東京では今年はまだ「木枯らし」が吹かないまま、もう残り1ヵ月で年末を迎えようとしています。
「木枯らし」は冬型の気圧配置になったことの証明で、東京では11月末までの期間限定の名称のよう・・・
東京で「木枯らし」が吹かなかったのは70年の観測史上たったの6回で、10年に1度の稀な年となりそうです。
朝晩はそれなりに寒くなってきたものの、早朝に散歩している人も例年に比べてまだまだ多いと感じます。
そして、先日の散歩途中、ほんの1分位の間に次から次へと犬の散歩に出会いました。数えると何と8組も・・・
「徒歩〇分」という不動産の広告表示の基準は「1分=80m」のため、10m間隔位で犬が歩いているのと同じ・・・
もしかして愛犬家の集まりでも・・・と思いましたが、「何歳?」「5歳です」と2組だけ挨拶を交わしていたものの、
それ以外は特に何の接点もなさそうな雰囲気・・・ということは、本当にたまたま一極集中の偶然な出会い・・・?
「なぜ?」「どういうこと?」と次々と現れる犬を見物していると、私の大好きな犬種である柴犬を見つけました。
そして、その瞬間にかれこれ30年前の出来事である愛犬「リック」の最期のシーンが突然フラッシュバック・・・
「リック」という犬は私の子供時代の2匹目の犬で、初代が死んで間もない高校生の時に知人から譲り受けました。
「リック」という名前は、当時好きだった「Jessie's Girl」という曲のリック・スプリングフィールドに因んで命名。
生後すぐのまだコロッとした赤ん坊で我が家に来て、ヨタヨタ歩きで餌の食べ方もぎこちなく本当に可愛かった。
そんな幼かった「リック」が同い年位にまで成長し、学校から帰ると散歩がてらによく一緒にジョギングしました。
犬種は柴犬とスピッツの雑種で、姿は柴犬ながら全身真っ白い色、クリっとした黒目で顔立ちはスピッツ寄り・・・
スピッツのようにキャンキャン吠えないものの、喜怒哀楽がはっきりして感情豊かな性格もスピッツ寄りでした。
高校卒業後に実家を出てしまったものの、家族の誰よりも「リック」に会いたくて毎年夏と冬は必ず帰省しました。
そんな「リック」との長年の遠距離恋愛も、リックの老衰と共にいよいよ終わりを迎えることになります。
お腹が膨れて腹水状態となりどんどん衰弱していきましたが、当時の犬の平均寿命を超えていましたので、
医師からは残念ながらもう老齢なので手術は無理でしょう・・・と言われていました。
もう寝たきり状態となり餌も食べられず、妹から「いつ死んでもおかしくないから早く帰ってきて」という緊急連絡。
そして、その直後の3連休の初日の朝に飛んで帰りました。
いつも私が帰省すると、その場でクルクル回る喜びのパフォーマンスをしてから飛びついて来るのですが、
その時はもうそんな元気はなく、ハアハアと横たわったまま久しぶりに会う私の顔をじっと見つめていました。
その日は、これまでの思い出に浸りつつ「リック」の写真を眺めながら私がずっと傍に付いていましたが、
それまで寝たきり状態だった「リック」が突然立ち上がり、最後の力を振り絞るように全身に力をみなぎらせました。
これが最期だと感じた私は大声で皆を呼び、家族4人で囲んだ瞬間にリックは泣き叫ぶ母の手の中に倒れこみ、
母の手に抱かれたまま旅立って行きました。
「リック」をバスタオルの上に寝かせて一晩一緒に寝て、翌日に近くのペット専用の墓地に納めに行きました。
あれからもう相当な月日が流れましたが、今でも決して忘れることの出来ない大事な光景の一つです。
そのことが忘れられずに他の犬を飼う気になれず、勝手に息子を「リック」の生まれ変わりだと思い込んでいます。
息子にとっては、犬の生まれ変わりだと思われるのは迷惑でしかないかも知れませんが・・・
2021年11月26日
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「木枯らし」は冬型の気圧配置になったことの証明で、東京では11月末までの期間限定の名称のよう・・・
東京で「木枯らし」が吹かなかったのは70年の観測史上たったの6回で、10年に1度の稀な年となりそうです。
朝晩はそれなりに寒くなってきたものの、早朝に散歩している人も例年に比べてまだまだ多いと感じます。
そして、先日の散歩途中、ほんの1分位の間に次から次へと犬の散歩に出会いました。数えると何と8組も・・・
「徒歩〇分」という不動産の広告表示の基準は「1分=80m」のため、10m間隔位で犬が歩いているのと同じ・・・
もしかして愛犬家の集まりでも・・・と思いましたが、「何歳?」「5歳です」と2組だけ挨拶を交わしていたものの、
それ以外は特に何の接点もなさそうな雰囲気・・・ということは、本当にたまたま一極集中の偶然な出会い・・・?
「なぜ?」「どういうこと?」と次々と現れる犬を見物していると、私の大好きな犬種である柴犬を見つけました。
そして、その瞬間にかれこれ30年前の出来事である愛犬「リック」の最期のシーンが突然フラッシュバック・・・
「リック」という犬は私の子供時代の2匹目の犬で、初代が死んで間もない高校生の時に知人から譲り受けました。
「リック」という名前は、当時好きだった「Jessie's Girl」という曲のリック・スプリングフィールドに因んで命名。
生後すぐのまだコロッとした赤ん坊で我が家に来て、ヨタヨタ歩きで餌の食べ方もぎこちなく本当に可愛かった。
そんな幼かった「リック」が同い年位にまで成長し、学校から帰ると散歩がてらによく一緒にジョギングしました。
犬種は柴犬とスピッツの雑種で、姿は柴犬ながら全身真っ白い色、クリっとした黒目で顔立ちはスピッツ寄り・・・
スピッツのようにキャンキャン吠えないものの、喜怒哀楽がはっきりして感情豊かな性格もスピッツ寄りでした。
高校卒業後に実家を出てしまったものの、家族の誰よりも「リック」に会いたくて毎年夏と冬は必ず帰省しました。
そんな「リック」との長年の遠距離恋愛も、リックの老衰と共にいよいよ終わりを迎えることになります。
お腹が膨れて腹水状態となりどんどん衰弱していきましたが、当時の犬の平均寿命を超えていましたので、
医師からは残念ながらもう老齢なので手術は無理でしょう・・・と言われていました。
もう寝たきり状態となり餌も食べられず、妹から「いつ死んでもおかしくないから早く帰ってきて」という緊急連絡。
そして、その直後の3連休の初日の朝に飛んで帰りました。
いつも私が帰省すると、その場でクルクル回る喜びのパフォーマンスをしてから飛びついて来るのですが、
その時はもうそんな元気はなく、ハアハアと横たわったまま久しぶりに会う私の顔をじっと見つめていました。
その日は、これまでの思い出に浸りつつ「リック」の写真を眺めながら私がずっと傍に付いていましたが、
それまで寝たきり状態だった「リック」が突然立ち上がり、最後の力を振り絞るように全身に力をみなぎらせました。
これが最期だと感じた私は大声で皆を呼び、家族4人で囲んだ瞬間にリックは泣き叫ぶ母の手の中に倒れこみ、
母の手に抱かれたまま旅立って行きました。
「リック」をバスタオルの上に寝かせて一晩一緒に寝て、翌日に近くのペット専用の墓地に納めに行きました。
あれからもう相当な月日が流れましたが、今でも決して忘れることの出来ない大事な光景の一つです。
そのことが忘れられずに他の犬を飼う気になれず、勝手に息子を「リック」の生まれ変わりだと思い込んでいます。
息子にとっては、犬の生まれ変わりだと思われるのは迷惑でしかないかも知れませんが・・・
2021年11月26日
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