御開帳から1年。
去年できなかった、お戒壇めぐりと山門の登楼参拝をするために、善光寺に行ってきました。
善光寺到着したのは、朝の6時45分。
すでに本堂では「お朝事」が行われていた。
昨年来た時は回向柱が立っていたが、それがないと境内が広く感じる。
「お朝事」を本堂の後ろの方で見ていると、善光寺の係の人が声を掛けてくれた。
「もうすぐ緞帳(どんちょう)が下りるから、もっと真中に行った方がいいよ」
何のことかわからなかったが、少しすると、ご本尊の前の緞帳が「どん」と下りた。
お朝事が終了したのかと思い、お戒壇めぐりのチケットを買おうと自動販売機に行くと、また先ほどの係の人に声を掛けられた。
「お数珠頂戴があるから、そのあとにしたら?」
そうだ、と慌てて本堂から外に出て並んだ。
階段下から10人目ぐらいだった。
頭を触られた事が良くわかった。
お数珠頂戴とは、善光寺住職である大勧進のお貫主さまと大本願のお上人さまが本堂への往復をするときに、参拝の方が参道にしゃがんでいると皆さんの頭をお数珠で触れてくれ、功徳を分け与えてくれること。
再び本堂に入り、やっとお戒壇めぐり。
昨年の御開帳の時は2時間待ちだったが、今日は私たちの前にカップルが1組。
自動販売機で500円のチケットを買った。
「このチケット24時間有効だから、何回入ってもいいよ」
まずは内陣でご本尊を拝んだ。
私は内陣の「来迎二十五菩薩像」が好き。
きっと最後はこの方たちが迎えに来てくれると思う。
お戒壇巡りの入口の階段を下りる。
始めは光があるので、その時に高さを確認して、手をその高さのまま壁を伝う。
角を曲がった時から、暗黒の世界。
怖いとは思わない。
ゆっくりと歩きながら「極楽の錠前」探す。
「これが錠前?」
手に当たったのはドアの扉の取っ手のような長い棒。
「えっ、縦型?形が良くわからない。イメージがわかない」
とガチャガチャと触りまくっていた私。
「ミケさん後ろから人来ているから、動いて」
同僚に怒られた。
光が見えてお戒壇巡り終了。
まだ形にこだわっている私。
次は昨年入れなかった山門へ。
自動販売機で500円のチケットを購入して山門の階段を昇る。
「急な階段!!」
ドキドキの同僚に対して、ワクワクの私。
山門の中も撮影禁止。
仏間の中の「文殊菩薩騎獅像」は素敵だった。
それから沢山のいたずら書き。
墨で書いてある。
昔の人が記念に残したらしい。
山門の中は撮影出来ないが、山門から外は撮影できる。
びんずる市の準備している。
門にかけられている「善光寺」の額はたたみ3枚分の大きさ。
手を外に伸ばしてスマホで撮影。
下から見ている人がいたら、変な人と思うような行動。
この三文字の中に五羽のハトの姿がある。
どこにいるかわかる?
高いところから見るのは気持ちいい。
昔の人も、やっと着いた善光寺のこの山門から、参道の風景を見ていたのだろう。
山門を出てからもお散歩は続く。