茅葺民家を訪れた庭に石臼を置いてあった。
家の人に聞いてないが使っていないと思う。多分庭の飾りにしているのではないか。受け皿が付いているので豆腐を作るのに大豆を潰して豆乳を作ったのか
米粉や黄粉を作るのに石臼を回すのを手伝わされた。
時間の掛かる割に大した量ができなかった。しんどい夜なべの作業だった。
今ならば米粉やそば粉、ハッタイ粉も安いし買った方が楽だ。
石臼の石は花崗岩が加工しやすい。上下の臼のあたり面には小さな溝を切ってある。
そこに入った穀物を押しつぶし粉にする。家庭用の電動製粉機は穀物を砕いて粉にする。
そば屋など石臼の粉を売り物にしているが味に差があるのだろうか。
穀物の食べ方は粒食 粉食 糊食があると書いてある。
米や麦を焚いてご飯で食べるのは粒食 粉にしてパンやうどんやそばに加工するのを粉食 おじやや雑炊にして食べるのを糊食
人類は穀物は籾と皮を取らないと食べられない。籾を取り脱穀した種の皮を剥ぎ食べられるように日々闘ってきたのだろう。米は薄皮は棒で突くなり臼でついて精米できる。小麦は皮が剥きにくいので粉にして食べた。