昨日の夜、DVDで鑑賞しました~(*><*)
映画『タクミくんシリーズ あの、晴れた青空』。
『タクミくんシリーズ』は、元々、原作小説から大好きでして。
映画版は、浜尾京介君と渡辺大輔さんが、タクミ&ギイを演じるようになったシリーズ第2弾からずっと見ています。
過去の映画レビュー。
『虹色の硝子』レポ
『美貌のディテイル』レポ
『pure~ピュア~』レポ
・・・というように、毎回、舞台挨拶付き完成披露試写会に行ってた訳ですが。
昨年は、大阪での開催日に、どうしても都合が合わず行けなくて・・・。
劇場での一般公開で行くつもりではあったものの。
大阪で上映しているシアターが、ウチから、もの凄~~く遠くて。しかも、レイトショーでの上映なので、なかなか行きにくかったのですよね。
そんなこんなで、結局、劇場での鑑賞は諦め、DVDを購入してからの鑑賞・・・ということになったのですが。
でも、もう、めっちゃ良くって(*><*)
こんなことなら、無理してでも劇場に足を運べば良かった・・・と今更ながらに後悔。
もう遅いけど(^^;;
■『タクミくんシリーズ あの、晴れた青空』予告編
・・・と、いう訳で、タクミくん。
このお話の原作は、短編なのですが、私は物凄く好きなエピソードです。
全寮制男子校・祠堂学院の3年生になったギイとタクミ。
寮の部屋替えもあり、2人は部屋もバラバラに。
しかも、世界的な財閥の御曹司である、ギイとのコネクションを求めて入学してきた、お坊ちゃま1年生達の取り巻きが居るため、タクミは、以前のようにギイと一緒にいる時間すら持てなくなるのです。
そして、6月になり・・・。
6月といえば梅雨。タクミの嫌いな季節。
なぜなら、6月の雨の日には、嫌な想い出と、そして、兄の命日があるから。
タクミが人間接触嫌悪症になったそもそもの原因、そして、未だに消えない両親とタクミの間の壁。確執。
それら全ての原因である、兄。
タクミが幼い頃からずっと、彼に性的虐待をし続けていた兄が亡くなったのが6月15日。
それ以降、両親は、タクミと共に、兄の命日にお墓参りに生きたがっているのですが、どうしても、まだ心の整理がつかないタクミは、兄の命日や、両親に対して、トラウマを抱えていたのです。
でも、せめて、ギイが一緒にお墓参りしてくれるなら・・・と思っていたところ、ギイの方から「一緒に墓参りに行っても良いか?」と言われ。
これで、兄とのことを、両親との確執を乗り越えられるかも・・・と喜んでいた矢先。
その6月15日。
学校で開催される生徒会行事のスヌーカー大会に、ギイがノミネートされて出場せざるを得なくなります。
しかも、この行事。
表向きは、新入生歓迎の親睦会・・・という真面目な物ですが、その裏には、教師達も知らない生徒だけのトトカルチョ大会にもなっており。
「賭け」である分、ノミネートされると辞退出来ない決まりになってるのですよね。
兄との思い出したくない過去があり。
そんな兄の墓参りに行くことが、タクミにとって、どれほど勇気が要ることか。
ギイはそれに気付いておらず、軽い気持ちで墓参りに行くと言った、だから、スヌーカー大会にも出場する・・・。
そう思いこんでしまったタクミは、どうしてもギイを許すことが出来ず。
謝るギイを無視して、一人で兄の墓参りに行こうとするのですが・・・。
原作は、そんなに長いお話じゃなかったのですよね。
確か、短編だったはず。
なので、その短いエピソードをどうやって、映画化するのかなぁ~と思っていたのですが。
『あの、晴れた青空』だけでなく、他の物語のエピソードも巧く織り交ぜられてて。
タクミくんの物語の原点から分かるような、そんな作りになっていたのは感動でした。
『June Pride』と、あと、多分『暁を待つまで』のエピソードも少し入ってなかったっけ?
確かに、原作は、ずっ~と続いてる小説ですから。
イチから読んでる人には、敢えて語らなくても、タクミにとって、兄の墓参りに行くということが、どういう重みになっているのかって知っていますが。
でも、最初から小説を読んでいなくて、いきなこの映画だけ見た人は、なぜ、タクミがそんなに兄の墓参りに拘るのか・・・って分からないと思うのですよね。
ということは、このストーリーを映画化するには。
タクミの過去を描くことを、どうしても、避けて通れない訳なのですよね~。
だから『June Pride』を織り込んだ訳ですが、それが、凄く効果的で良かったと思いました。
もともと『June Pride』のエピソードは、映画の第一作目『そして春風にささやいて』でも描かれていた訳ですが。
映画の一作目は、キャストも監督も違ってて。
わたし的には、すごくイマイチで曖昧な話だったのですよね~。
なので、今回、『June Pride』が織り交ぜられていたのは、嬉しかったですね。
『June Pride』って、タクミとギイが初めて肉体的に結ばれる時の話なんですよ。
兄から、ずっと性的虐待を受けていたタクミは、ギイと結ばれることによって、自分が「初めて」ではないことがバレるのが怖くて。ずっと、ギイを拒みづけていた訳ですが。
最終的には結ばれて、そして、その時、ギイに兄とのことを告白するのですよね。
そのエピソードが、回想シーンとして、随所随所に入るので。
どうしてタクミが、兄の墓参りに拘るのか。
どうして来れなくなってしまったギイを許せないほど、怒ってしまうのか。
その理由が、とてもよく分かる作りになっていたと思います。
ただ、過去シーンが、かなりの頻度で挿入されるので。
私は原作をかなり熟読しているので、すぐに「回想シーンだ」って分かりましたが。
でも、パッと見、なかなか、すぐに、「これは過去のエピソード」って分かりにくかったんじゃないかな?
視覚的な意味で。
なので、過去シーンは、例えば、少し画面の色調を変えるとか、役者さんの髪型を少し変えてみるとか・・・そんなのがあっても良かったのではないかなぁ~と思いました。
てか、過去シーンと現在シーンの区別については、『美貌のディテイル』でも少し思ったんだけど(^^;;
とはいえ。
ホント、色々なエピソードを盛り込み、まさに、集大成って感じの映画だったのではないでしょうか?
とても綺麗にまとまったエンディングだったと思います。
そうそう。
『タクミくんシリーズ』といえば。
毎回、ラブシーンが、少しありますが・・・。
今回は、いつにも増して、ラブシーンが多かった&激しかった気が(^^;;
でも、確か、今作は原作小説でも、ラブシーンって、しっかり描かれてなかったっけ?
原作で、しっかりと描かれている・・・ということは、物語の中に於いて、意味がある・・・って訳で。
だから、映画化するときも、省かなかったのかな~と思いました。
まあ、コレに関しては、賛否両論あると思いますが。
私は、あって良かったのでは?と思いました。
監督が凄く綺麗に撮っていらっしゃるので、全然、いやらしいとも思いませんでしたし。
・・・って、家で一人でDVDを見たから、そう思っただけで。
実際に、皆が居る映画館とかで見ると・・・かなり照れると思いますが(//▽//)
それから、それから。
毎回、映画を見て思うのが、「祠堂学院」の豪華さ。
原作のイメージ通りな、豪華でオシャレな寮や教室で。
視覚的にも楽しめました。
基本的に、集団行動は大嫌いな私だけど。
こんなに素敵な学校なら、全寮制でも良い(*><*) 私も行きたい(*><*)って思うくらいです♪♪
あ、そういえば。
映画では、学校のイベントがスヌーカー大会になってましたが。
原作では、オセロ大会ですよね~。
これは、やっぱり、オセロよりピリヤードの方が、映像的に「絵」になるからですかねぇ(笑)
因みに、浜尾君&渡辺さんのタクミ&ギイは今作で最後。
このお二人のタクミ&ギイは、凄くハマっていただけに、残念ではありますが。
流石に、役者さんの年齢もありますし・・・ね。
いつまでも、高校生役って訳には(^^;;
なので、彼らの卒業は仕方ないのですが。
せっかく、こんなに綺麗にエンディングを向かえたのだから。
もうこの作品の映画化は、これがラストで良いのではないかなぁ~と。
また3代目タクミ&ギイ・・・とかって映画化する必要はないのではないかなぁ~と。
この感動をそのまま残して置くべきではないかなぁ~と。
まあ、これは私の勝手な意見ですが、ね(^^)b
本当に、そう思うくらい、綺麗に終わってて。
キャッチコピーにもなっていた「永遠」という言葉どおり、2人の愛の永遠を感じましたです。
そして。
浜尾君、演技、凄く巧くなってたな~。
映画初出演&初主演だった『虹色の硝子』の時から思うと、ホント、巧くなってる。
今回は、タクミの過去のトラウマや、その暗い過去をギイに打ち明ける過去シーンとか、色々難しいシーンもあったのに。
凄く良い感じでした(*^^*)
本当に、監督やキャストの皆様、本当にお疲れ様でした~。
素敵な感動をありがとうございます!
映画を見たら、また、原作小説が読みたくなりました。
私、1巻から読んでいるのですが、実は、まだ、既刊全部読んでいる訳ではないのですよね~。
ちょっと、またまた、タクミくんブームが脳内にやってきました。
また、もう暫くしたら、祠堂学院に世界に浸るべく、小説を読み始めようっ!
映画『タクミくんシリーズ あの、晴れた青空』。
『タクミくんシリーズ』は、元々、原作小説から大好きでして。
映画版は、浜尾京介君と渡辺大輔さんが、タクミ&ギイを演じるようになったシリーズ第2弾からずっと見ています。
過去の映画レビュー。
『虹色の硝子』レポ
『美貌のディテイル』レポ
『pure~ピュア~』レポ
・・・というように、毎回、舞台挨拶付き完成披露試写会に行ってた訳ですが。
昨年は、大阪での開催日に、どうしても都合が合わず行けなくて・・・。
劇場での一般公開で行くつもりではあったものの。
大阪で上映しているシアターが、ウチから、もの凄~~く遠くて。しかも、レイトショーでの上映なので、なかなか行きにくかったのですよね。
そんなこんなで、結局、劇場での鑑賞は諦め、DVDを購入してからの鑑賞・・・ということになったのですが。
でも、もう、めっちゃ良くって(*><*)
こんなことなら、無理してでも劇場に足を運べば良かった・・・と今更ながらに後悔。
もう遅いけど(^^;;
■『タクミくんシリーズ あの、晴れた青空』予告編
・・・と、いう訳で、タクミくん。
このお話の原作は、短編なのですが、私は物凄く好きなエピソードです。
全寮制男子校・祠堂学院の3年生になったギイとタクミ。
寮の部屋替えもあり、2人は部屋もバラバラに。
しかも、世界的な財閥の御曹司である、ギイとのコネクションを求めて入学してきた、お坊ちゃま1年生達の取り巻きが居るため、タクミは、以前のようにギイと一緒にいる時間すら持てなくなるのです。
そして、6月になり・・・。
6月といえば梅雨。タクミの嫌いな季節。
なぜなら、6月の雨の日には、嫌な想い出と、そして、兄の命日があるから。
タクミが人間接触嫌悪症になったそもそもの原因、そして、未だに消えない両親とタクミの間の壁。確執。
それら全ての原因である、兄。
タクミが幼い頃からずっと、彼に性的虐待をし続けていた兄が亡くなったのが6月15日。
それ以降、両親は、タクミと共に、兄の命日にお墓参りに生きたがっているのですが、どうしても、まだ心の整理がつかないタクミは、兄の命日や、両親に対して、トラウマを抱えていたのです。
でも、せめて、ギイが一緒にお墓参りしてくれるなら・・・と思っていたところ、ギイの方から「一緒に墓参りに行っても良いか?」と言われ。
これで、兄とのことを、両親との確執を乗り越えられるかも・・・と喜んでいた矢先。
その6月15日。
学校で開催される生徒会行事のスヌーカー大会に、ギイがノミネートされて出場せざるを得なくなります。
しかも、この行事。
表向きは、新入生歓迎の親睦会・・・という真面目な物ですが、その裏には、教師達も知らない生徒だけのトトカルチョ大会にもなっており。
「賭け」である分、ノミネートされると辞退出来ない決まりになってるのですよね。
兄との思い出したくない過去があり。
そんな兄の墓参りに行くことが、タクミにとって、どれほど勇気が要ることか。
ギイはそれに気付いておらず、軽い気持ちで墓参りに行くと言った、だから、スヌーカー大会にも出場する・・・。
そう思いこんでしまったタクミは、どうしてもギイを許すことが出来ず。
謝るギイを無視して、一人で兄の墓参りに行こうとするのですが・・・。
原作は、そんなに長いお話じゃなかったのですよね。
確か、短編だったはず。
なので、その短いエピソードをどうやって、映画化するのかなぁ~と思っていたのですが。
『あの、晴れた青空』だけでなく、他の物語のエピソードも巧く織り交ぜられてて。
タクミくんの物語の原点から分かるような、そんな作りになっていたのは感動でした。
『June Pride』と、あと、多分『暁を待つまで』のエピソードも少し入ってなかったっけ?
確かに、原作は、ずっ~と続いてる小説ですから。
イチから読んでる人には、敢えて語らなくても、タクミにとって、兄の墓参りに行くということが、どういう重みになっているのかって知っていますが。
でも、最初から小説を読んでいなくて、いきなこの映画だけ見た人は、なぜ、タクミがそんなに兄の墓参りに拘るのか・・・って分からないと思うのですよね。
ということは、このストーリーを映画化するには。
タクミの過去を描くことを、どうしても、避けて通れない訳なのですよね~。
だから『June Pride』を織り込んだ訳ですが、それが、凄く効果的で良かったと思いました。
もともと『June Pride』のエピソードは、映画の第一作目『そして春風にささやいて』でも描かれていた訳ですが。
映画の一作目は、キャストも監督も違ってて。
わたし的には、すごくイマイチで曖昧な話だったのですよね~。
なので、今回、『June Pride』が織り交ぜられていたのは、嬉しかったですね。
『June Pride』って、タクミとギイが初めて肉体的に結ばれる時の話なんですよ。
兄から、ずっと性的虐待を受けていたタクミは、ギイと結ばれることによって、自分が「初めて」ではないことがバレるのが怖くて。ずっと、ギイを拒みづけていた訳ですが。
最終的には結ばれて、そして、その時、ギイに兄とのことを告白するのですよね。
そのエピソードが、回想シーンとして、随所随所に入るので。
どうしてタクミが、兄の墓参りに拘るのか。
どうして来れなくなってしまったギイを許せないほど、怒ってしまうのか。
その理由が、とてもよく分かる作りになっていたと思います。
ただ、過去シーンが、かなりの頻度で挿入されるので。
私は原作をかなり熟読しているので、すぐに「回想シーンだ」って分かりましたが。
でも、パッと見、なかなか、すぐに、「これは過去のエピソード」って分かりにくかったんじゃないかな?
視覚的な意味で。
なので、過去シーンは、例えば、少し画面の色調を変えるとか、役者さんの髪型を少し変えてみるとか・・・そんなのがあっても良かったのではないかなぁ~と思いました。
てか、過去シーンと現在シーンの区別については、『美貌のディテイル』でも少し思ったんだけど(^^;;
とはいえ。
ホント、色々なエピソードを盛り込み、まさに、集大成って感じの映画だったのではないでしょうか?
とても綺麗にまとまったエンディングだったと思います。
そうそう。
『タクミくんシリーズ』といえば。
毎回、ラブシーンが、少しありますが・・・。
今回は、いつにも増して、ラブシーンが多かった&激しかった気が(^^;;
でも、確か、今作は原作小説でも、ラブシーンって、しっかり描かれてなかったっけ?
原作で、しっかりと描かれている・・・ということは、物語の中に於いて、意味がある・・・って訳で。
だから、映画化するときも、省かなかったのかな~と思いました。
まあ、コレに関しては、賛否両論あると思いますが。
私は、あって良かったのでは?と思いました。
監督が凄く綺麗に撮っていらっしゃるので、全然、いやらしいとも思いませんでしたし。
・・・って、家で一人でDVDを見たから、そう思っただけで。
実際に、皆が居る映画館とかで見ると・・・かなり照れると思いますが(//▽//)
それから、それから。
毎回、映画を見て思うのが、「祠堂学院」の豪華さ。
原作のイメージ通りな、豪華でオシャレな寮や教室で。
視覚的にも楽しめました。
基本的に、集団行動は大嫌いな私だけど。
こんなに素敵な学校なら、全寮制でも良い(*><*) 私も行きたい(*><*)って思うくらいです♪♪
あ、そういえば。
映画では、学校のイベントがスヌーカー大会になってましたが。
原作では、オセロ大会ですよね~。
これは、やっぱり、オセロよりピリヤードの方が、映像的に「絵」になるからですかねぇ(笑)
因みに、浜尾君&渡辺さんのタクミ&ギイは今作で最後。
このお二人のタクミ&ギイは、凄くハマっていただけに、残念ではありますが。
流石に、役者さんの年齢もありますし・・・ね。
いつまでも、高校生役って訳には(^^;;
なので、彼らの卒業は仕方ないのですが。
せっかく、こんなに綺麗にエンディングを向かえたのだから。
もうこの作品の映画化は、これがラストで良いのではないかなぁ~と。
また3代目タクミ&ギイ・・・とかって映画化する必要はないのではないかなぁ~と。
この感動をそのまま残して置くべきではないかなぁ~と。
まあ、これは私の勝手な意見ですが、ね(^^)b
本当に、そう思うくらい、綺麗に終わってて。
キャッチコピーにもなっていた「永遠」という言葉どおり、2人の愛の永遠を感じましたです。
そして。
浜尾君、演技、凄く巧くなってたな~。
映画初出演&初主演だった『虹色の硝子』の時から思うと、ホント、巧くなってる。
今回は、タクミの過去のトラウマや、その暗い過去をギイに打ち明ける過去シーンとか、色々難しいシーンもあったのに。
凄く良い感じでした(*^^*)
本当に、監督やキャストの皆様、本当にお疲れ様でした~。
素敵な感動をありがとうございます!
映画を見たら、また、原作小説が読みたくなりました。
私、1巻から読んでいるのですが、実は、まだ、既刊全部読んでいる訳ではないのですよね~。
ちょっと、またまた、タクミくんブームが脳内にやってきました。
また、もう暫くしたら、祠堂学院に世界に浸るべく、小説を読み始めようっ!