★ベルの徒然なるままに★

映画、ゲーム、アニメ、小説、漫画・・・管理人ベルの、大好きな物をいっぱい集めた徒然日記です。

映画『ザスーラ』&『SAYURI』

2006年01月11日 | 映画鑑賞記
えっと・・・今日見たわけではないのですが・・・お正月に、映画館で見た映画の感想を、今日は少々語りたいと思います(*^^*)


まずは、1月2日に見た、『ザスーラ』。
これは、原作は、「絵本」なんですよ~。
私は見たことないのですが、映画化にもなった『ジュマンジ』という絵本の作者さんが書かれた作品だそうです。
そうそう、記憶に新しいのでは、一昨年映画化された『ポーラーエクスプレス』も、この人の原作絵本が元なんですよ。

そして、『ザスーラ』。
「ザスーラ」とは宇宙を舞台にしたボードゲームのタイトルみたいです。

仲の悪い兄弟の弟のほうが、古い家の地下室から見つけた、これまた、古そうなボードゲーム。タイトルは「ザスーラ」。
本当は、自分をかまって欲しい弟は、新しく見つけたゲームを持って、すぐにお兄ちゃんの所に行きます。
そして、ゲームをしようと、ルーレットを回してしまうのです。

・・・・すると・・・・。

家が根っこ(?)ごと、空に舞い上がって、そのまま宇宙に行っちゃって(@A@;
ごくごく普通の一軒家が、宇宙を宇宙船よろしく飛び回っている様子は、かなり滑稽ではありますが、でもでも。

実は、こういう想像、子供の頃、しませんでした??

私は、小学校の低学年くらいまで、夜眠るとき、よく、こういう想像をしていました。
家ごと、宇宙に飛んで行っちゃって、家族みんなで宇宙大冒険をするんだぁ・・・とか、自分のベッドが宇宙に飛び立って、自分と、そして一緒に寝ているウサギのぬいぐるみちゃんの2人で、宇宙探検をするんだ・・・・とか。

そういう、空想遊びをして遊んでいた私にとっては、この家ごと宇宙に飛び立つ・・・というシーンは、ある意味、すごく納得いったというか、違和感なかったというか・笑。

そして、話は映画に戻りまして。

宇宙に旅立ってしまったのは、その時家の中にいた、お兄ちゃん、弟、そして、2階で寝ていたティーンエイジャーのお姉ちゃん。

とにかく、無事、地球に帰還したかったら、ゲームをクリアするしかないんです。

そこで、兄弟は、ルーレットを回してゲームを進めていきます。

そして、止まったコマごとに、「ロボットに襲撃される」とか、「宇宙人に襲われる」とか・・・とんでもないカードを引き当てていき、そして、それが現実に起こってくるんです。
とんでもない災難に見舞われながらも、力を合わせて切り抜けようとする兄弟。

そして、弟が引いた、
「漂流する宇宙飛行士を助ける」
というカード・・・。

これまた本当に彼らの元に、青年宇宙飛行士がやってきます。

そして、この宇宙飛行士も、「ザスーラ」のゲームに使われている、彼らと同じカードを持っていました。

彼こそが、とてもキーパーソンなんですよ(*><*)
ああ、言いたいっっっっ。
でも、ネタバレになってしまうので、言えない・・・・。
ここは、言いたいのをぐっと我慢いたしませう。

子供達ばかりで苦労していた、宇宙冒険ですが、大人の宇宙飛行士がやってきたことにより、なんとか、危機を切り抜けていきます。
そこに、弟たちを疎ましく思っていたお姉ちゃんも加わり、4人が力を合わせて、ゲームクリアに向けて頑張るのです。

そして・・・。
ゲームがクリアされるとき・・・。
その青年宇宙飛行士の秘密が解り、今までは、仲の悪かった兄弟の絆が、とても強くなるのでした。

ストーリー自体は、凝っていないし、ある意味、とても単純な物語です。
でも、子供の頃の空想を思い出させる演出、そして、兄弟の絆・・・とても良い映画でした。
私は、こういう話、大好きですね♪


そして。
1月4日には、『SAYURI』を鑑賞。

ハリウッドが描く、日本の都・日本の文化・・・ということで、とても興味があった作品です。

物語は、貧しい漁村から幕を開けました。
貧困にあえぐ、貧しい家。
その家のまだ幼い娘、世津と千代は、都の花街に無理矢理売り飛ばされてしまいます。
そして、姉妹は別々の店に売られ、姉の世津は、女郎屋に、妹の千代は芸者の置屋にいくこととなりました。
この千代こそが、この物語のヒロインです。

千代は、置屋で将来芸者になるための教育を施されます。
でも、置屋での厳しい生活に耐えられず、また、姉恋しさから、逃げることばかりを考えていた千代は、とうとう芸者の道もたたれてしまい、雑用ばかりをタダ働きでする端女(はしため)にされてしまうのでした。

そんなある日、外で泣いているところを、ある紳士に優しく声をかけられ、かき氷をおごって貰い、また、お小遣いも貰うのです。
その男性との出会いから、千代は、
「自分も芸者になれば、あの紳士と再会できる・・・」
と芸者になる決心をするのです。

そして・・・何年かが過ぎ。
千代にも、芸者としてデビューするチャンスが巡ってきました。
そして、「さゆり」と名前を付けられ、花街一の芸者として、どんどん成長をとげるのです。

けれども、幼い頃から慕っていた、かき氷をおごってくれた例の紳士には、自分の気持ちを伝えることすらできず、また、他の芸者からの妬みや嫌がらせを受け、そして、自分の望まぬ言動を強いられる・・・。
好きでもない男性に「水揚げ」される。

芸者の、美しくも、厳しく怖い世界が、さゆりの目を通して、描かれていきます・・・。
そして、そんな中で、幼い頃から思いを寄せる紳士への愛と、また、逆に、そのほかの男性から寄せられる、愛や好色の間で、翻弄されていくのでした。

・・・とストーリーはこんな感じです。

とにもかくにも、美しい映画でした。

日本の美、女性の美、文化の美、景色の美。
すべてが、しっとりと、日本らしい「美」を持って描かれていました。

また、興味深かったのは、日本語と英語の融合した台詞。

物語の冒頭、幼い姉妹が無理矢理花街に売られていくシーンは、ずっと日本語。

私、一瞬、
「あれ??間違って、日本語吹き替え版にきちゃったかしら??」
と思ったのですが、冒頭のシーンが終わると・・・英語に切り替わりました。

これは、オープニングをわざと日本語にすることで、外国の観客の方に、「これは、日本の物語なんだ・・・」という印象を強くしようとしている効果かな・・・などと勝手に想像。

そして、まだまだ日本語はありました。
「おかあさん」、「こんにちは」
などなどは日本語が使われていましたし。
また、相撲のシーンで、
「しっかりせんかっっっ!!」
と力士に檄を飛ばすガヤも日本語。
日本舞踊の先生が音頭をとっているのも、
「いち、にぃ、さん、しぃ~」
と日本語。

不思議なくらい日本語が混じっていて・・・おもしろい効果だなぁと思いました。

外国から描かれる日本。
それは、とても神秘で美しかったですね。
そして、あの時代の芸者という独特で閉鎖された世界。
それゆえの美しさ、怖さ、エロティックさが、鮮烈に描かれていた作品だと思いました。


・・・・と。
お正月に見たのは、この2本♪
どちらも、お正月にふさわしい良い作品で、大満足でした^^

という感じで、今日は、お正月に鑑賞した映画のご紹介でした。