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梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

神の領域

2012-11-22 11:13:02 | 雑記
出産前検査の話題が朝のNHKで放送されていた、胎児の内に深刻な障害が有るかが解ると言う検査で簡単にかなりの精度で解ると言う、
そのせいかは調べていないが統計的にこの検査が普及し始めてからの堕胎が急激に増えているらしい、
確かに気持ちは充分解る、生れ付きに大きなハンディを持って産まれて来てしかも治療法も無くその寿命も短いと言う事を考えると(生を受けてこない方が良いのではないか)と考える事も致し方ないだろう、
実質生活の苦労も気持ちの苦労も分っている上で堕胎を選択すると言う事はやむを得ないかも知れない、
未だお腹も目立たない時点での堕胎には少なからずその敷居は低いとも言えるかも知れない、しかしこの選択をすると言う時点ではやはり親として一個の生命体として認識した上での決断だろう、
この放送に出ていた女性は30代後半の初産だったが夫婦で相談した結果この検査を受けない事を選んだ、
「どんな子供が産まれて来てもそれが私達の子供であればそれだけで充分です」と言う話に心から(そうだ、その通りだ)と非常に嬉しかった、
一方で自堕落な性行為から望まぬ妊娠をして安易に堕胎をする若者たちも居る、現在の社会では妊娠しない方法は複数ある、せめてその位の注意はするべきだろう、妊娠が分った時点で既に生命は宿っているのだ、法律的にどの時点からかは別にして其れは一種の殺人行為である。
だからと言って夫婦間以外の性交渉をすべきで無いとか不道徳だとか言うのは動物的な検知から意味は無い、生殖可能年齢になれば必ず繁殖期は定期的に来る様になっている、
人間と言う生物は何時の此処からかこの繁殖期間が不定期と言うより通年(しょっちゅう)に成ってしまったのが問題だが其れは兎も角健康な若者に「我慢しろ」と言うのが元より無理である、キリスト教で「汝姦淫するなかれ」といっても無理な事は間違いない
キリスト教の中には堕胎を禁ずる宗派も存在するが自堕落な異性交渉の結果に関しては一理有るが実際には強姦等に拠る一方的な行為による物、又母体が危険になるケースもあり一概に「堕胎は神の教えに背く」等と言う事では片付くまい
仮に出産前検査で重篤な先天性障害を見つけた時にその両親の決断は本当に辛い決断になる、障害を持って産まれると言う事も神の意思だとすれば実に残酷な決断を神に成り代わってしなければならない、
私自身は妊娠出産までは人間の領域を離れる気がする(神の領域と言うのは置いておき)其れはクローンで新たな生命を作る事に通じると言うと大げさかも知れないが細胞も原子も「核」に手を入れるのはやはり「神の領域」を侵す様な気がする


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