北向観音堂は、平安時代初期に比叡山延暦寺座主の慈覚大師円仁により開創された霊場。
厄除け観音として知られている。
本堂と御本尊の千手観音様が北を向いている珍しいお堂。
このお堂は、南向きに建立されている善光寺の阿弥陀様と向き合っているといわれている。
千手観音は現生利益を願い、阿弥陀如来は未来往生を願う。
そのため、片方だけでは「片詣り」とよばれ「向き合っている両方をお参りするとよい」言われている。
なぜ北をむいているか。
その由来は、観世音菩薩が出現の際のお告げによるものらしい。
「北斗七星が世界の依怙(よりどころ)となるように我も又一切衆生のために常に依怙となって済度をなさん」
本堂の周りには沢山の絵馬が奉納されていた。
何点か気になった絵馬があった。
三教の図「老子」「釈迦」「孔子」
それから「善光寺大地震」
1847年5月8日夜10時。
善光寺の御開帳の年に起きたM7.4の地震の事である。
北向観音を信仰していた男性は、お供の者達は先に善光寺に行き、自分は北向観音にお参りに寄って行ったため、地震合わずに助かったというお話の絵馬。
日本はどこに行っても地震がつきまとうらしい。
洗水は天然温泉が湧き出している。
額堂(絵馬堂)には仁王像が安置されている。
鐘楼と梵鐘と愛染カツラ
愛染カツラは樹齢1200年の老木で、とてもパワーを感じた樹だった。
境内の東隅にある愛染明王堂とこの桂の木に因んで川口松太郎さんが「愛染かつら」を書いている。
「縁結びの霊木」とも言われている。
びっくりするような高さの「温泉薬師瑠璃殿」がある。
どうやって参拝するのだろう?
なぜ、こんな作りにしたのだろう?
不思議な建物。
北向観音参道 で厄除けまんじゅうを食べた。
短い参道だけど、昔から変わらないのだろう。
お店の前でお饅頭を食べながら、昔を感じていた。
ここは別所温泉。
最近出来た「足湯 ななくり」につかった。
熱めのお湯で、足が赤くなる。
でも、私にはちょうどいい。
ここは、今年の大河ドラマ「真田丸」の地。
長野県上田市。
上田駅から別所温泉までは「上田電鉄別所線」が走っている。
レトロな電車に駅。
この電車に乗って、温泉でゆっくりするのも良い旅行だと思う。