梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

政治家も官僚も経済界も庶民でもある

2016-10-29 13:16:07 | 雑記
暴力事件の低年齢化が進んでいるという、小学校2年生の男子生徒が「静かにしなさい」と注意した女性教師を足蹴にしようとしたらしい、彼女は妊婦だったが廻りが止めて事なきを得たという、妊婦の下腹部をけるという事がどういう事かなどと言う知識のある齢ではないのでそれをもって「特に酷い」と言うのは的を得ては無いが問題は「注意されたら暴力になる」と言う事だ、
今の子供達は我慢することが出来ないと言われてずいぶん経つ。
教育の場、学校で行う範囲ではないだろう、学校はあくまで知識の習得の場であり集団生活、社会生活の基本を教え学ぶ場所である、多くの同年配が集まって共同生活を行うと言う事はたしかにストレスになる事は確かだが10年前後をかけて社会と個人と言う仕組み、その中の個人と言う事を理解させる為には重要な訓練である、社会のルールは誰かの為ではなく不特定多数の利害を調整し最大公約数的ではあっても力では無く大多数の人間が納得できる仕組みを理解するにおいて必要な知識と精神を得るために長い歴史を通じて出来上がって来た仕組みである。
しかし「自分が気に入らない事でも仕方がない事が有る」と言う事は最低限言葉を理解した子供に教え込むのは親の責任だろう、「小学校に通うようになればそこからで良い」と言うのは非常に大きな間違いで保育園に行ったから、幼稚園児だから、小学校になったからある日突然群衆のルールを課せられたら戸惑うのは子供本人だ、親が何を考えているか解らないというより理解できない、現在老若男女全て全く自分の事しか考えられない輩が多すぎる気がする、無論最たるは政治家と官僚(上級だけか?)で彼らは確かに明治維新以降蔓延り増長しかつ力と富を増やして来た、しかし江戸時代の大商人と言う連中も役人と組んで太って行ったと言う話の中でも何かあればお助け米とか救済小屋などに私財を投じている、しかし今の企業は私財を投ずるところか如何に庶民から吸い上げ財政投融資や補助を受けて内部留保を増やすかに執着し税金も「国際競争力を上げるために」法人税を下げさせ、不足した分は消費税で庶民に負担を廻す、
どうやっても現状から脱出できそうもない庶民は他人を卑下することで自らの立ち位置を相対的に上げたとして満足し用とする、恐らく苛めの構図はこういうところから発生するのではあるまいか、
人は相手が悲しむのを見ると自分もそこに我が身を置き換えて悲しみ、例えわずかな力でも手を貸そうとしてきた筈だ、なぜ今の社会はこの優しさが無くなってしまったのだろう、「我が身を抓って人の痛さを知れ」と言う言葉があるが幼児の頃他の子供が注射針を刺されて泣いているのを見て自分も泣いていたころの事をなぜ忘れてしまうのか、
弱い相手を攻撃する事が面白いと言う感覚はどうして生まれたのか、社会のせいにするならその社会を直す努力をしなければならない、その手始めとして
そんな考え方をする子供に育てた事を恥じる気持ちを持って貰いたい、道徳教育が必要だ、宗教が大事だと言う前に単純に「この子達の未来の為にすべての人が安心して暮らせる為に」人が人にやさしくする事を最大の遺産として残して貰いたい、自分はやがて死んで行くが唯々命を紡いできた結果が今の人類の現在である、
ある人が「安倍総理は子供が居ない、だから未来を考える気持ちが欠如している」と言っていた、確かにそういう面もあるかもしれないが逆に子供に資産を残す事、地位と金を世襲する事のみを目的に政治経済に関わるよりいいともいえる、何よりもそれは子供が欲しくとも恵まれない人に対して偏見だともとられかねないが「一将功成りて万骨枯る」と言う名誉欲で政治を廻されてはかなわない、そう見えるのもあながち間違いでもあるまい