梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

学歴

2011-05-12 08:47:27 | 雑記
自分には学歴コンプレックスという奴があった、今では殆ど無いが暫くはかなり自分の中で大きな存在だった気がする、
コンプレックスと言う言葉は最初の頃は「劣等感」と言うような捕らえ方をしていたのだが「マザーコンプレックス」とか「ファザーコンプレックス」とか或いは併せてエディプスコンプレックスとか言う言葉や最近良く出て来る「ロリコン」(ロリータコンプレックスと言うのは本来の小説「ロリータ」から出ているので今のロリコンとは少し違う、今の語感はペドフェリアに近い)等の言葉が多くなって来て「学歴コンプレックス」と言うのとは語感が違う、
しかし「劣等感」と書かれるとかなり深刻な雰囲気だし第一自分が他より劣っていると言う意識は無いのでやはり「コンプレックス」と言うほうがしっくり来る。
今は殆ど無いと言うのは実を言うとこの学歴での「実害」と言うのもおかしいが障害になった事は殆ど無いからだ、
学歴コンプレックスは今でも存在する様だが我々の時代とはかなり違い「学歴ブランドコンプレックス」の様だ、
殆ど全員が高校は卒業し、その大半が大学に行くと言う時代では大学卒業だけではブランドとして通用しないらしい、
しかし新卒時の就職時以外ではあまり学歴は考慮されない、むしろ或る年齢での就職では経歴の方が重要視される、
初対面の挨拶でもその後の業務上でも学歴を聞かれたことは全くと言って良いほど無い、
それが障害になると感じたのは僅かに中学を降りてから数年のだった、当時は中学を出て直ぐ働く者は田舎では半数を超えていたが高校に行けないのは試験に失敗したと言うのでは無く、まして就学意欲が無いからと言う者は少なかった、その事情は学費が払えない所では無く生活費を減らす事や働いて家に金を入れるのが最重要だった時代である、
集団就職にしても「中卒は金の卵」と言われる様に玉石混交だったが中には能力の高い者達が多く含まれていたし意欲は高かった。
今思い返してみると自分に有ったのは「劣等感」ではなく「寂しさ」だった様な気がする、
自分が中学を卒業した翌年に吉田学校の学園ソングが爆発的に流行った、「高校3年生」「卒業旅行」「中間達」等々明るく希望に彩られた学園生活を謳歌する歌詞が毎日の様に流れる、
この曲を聴く度に自分のいる世界が急に色褪せて感じられて(何で俺は)と言う感じが恐らく「コンプレックス」と言う感情になったのかもしれない、
自分が30代に三菱商事の関係する会社で働いていた事がある、当時の三菱商事は慶応大卒が多かった、
早稲田は野武士、慶応はお坊ちゃんと言う話しを聞いていたがそこにどう言うわけか東大法科を卒業した人が入社してきた事があった、
面白かったのは社内でこの「東大法科卒」が冷やかしの材料になっていた事だ、自分の会社に2人の先輩がその新人を挨拶に連れて来たのだが「Hは東大法科卒なんだがどう言うわけか商社に来た、大抵あそこは役人になるのに何で此処に来たのか分らん、」と言う紹介をしたのだが(それはそれで大変だな)と妙に感心した物である、
最近は学歴と言うのを見るのは殆どマスコミの略歴位になったな


最新の画像もっと見る

コメントを投稿