波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

我が家の「写真入り年賀状」の歴史とその終幕~そしていつまで送り続けるか・・・

2021-12-04 00:33:46 | 最近考えること
今年は結局「木枯らし」が一度も吹かないまま、ついに最後の1ヵ月を迎えました。
朝晩の気温が下がり冬の気候となってきたことは間違いないものの、例年よりはまだ暖かい12月と言えます。

12月に入ると同時に、毎年条件反射のように「写真入り年賀状」を作成することになります。
まだ喪中はがきが届く可能性があり宛名面は印刷できないものの、通信面は2時間ほどで印刷まで完了・・・

結婚報告はがきをきっかけに20年に亘り「写真入り年賀状」を作り続け、余る数枚を毎年保存していますが、
これが貴重な我が家の歴史、そして息子の成長記録となっています。

毎年、どの写真を使おうかと、部活やイベントの写真をああでもない、こうでもないと配置していく作業・・・
それなりに時間がかかるものの、1年間の出来事を整理して振り返るような貴重な時間でもありました。

残念なことにアッピアが写真から消え、病気をしてから私の写真も消え、今は息子のみの写真となりました。
特に高3は、スポーツフェスティバルが学校の唯一のイベントとなるため、今回はその時の写真のみで構成・・・

そんな家族の近況報告、息子の成長記録的な年賀状も来年の息子の成人を機にもう別々の年賀状となります。
Z世代の息子たちは年賀状を出すことすらしない可能性もあり、家族としての年賀状は多分今回が最後・・・

時間の流れに一抹の寂しさを感じると共に、次回以降に写真のない年賀状を作るモチベーションも持ちにくい。
そして、今度は年賀状って一体いつまで出し続ければ良いのだろうと、ふと考えることになりました。

虚礼廃止の時代の流れの中、お中元やお歳暮はとっくに中止となりましたが、年賀状はまだまだ根強い・・・
但し、私も数年来は時間をかけて儀礼的な年賀状をやめてきて、今はもう25枚位と随分少なくなりました。

写真入り年賀状を終えることをきっかけにもう一段減らして20枚程度に出来ればとも考えています。
年賀状の減らし方もなかなか難しく、貰う人に出さない訳にはいかないし。年賀状で繋がっている関係もある。

因みに、年賀状の発行枚数は2003年の44億6000万枚をピークに減少を続け、今年は19億4000万枚に・・・
この20年でピーク時の半分以下にまで減ったことになります。

年賀状を出さないことは虚礼廃止時代に合ってはいるものの、年賀状を通してお互いを思い合うことも大事・・・
「今年でもう年賀状をやめます」宣言も時々耳にしますが、全てやめてしまう必要はあるのかなあ・・・とも感じます。

毎年の喪中はがきが当たり前の世代感を感じると共に、1年に一度安否確認をし合うことの意味もありかと・・・
ただ写真がなくなって特徴のない普通の年賀状となるのはつまらないので、何か新しい年賀状に挑戦したい。

まだ1年先の年賀状のことも考えながら、
最後となる「写真入り年賀状」を名残惜しく眺めている師走の一日です。

2021年12月3日


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プロ野球引退の「松坂大輔」と「斎藤佑樹」の二選手~二人のこれからに注目したい

2021-10-23 00:00:10 | 最近考えること
スポーツの秋・・・
今週は、今シーズン限りでプロ野球選手を引退する対照的な二人の引退試合とセレモニーがありました。

19日に引退登板となったのは、日米を通じて長く活躍した「西武ライオンズ」の「松坂大輔」投手
「平成の怪物」と言われ、日米通算22年間で170勝という輝かしい成績を残して、現役を終えることになりました。

横浜高校のエースとして甲子園で優勝し、ドラフト1位で「西部ラインズ」に入団後大活躍し、大リーグに移籍・・・
ただ渡米3年目から怪我に苦しみ、帰国後は目立った成績を残せず3球団を渡り歩き、最後は馴染みの球団で終幕

練習嫌いで茶目っ気な性格で、ベテランになってもやんちゃな雰囲気を残したままの、自由奔放な感覚派・・・
そんな彼だからこそ200勝の大台には到達できなかったのかなとも思いますが、間違いなくスター選手でした。

もう20年も前のことながら、交通安全のイメージキャラクターだったさ中にスピード違反や駐車違反を起こし、
世間からバッシングを受けたことも、今思えば彼らしい苦くも懐かしい思い出・・・

そして、その2日前の17日に引退登板したのが、10年間「日本ハムファイターズ」に在籍した「斎藤佑樹」投手

彼は「早稲田実業」のエースとして甲子園の歴史に残る決勝戦再試合で、田中将大投手に投げ勝って優勝・・・
青いハンカチで汗を拭う姿と端正な顔立ちに穏やかな人柄から「ハンカチ王子」と呼ばれ、大人気となりました。

進学した早稲田大学でも大活躍し、4年生では主将として大学日本一にもなり、この時が最高に輝いていました。
ドラフト1位で「日本ハムファイターズ」に入団しましたが、残念ながらプロ入団後はほとんど実績を残せず・・・

プロ入り直後からずっと怪我に悩まされ、1軍に定着できず長い2軍暮らしで、結局通算15勝のみの結果に・・・
普通ならとっくに解雇ながら、10年間プロ野球選手として続けて来られたのは、その人柄と人気のお蔭・・・

「松坂大輔」選手41歳、「斎藤佑樹」選手33歳と、歳も違えば性格もプロの実績も何かと対照的な二人ですが、
たまたま二人とも今シーズンを最後に現役引退することになり、新しい道に進むことに何かの縁を感じます。

プロ野球選手として人気があり有名なのは同じですが、引退したとは言えまだ人生の前半を終えたところ・・・
これからの方が長い人生の後半を、二人がそれぞれどんな風に歩んでいくのかに非常に興味があります。

私は社会的に成功した人、有名になった人がその後にどんな人生を送るのか、送ったかに強い興味があります。
マイクロソフト社で億万長者となり、その莫大な資金で基金を創設し社会貢献活動を続けるビル・ゲイツ氏

様々な環境保護、省エネ推進等のプロジェクトを低金利融資で支援する非営利団体「ap bank」を運営する、
音楽プロデューサーの小林武史さん、ミスチルの櫻井和寿さん、世界的音楽家の坂本龍一さんの3人

他にも様々な方がそれぞれのやり方で社会貢献活動を行っていますが、社会で大きな成功を収めた人は、
大金を積んで宇宙に行くのも自由ながら、社会に役立つためにこそそのお金を使って欲しいなと思います。

そして、とても基金を創るようなお金がない自分にも、寄付や募金など出来ることは色々あるはずで、
どこに行くにも水筒を持ち歩きペットボトルや缶飲料を買わないことも一つの社会貢献活動だと思っています。

2021年10月22日


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「出る杭は抜かれる」グローバル時代~真鍋淑郎さんのノーベル物理学賞受賞に当たり

2021-10-09 00:00:03 | 最近考えること
90歳の真鍋淑郎さんが28人目の「日本人」として、今年のノーベル物理学賞を受賞されました。
プリンストン大学の現役の教授で、生涯一研究者という生き方を貫くその若々しさとカッコ良さに痺れましたね。

1950年代から気象研究を始め、大気中の二酸化炭素の濃度が増えるに従い気温が上昇することを突き止め、
1969年にまだ黎明期のコンピュータでその仕組みをシミュレーションした「大気・海洋結合モデル」を発表。

今や世界の大きな共通課題である地球温暖化を50年も前に証明していたことを知り、その先見性に敬服。
また、自分の信じる一つのテーマに一生をかけて取り組む科学者としての凄さに感服させられました。

一部のマスコミは「28人目の日本人受賞者」と大喜びですが、真鍋さんは米国籍で米国に在住していますので、
「日本人」というより「日本出身の米国人」というのが正しいのだと思います。そう考えると少し複雑な気持ちも・・・

これまでの日本出身の外国籍を持つノーベル賞受賞者としては、真鍋さんを含め4人。
文学賞の「カズオ・イシグロ」さん(英国籍)、物理学賞の「南部陽一郎」さん「中村修二」さん(いずれも米国籍)

外国籍を持つ研究者は「世界で活躍」というイメージを持ちますが、理由は自身の研究環境を優先するためで、
外国籍の人だけでなく多くの日本人受賞者が、日本の科学、基礎研究の深刻な危機を指摘しています。

基礎研究は将来役立つかどうか不明なことから投じられる研究費が少なく、必然的に待遇や研究環境が良くない。
よく「ポスドク問題」と言われますが、博士課程まで進んだ後にその研究を活かした職を得ることも厳しい・・・

真鍋さんは、東大大学院の博士課程在籍中にまとめた研究論文を目にした米国気象局からスカウトを受けます。
当時の気象庁では博士号を取得しても職を得ることがほぼ不可能であったことから、その誘いを受け渡米・・・

給料は日本にいた時の30倍にもなり、当時はまだ一般的ではない最先端のコンピュータも使い放題・・・
本人曰く「まるで研究天国」・・・期待が持てると踏んだものには惜しみなく資金と環境を提供する懐の深さ。

実は、既に地球温暖化研究の第一人者として世界的にも認めれていた平成9年には一度日本に帰国します。
国から若手研究者育成を請われたようで、その時は潤沢な研究費と世界一のスーパーコンピュータも使える環境。

しかし、4年後には米国に戻ってしまいます。「自分は『調和』の中で生きる能力がないから」と笑っていましたが、
『調和』を優先する環境で、優秀な若手に責任ある仕事をさせない硬直した組織に嫌気が差したよう・・・

2014年に同じくノーベル物理学賞を授賞した中村修二さんが、以前在籍していた企業と法廷で訴訟合戦となり、
最終的に企業側が中村さんに和解金を支払うことで決着したことは有名ですね。

この訴訟合戦はドロドロしたものとなり後味の良いものではありませんでしたが、まさに「出る杭は打たれる」・・・
莫大な利益に結びつく研究成果を上げても、それに対する個人的待遇が低いのが多くの日本企業の実情。

その出る杭を高く評価して厚遇する環境であれば、国を超えて抜かれるのはグローバル時代では必然なこと。
高い研究成果を出した個人を存分に活かせる環境を作っていかないと、日本の未来は決して明るくない・・・

成長と分配の好循環を掲げる「新しい資本主義」の実現を目指す新総理・・・
聞く耳を持つ総理は「出る杭は抜かれる」のを防ぐのも「新資本主義」の一つだと、真鍋さんから聞いてますよね?

2021年10月8日


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2週間後には「驚きのニュース」となるか~自民党総裁選の公示日に思うこと・・・

2021-09-18 00:22:22 | 最近考えること
今日、自民党の総裁選つまり次の首相を決める選挙の告示が行われ、予定通り4人の議員が立候補しました。
9月28日に党員投票を締め切り、29日の党議員の投票結果を待って、日本の新しいリーダーが決まります。

今回は男女各二人ずつ、保守系もリベラル系もバランス良く、正に多様性の時代を象徴する顔ぶれとなりました。
今回は派閥力学も働かず自主投票となった派閥がほとんどで、ここにも時代性が表れているなと感じます。

多少の差こそあれ誰もが選ばれる可能性があり、これだけ拮抗している総裁選は久しぶりでワクワクします。
日本が直接選挙ではないのが残念ですが、今回は楽しみながら最後まで見守っていきたいなと思っています。

私が推したい人は決まっていますが、私の理想とするリーダー像から想像してもらうと楽しいかも知れません。

日本のリーダーですので、国家観、ビジョンや信念、考え方や価値観、対応力や発信力、リーダーシップなど、
重要な要素はたくさんある訳ですが、私が日本のリーダーとして重視したいのは、その人の「人格」と「見た目」・・・

「人格」にも様々な要素がありますが、簡単に言うと「その人らしさ」「その人たらしめているもの」となるでしょうか。
「見た目」というのは、決して容姿だけを言っているのではなく、「その人の持つ雰囲気」「存在感」「品格」など・・・

以前に竹内一郎さんと言う著者の「人は見た目が9割」という本がベストセラーになりました。
人は言葉以外が発する「ノンバーバルコミュニケーション」の方が、言葉よりも重要だということを説いたものです。

私もそれを読んで、見た目や表現力の重要性を強く感じましたが、同じことを言うにも言い方や表現力によって、
相手への伝わり方に大きな違いが生じることになります。言い方や表現の仕方って大事です・・・よね、S総理・・・

「見た目」に絡めて言うと、今回のオリパラの開会式や閉会式で挨拶された方々が本当に良かったですね。
M氏ではない東京都知事の小池百合子さん、そして別のM氏ではない組織委員会会長の橋本聖子さん・・・

特に、橋本聖子さんはオリンピックのメダリストでもあり、あの場で挨拶されるには最も相応しい方でしたし、
彼女が選手に力強く語りかける姿を誇らしく感じました。あの場ではつくづくM氏でなくて良かった・・・

今回は日本の二組織の長が女性、次回開催地のパリ市長も女性で、女性の時代を象徴したシーンでしたね。
そうした流れの中で、今回は二人も日本初の女性首相候補として立候補されました。これも時代の象徴・・・

話は変わり、7月末に大分の高崎山のニホンザルの集団でもメスがリーダーになるという大事件が起きました。
ニホンザルの社会は、今の日本社会とは異なり母方の血筋を継承する母系社会ながら、ボスザルはずっとオス。

但し、メスからの支持がないとリーダーに居続けることが出来ないため、他のオスに取って代わられると他に移る。
弱きを助け強きをくじく態度にメスは絶大な信頼を寄せるため、人格ならぬサル格がないと外されてしまう。

ボスザルもリーダーで居続けるには常に格を磨いていないといけないので、決して楽ではないのですが、
いずれにしてもメスがリーダーとなるのは異例のことで、サル社会にも女性リーダーが誕生する時代が到来した?

世界で女性リーダーがどんどん活躍する時代となり、日本にももうそういう変化が必要な時期だと感じています。
今回、日本に初の女性首相が誕生するかどうかは、日本が大きく変化していけるかどうかを占うことになると・・・

2週間後には大分のニホンザルのような驚きのニュースが日本を駆け巡ることを、密かに楽しみにしています。

2021年9月17日


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ワクチンを「接種するかしないか」が悩ましい~持病的な後遺症を持つ身としては・・・

2021-04-16 23:58:25 | 最近考えること
新型コロナの主流は従来株から変異株に置き換わり、世界的に再拡大中で日本にも第4波が到来しました。
私の住む川崎市も来週火曜日から「まん延防止等重点措置」が適用されることに・・・

ただ、全国的な感染の拡大状況を見ると、3回目の緊急事態宣言の発出も現実的になって来たように感じます。
結局、ずっと宣言を続けていても人間は慣れっこになるので、発出と解除を繰り返すしかないのでしょうね・・・

感染予防の切り札であるワクチン接種は、医療従事者、高齢者、基礎疾患のある方、高齢者施設従事者と、
まだ対象が一部ながら、徐々に接種が始まりました。

実際に自分が接種対象となるのは数か月~半年ほど先になりそうですが、問題は「接種するかしないか」・・・
最終的には自己判断となりますが、私のように後遺症を抱える者にとってはなかなか悩ましい・・・

接種部位の痛みや腫れなどの主反応は、他の予防接種でも起こり得ることなので特に問題はないのですが、
問題は発熱、悪寒、頭痛、全身倦怠感、様々なアレルギーなどの副反応で、厄介なのがアナフィラキシー・・・

アナフィラキシーは、アレルギーの原因物質を摂取することで急激に強く表れるアレルギー反応で、
複数の臓器や部位にアレルギー反応が同時多発的に起こり、血圧低下や意識障害により命を落とすことも・・・

時々、学校の給食に入っていたアレルゲンを誤って食べたことで発生する死亡事故などがそうですね。

但し、このような重篤な副反応は稀なため、一般的にはワクチン接種した方がメリットが大きいと思うのですが、
私のような特殊な後遺症に、新しいワクチンがどう影響するのかは誰にも分からず、正解はないと言えそうです。

私が抱える左足全体の痺れ、背骨の痛み、肋間神経痛のような肋骨の痛みなどの神経的な症状に対して、
強い副反応がなければ良いのですが、後遺症が悪化したり、全身の倦怠感が加わったりしたらもうお手上げ・・・

ただ新型コロナに感染すると、症状がなかなか回復しなかったり、後遺症となる可能性も報告されていますので、
当然のことながら感染すること自体も避けたい・・・

感染によって起きる可能性のある症状と、ワクチン接種によって起きる可能性の症状のどちらのリスクを取るか・・・
私だけではなく、病気の治療をしている方や何らかの持病や障がいを持つ方もきっと悩ましいはず・・・

よく言われるのが、「ワクチン接種によるメリットは、そのリスクを大きく上回る」ということ・・・
確かにそうだし、全体の7割程度の人がワクチン接種をしないと集団免疫が獲得できないのも事実・・・

それぞれの自己判断に任されることになりますが、結果的に集団免疫を獲得しなければ意味がないので、
接種率が上がらなければ自分も積極的に接種を考えなければならない・・・

個人と全体のバランスの上で考えて判断するというのは、正解がなくなかなかの難問です。

2021年4月16日


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「自分の気持ちにうそをつかないで」~羽生結弦の言葉を全ての17歳に贈りたい

2021-02-05 23:47:42 | 最近考えること
昨日、何と関東では早くも「春一番」が吹きました。まだ2月になったばかりなのに、当然観測史上最速・・・
これも気候変動の影響なのかと気になりますが、ついでにコロナも一気に吹き飛ばしてくれればいいのですが・・・

現在高2の息子は、この冬休みに中学受験以来の受験塾の冬期講習に参加しました。
ついに息子も大学受験の歳となり感慨深いですが、昨夜は久しぶりに「相談したいことがある」と・・・

これまで中学受験も留学も何でも自分で決めて来たので、「相談したい」なんていったいいつ以来だろう・・・
親としては頼ってくれることが嬉しい反面、自分の進路に明らかに迷いと壁を感じている様子・・・

文系での進学は決めている息子ですが、どの学校・学部を目指すのか、その先のキャリアをどう考えるのか・・・
自分であれこれと考えているものの、まだ答えが見い出せずに高3になるのを前に焦っているよう・・・

中学受験の時は「ここに行きたい」という目標が明確にあり、塾の先生から勧められる学校を気にも留めずに、
自分の思いだけで突っ走って来ましたが、大学受験ともなるとさすがに目標設定も簡単にはいかないようです。

私からは、すぐに決めようとせずに複数の選択肢から自分の実力、適性、やりたいことをじっくりと考えること、
興味がある学校、学部、仕事のそれぞれ違う方向から考えてみると着地点が見えてくることをアドバイス・・・

改めて17歳というのは、ただただ青春真っ只中というだけではなく、自分の人生選択をしていく年齢なんですね。
子供でも大人でもなく、映画、音楽、文学などでも扱われることが多く、ある意味中間の特別な年齢とも言えます。

いつも情報共有している同僚の同い年の17歳女子は、去年の秋に某K-POPのオーディションに見事合格・・・
高校を中退して通信制高校に転校し、現在そのプロダクションで毎日朝から晩までレッスンに励んでいます。

片道2時間もかけて通っていたため、年明け後は初めて家を出て事務所の寮に入って本格的に始動・・・
ところが、毎日の過酷なレッスンで足を痛めてドクターストップがかかり、昨日泣きながら自宅に戻ったようです。

痛みが回復したらまたレッスンに戻れますが、せっかく意気込んでいただけに離脱の悔しい思いが伝わります。
目指す場所はそれぞれですが、2人の17歳は壁にぶつかり悩みながら自分の思う道を歩き始めている・・・

そして、来月にストックホルムで開催のフィギュアスケート世界選手権代表に選ばれた選手勢揃いの記者会見・・・
今回17歳で初選出の鍵山優真選手のネガティブ感満載の発言に羽生結弦が終始苦笑いをしていました。

私も弱冠17歳で世界選手権に選出される程の実力のある選手の、あまりの自信のなさに呆れて見ていましたが、
インタビュアーから鍵山選手へのアドバイスを求められた羽生結弦は、次のようにコメント・・・

「自分の気持ちにうそをつこうとしていたので『そういうことはいらないよ』って・・・」
「彼の強さは負けん気だったり、向上心だったり、勢いだと思うので、その武器を大事にしてほしい。」

羽生結弦は、9年前に同じ17歳で世界選手権に初選出され、男子最年少記録で銅メダルを獲っています。
その彼自身が発する言葉には実感と重みがありましたね。

この言葉を身近な17歳二人を始め、全ての17歳にも贈りたい・・・
「自分の気持ちにうそをつかずに自分が信じる道を・・・」

2021年2月5日


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ダースベイダーにはなれなかった「トランプ氏」~米国大統領交代で思うこと

2021-01-23 00:21:59 | 最近考えること
1月20日、コロナ以上に混乱を極めて去年から延々と続いた米国大統領選挙後のゴタゴタがやっと収束し、
無事にバイデン氏が新大統領に就任しました。

それにしても、マスクもしない3密だらけの選挙集会が世界最大のコロナ感染国の一つの要因になったと言え、
選挙活動中の感染防止を軽視したトランプ氏自らが感染したことが、敗北の大きな要因になったとも言えそうです。

4年前に大方の予想を覆して大統領となったトランプ氏を見て「ダースベイダーみたいな人だな」と思いました。
頑丈な体つきに強面の悪人顔で、冷酷で意地悪そうな目つき、人の意見を聞かず独断的で冷淡な性格・・・

良くも悪くも自分の思った通りにならないと気が済まない人なので、反対意見を言う人は邪魔で必要としない。
自分と合わない人はバッサリと切る人なんだろうなと思っていたら、正にその通りでした。

映画の悪役の筆頭と言えば「ダースベイダー」ですが、これほど人気の高い悪役キャラクターもいない・・・
とにかく無慈悲で冷酷・・・任務を失敗した人間や自分に逆らう人間には容赦しない。

ダースベイダーがなぜこれ程人気が高いのかというと、顔面マスクで表情が見えないことが最大の理由では・・・
感情や表情が見えないとその威厳が絶対的なものに思え、無情な冷酷さが逆にカッコ良くさえ見えてしまう。

しかも発する言葉は必要最小限で、余計なことは言わずに「責任を取れ」というような端的な言葉だけ・・・
逆に言うと、感情がないことが人を支配する者にとっては必要条件と言えるのかも知れません。

未来に感情を持たないAIやロボットが支配するようなSFの世界が実現したら人間は簡単に支配されてしまう。
感情があると言うことは、情けに迷い、悩み、何が正しいのか、どうすればいいのかの判断がつかなくなる・・・

赤ちゃんは、同じ言葉でも親の表情や言い方によって安心したり不安になったりするという実験がありますが、
あれと同じで人間は相手の感情や表情、態度に大きく影響を受けるもの・・・

トランプ氏がロシア疑惑で追及を受けている時に、質問する記者を「フェイクニュース」だと攻め立てていました。
感情を露に相手に話させずに、一方的に自分の言い分をまくし立てる姿にとても不快な思いをしたものです。

そして、僅差の結果とは言え多数決であるはずの民主主義で負けを認めようとせず、最後までやりたい放題・・・
挙句の果てに支持者を煽って、連邦議会議事堂を占拠し死者も出すという前代未聞の暴挙で、信用が失墜・・・

ダースベイダーは冷徹に悪の帝国を支配してきましたが、最後の最後に埋もれていた人間らしい感情が発露し、
それによって非業の最期を遂げることになりますが、そこに救いがあります。

トランプ氏は対立を煽って失墜しましたが、米国の価値観を二分し党候補として最多得票を獲得したのも事実・・・
価値観や考え方の多様性が民主主義の根幹ですが、それが深刻な対立をも生むことも紙一重と言えそうです。

トランプ氏はダースベイダーのような悪のヒーローにはなれませんでしたが、
民主主義は考え方の違いで簡単に分断されることを証明したことが最大の功績と言えるのかも知れません。

2021年1月22日


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じわじわと迫って来る「コロナ第2波」~歴史が教える「第2波」の怖さ・・・

2020-07-04 00:18:26 | 最近考えること
今年は、コロナに翻弄されている内にあっという間に前半が過ぎ去り、早くも後半に突入しました。
そして、落ち着いていたコロナの感染者数は東京を中心にじわじわと拡大して、とても嫌な感じを受けています。

東京の昨日の感染者は107名と緊急事態宣言の解除後初の三桁となり、今日は124名・・・
日本全体でも昨日は195名、今日は205名と、一日当たり200名前後の日が続いています。

3か月前に7都府県に緊急事態宣言が発令される二日前、4月5日の東京の感染者数が141名だったので、
その時の感染状況に限りなく近づいています。

昨夜に緊急会見をした小池都知事は「感染拡大要警戒」状態にあると、横文字が多過ぎるという声を受けてか、
「東京アラート」という言い方を封印しましたが、逆にインパクトが弱い言葉になって強い危機感を感じられず、
改めて言葉が持つ印象の大きさを思わされました。

いずれにしても第1波が落ち着いた余韻も終わり、次の第2波の段階に来ていることは間違いなさそうですが、
前回と比べて医療機関の逼迫緩和や在宅勤務の定着などもあり、全体的な警戒心の弱い空気感が怖いです。

ところで、第2波の怖さは過去の様々な歴史が教えてくれています。

【スペイン風邪】

100年前に世界中で流行り多くの命を奪ったスペイン風邪は第1波よりも第2波の方が致死率が4倍も高かった。
その理由は、第1波の後ウイルスが鳴りを潜めている間に、より毒性の強いものに変異したためのようです。

不意を突かれた各国政府は急いで対策を取りましたが、時すでに遅し・・・第2波でより多くの命が奪われました。
本当にウイルスというのは何て奴だと思いますが、改めてウイルスを甘く見てはいけないと感じます。

【東日本大震災】

津波の第1波では無事だったのに、第2波、第3波で町が飲み込まれ命を落とした方が大勢おられました。
第1波が済んで安心しているところに襲い掛かって来るのですから、全く油断がなりません。

【1国2制度を崩壊させられた香港】

中国が国際公約を破り「逃亡犯条例改正案」を導入しようとして、大規模な反対デモで撤回させた香港ですが、
第2波のより強力な「国家安全維持法」の強引な制定により、香港の民主主義が破壊されようとしています。

【私の妹の旦那であった元義弟】

私の妹と姪っ子の信用を失う出来事の第1波ですったもんだし、本人に念書を書かせて何とか収まったものの、
その約束を破った取り返しのつかない第2波で、完全に家族の信用を失い離婚という結末を迎えました。

最後のはおまけ話ですが、第1波が落ち着いて甘く見ていると、第2波で取り返しがつかないことが起きる・・・
そういう意味の教訓でもあります。

世界でも中国、米国、オーストラリア、韓国などロックダウンを解除した途端に第2波が襲ってきている国もあり、
ワクチンや治療薬が出来るまでは、とにかく何とか経済社会の継続と感染拡大の防止を両立させるしかない。

第2波が恐れている程でもなく落ち着くことを願いますが、油断するとそこにつけこんでくるウイルスと向き合うには
引き続き警戒心を解かないことと、感染爆発した時のために備えておくことが何より大事かと・・・

2020年7月3日


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日本人に感じる「自他に対する厳しさ」~コロナ対策では良かったのですが・・・

2020-06-13 00:11:54 | 最近考えること
「卯年生まれ」さん、お久しぶりです。コメントをいただきどうも有難うございました。
懐かしいお名前に「あっ」と思いましたし、ずっと応援していただいていたことに感激しています。

今回の騒動の中で私が思っていたことを的確に表現していただいてとても嬉しかったです。
ついでに、私が今回もう一つ感じるのは、海外の賞賛と比べて国内でそういった声が小さいこと・・・

まだまだ油断できないのは勿論ですが、第一波を抑え込んだことは自国がもっと評価していいのでは・・・
そこに日本人の謙虚さと同時に、これ位でうまくいったと言っては・・・という「厳しさ」も感じます。

私は、今回の騒動で日本人の「良識ある国民性」と共に「自他に対する厳しさ」も感じています。
「自他に対する厳しさ」があるからこそ、衆人環視的な雰囲気が抑え込みに貢献したとも言えますが・・・

留学から帰ってきた息子は、周りから監視されているような日本の堅苦しさが嫌だと言います。
電車の中のギスギスした雰囲気や、友達とダベっているのを見る大人の視線が冷たくて厳し過ぎると・・・

カナダはもっと人が大らかで、人に迷惑さえかけていなければ他人が何をしてようがお構いなし・・・
かといって、大人も子供もやるべきことをちゃんとやり、皆が仕事や学校や生活を楽しんでいる。

息子は、留学したかった一番の理由は、日本の厳しい雰囲気が嫌だったのだと後で教えてくれました。
ほとんど校則もない自由な学校に通う息子でさえ、日本の社会の堅苦しさを肌身で感じていたんですね。

衆人環視的な雰囲気が行き過ぎると「自粛警察」と言われることまで起きて来てしまいます。
自粛要請外であるお店に対する嫌がらせや、公園で子供を遊ばせているだけの家族に対する罵声など・・・

日本人の「自他に対する厳しさ」は、一歩間違えると「排他性」と「いじめ」に繋がります。

保育園に「医療関係者の家庭の子供を預かるな」というような酷い「医療関係者いじめ」・・・
やらせのようなテレビ番組が原因で、若き女子プロレスラーを死に追い込んだ「ネットいじめ」・・・
コロナ対策での政府の不手際や手違いを、これでもかと似非正義感で断罪する「ワイドショーいじめ」・・・
国会のニュースを見て不快に感じる、立場的に強く出られない総理を標的にした「総理いじめ」・・・

大多数の良識ある日本人を誇らしく思うと共に、ある部分でのその劣化も感じざるを得ません。

特に「総理いじめ」は、モリカケ問題から始まりもう3年以上も続いている、飽き飽きしたいじめ・・・
特に、R党の国会での物言いは酷すぎます。そこには、一国の首相を尊重する思いのかけらもない。

頭ごなしで一方的な発言は、これはもう質疑ではなく「決めつけ」による「罵倒」と「脅し」・・・
何を言われても丁寧な対応を強いられる首相の立場を逆手に取った、悪質ないじめだと感じます。

コミュニケーションの基本は「相手の言うことも尊重しつつ、自分の意見を言う」ということのはず。
頭ごなしに一方的に決めつけることは、親の子供への対応でも一番やってはいけないこと・・・

国会議員には、子供の教育本を国民の税金で贈呈してはどうでしょうか・・・
それとも優しく癒される絵本の方がいいのかな?
どうも国会で追及する議員の方々の顔が鬼の形相か不満顔に見えてしまうので・・・

2020年6月12日

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海外が驚く死亡者の少ない「ジャパンミラクル」~日本ならでは、日本だからこそ・・・

2020-05-30 00:29:51 | 最近考えること
私の住む地域も含めて、全国的に緊急事態宣言が解除されました。
それを聞いた時には「ショーシャンクの空に」を観た時の感覚が蘇りました。サーっと視界が広がる感じ・・・

昨日は1ヶ月半ぶりの出勤でしたが「ああ懐かしい」という気持ちと「充実して気持ちいい」と心底思えました。
何か不具合があって動かなくなっていたものが急に動き出した、切れかけていた電池がフル充電された感じ・・・

在宅勤務は、それなりに効率的で良い面もあるのですが、毎日というのはどうも変化がなくて耐えられない。
何となく仕事が始まって、何となく仕事が終わって、何となく一日が過ぎていくのはどうも苦手・・・

これまで経験したことのない巣ごもり生活になってみて、改めて人間は社会的な動物なのだと気づきます。
また、普通に仕事をして休日には好きなところに行ってやりたいことをやって、という日常の有難みも感じます。

と言って、まだ完全に元に戻る訳ではなく、来月は各部署で30%までの出勤率を守らなければならず、
ほぼ週一出社の当番制となるため、まだまだ日常とはかけ離れた生活が続きます。

未知のウイルスとの闘いのためにも、それに合わせた新しい生活スタイルを受け入れていくしかないですし、
このウイルスとの闘いは簡単に済む訳ではなく、これからも続きます。場合によっては半永久的に・・・

驚いたのは、コロナウイルスのやっかいな特性・・・
ウイルスにはDNAウイルスとRNAウイルスという二種類があり、コロナはRNAウイルスに分けられるようです。
DNAもRNAも核酸という遺伝情報のことですが、DNAウイルスは複製が安定していて変異が少ない・・・

つまり、DNAウイルスにはワクチンの有効性が高く駆逐しやすい。世界から撲滅された天然痘がいい例ですね。
それに比べて、RNAウイルスはワクチンに対して耐性を持ちやすく、生き残るためにどんどん変異していく・・・

インフルエンザが代表的で、どんどん変異して既存のワクチンが利かないため、毎年大流行するんですね。
私はそれを知ってから予防注射はしていません。

今回、1~2年内にワクチンが出来れば収まるのかと思っていましたが、そう簡単なものではなさそうです。
「アフターコロナ」とか「ウィズコロナ」と言いますが、結局「ウィズコロナ」で共存していくことになるのでしょうね。

ところで、日本は感染者数と死亡者数を抑え込み、爆発的な感染を起こすことなく第一波を収束させたため、
海外では「ジャパンミラクル」と言われています。

欧米諸国と比べて感染者が少ない上に、特に死亡者数が圧倒的に少ないことが評価されています。
欧米に比べてアジアで感染者が少ない傾向にあることから、アジア特有の要因もあるのかも知れません。

ただ、欧米でもフィンランドやノルウェーのように抑え込んでいる国もあり、様々な要因があるような気がします。

それでも、日本は法律的に強制力を持った対応が出来ないため、宣言による自粛要請だけで抑制しました。
清潔好きな国民性や、規律性の高い民族性などもありますが、私はまず政府の的確な対応だろうと思います。

専門家による緻密な分析を元に、人手を7割~8割に減らせば抑えることが出来ると判断して宣言を発令し、
毎日のように専門家からの分かりやすい説明を受けることで、国民全体として共通意識が形成されましたね。

そして、何人もの重症者の命を救った高度な医療体制と、それを支える献身的で頼もしい医療従事者の方々・・・
また、クルーズ船対応に2700人も投入し、関連病院で多数の感染者を受け入れても一人の感染者も出さず、
色々なところで防疫に関しての専門知識を元に貢献してくれた自衛隊の人々・・・

こういう日本が誇るスペシャリストが「ジャパンミラクル」を起こした第一要因だと思いますし、
私たちもせっかく高まった意識を保ちながら、次の「ジャパンミラクル」に繋げていきたいですね。

2020年5月29日


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