者支援機能を確保します。
・高効率で自立性の高いエネルギーシステムを導入します。
・屋上緑化等をはじめ、環境負荷の軽減に取組みます。

「渋谷駅地区道玄坂街区開発計画」
事業計画の概要
事業名称 道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業
施行者 道玄坂一丁目駅前地区市街地再開発組合
施行地区 東京都渋谷区道玄坂一丁目2番地・8番地
施行面積 約0.6ha
敷地面積 約3,330㎡
延床面積 約58,900㎡
階数 地上18階、地下4階
高さ 約110m
用途 店舗、事務所、駐車場等

事業の経緯及び今後のスケジュール
2008年7月 市街地再開発準備組合設立
2013年6月 都市計画決定告示
2014年4月 市街地再開発組合設立
2014年度 権利変換認可(予定)
2015年度 着工(予定)
2018年度 竣工(予定)











道玄坂街区の開発計画は、民地の一部にバスターミナルを導入し、渋谷駅街区土地区画整理事業、渋谷駅地区駅街区と一体的な交通広場の再編を行うことになります。渋谷東急プラザのファッションビル前のバスターミナルの頭上にも新たな駅施設が建設されます。新しい再開発施設は地上17階、高さ約120メートルを整備し、1階の一部に国際空港へのダイレクトアクセスを可能にする空港リムジンバス発着場を含むバスターミナルを設ける他、高層部にハイグレードオフィス、中低層部には世界から集客し街の賑わいに貢献する商業施設を配置し、2018年度の開業を予定しています。

プレスリリース:東急電鉄他4社発表の報道資料 2013年6月17日
渋谷駅周辺地区における都市計画の決定について
プレスリリース:東急電鉄他4社発表の報道資料 2013年6月17日
『道玄坂一丁目駅前地区市街地再開発組合の設立認可』 ~渋谷駅西口における再開発事業が本格始動~



2015年3月22日に閉館した「東急プラザ渋谷」のファッションビルの全景を南東側から撮影しました。建物全体が工事用パネルで覆われていて、ひっそりとした雰囲気に包まれていました。




渋谷駅西口に架橋されている歩道橋を散策し、解体工事現場へ向かいます。駅前のバスロータリー前に、巨大な工事パネルの壁が出現したみたいですね。




すぐそばには工事用フェンスで閉鎖された区画が出来ていました。アスファルトを引き剥がして、地面に穴でも掘っているのでしょうか。




建物敷地の南側、国道246号線(玉川通り)に面した壁面部分を撮影しました。渋谷駅前から西側(池尻大橋側)へ向かって上り坂となっています。




玉川通りに沿って建っている「別館」の建物を撮影しました。こちらも本館と同じように解体されることになります。




敷地東側(渋谷駅西口側)へ向かいます。…閉店前と比べて、歩道の道幅が狭くなっている気がするのですが、気のせいでしょうか。歩道の用地まではみ出して工事用パネルを置いているのかもしれません。




「東急プラザ渋谷」の北東側前にやってきました。ハチ公口前や東口前ほどではありませんが、この辺りも人通りはそれなりに多かったです。




建物の敷地北側を通っている「渋谷中央通り商店街」を撮影しました。この道路を道なりに進むと「道玄坂一丁目地区」の駅前繁華街へ向かうことが出来ます。




東急プラザ渋谷の地図です。

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