☆アッピア夫です。今回は、アッピアが永眠してから葬儀までのことを書こうと思います。
アッピアが永眠したのが11月18日、葬儀が11月24日でしたので、18日も含めて1週間あったことになります。昔は葬儀まで3日前後だったように思いますが、高齢化の影響で今は火葬場が混んでいるので、葬儀のタイミングが長くなるようです。当時はかなり時間があるなと思いましたが、今思うとちょうど良い時間でしたね。葬儀まで2~3日しかなければ、気持ちの整理をする間もなく葬儀を迎えることになりますが、お陰で充分な時間があったことに感謝しています。また、週末に葬儀が出来たことも助かりました。
<11月18日>
アッピアの永眠後、家族三人で病院の霊安室でお迎えの車を待っていました。当然のことながら、アッピアは眠りについていますので、私と息子が霊安室で待機していたことになります。霊安室は、二人とも初めて経験する場所でしたが、まるで教会にでも居るような静かで厳かな空間でした。1時間ほど居たでしょうか。場所柄大きな声で話すのも憚られ、二人で静かにアッピアの思い出話をしていましたが、今思い返しても、まるで家族三人でくつろいでいるような、不思議に落ち着いた時間でした。
その後、お迎えが到着し、助さん格さんを始め、病院でお世話になった方々が集まって見送ってくれました。その時に助さんから、『内緒にしていたもののブログをずっと見ていたこと』と、これから忙しくなるこちらのことを気遣っていただき『報告のコメントを書いても良いか』などの話がありました。最後に息子を抱きしめ、「お母さんとの約束を守って立派な大人になるんだよ」と泣きながら話す助さんの姿に、私も涙ボロボロでした。
一旦自宅に戻り遅めのお昼を摂った後、打合せのために葬儀場に行きました。息子はさすがに朝も早く、色々なことがあったので疲れたのでしょう、『自宅で留守番したい』とのことで、息子だけ残して行きました。そして、ちょうど打合せを始めようとしていたところに「一人になったら急に悲しくなってきた」と大泣きしながら息子から電話が入りました。『意外に落ち着いていて大したものだなあ』と思っていましたが、そこはさすがに小学生・・・大人と同じように気持ちの整理をするのはまだ難しいですよね。
<11月19日~11月22日>
葬儀まではご多分に漏れず目まぐるしい日が続きました。息子には「2~3日学校を休んでもいいんだよ」と言っていたのですが、「学校に行っている方が、気が紛れるから・・・」と翌日から学校に行きました。担任の先生もまさかもう学校に出てくるとは思ってなかったので、ビックリしたようですが・・・。息子なりに気持ちを整理しようと頑張っているんだなと感心していましたが、さすがに夜になると急に寂しさが襲って来るようで、19日と20日の夜は大泣きしました。何とか息子も気持ちの整理が出来るかと、この4日間は息子が学校から帰って来るのを待って、毎日葬儀場に眠るアッピアに会いに行きました。今から思うと、この4日間アッピアに会いに行ったことは、息子だけではなく私も含めて、気持ちを整理するために必要なことだったなと思っています。
息子は、安置室でアッピアに会うと、必ず「お母さんと二人だけにして」と言い出しました。その間、私は安置室の外に出て待っていましたが、何やら小声でボソボソとアッピアに話しているのが聞こえてきました。しばらくすると扉が開き、「お父さんも二人だけで話しなよ」と言って二人にしてくれました。息子が何を話していたのかは訊いていませんし、息子も私に訊くことはなかったものの、今思うに、この4日間のそれぞれのアッピアとのやりとりが、二人が別れの覚悟をするための大事な儀式となりました。
<11月23日>
この日はお通夜でしたが、たくさんの方に来ていただき、つくづく様々な人との関わりの中で生きているんだなと認識させられました。『アッピアのように早く旅立ってしまう人もいるし、長く関係を続けていく人もいるけれど、それが誰であれ永遠に変わらぬ関係を続けていくのは無理なこと・・・諸行無常。だから、今の関係を大事にしよう。』そういう当たり前のことを考えながら、お通夜に来ていただいた方々に頭を下げていたことを思い出します。
<11月24日>
アッピアの告別式の日ですが、この日のことは一年前のブログに書いた通りです。この日が終わるまでは本当に大変な毎日でしたが、親しい方々に見守られながらアッピアを送り出し、永遠の別れの儀式をすることは、家族がきっちり気持ちを整理して、新しい生活に向かっていくために本当に大事なことでしたね。また、その夜にブログに初投稿したことも、気持ちを整える助けになりました。息子は、告別式が始まる前にアッピアの祭壇を写真撮影したり、告別式でもほとんど泣かなかったので、すっかり気持ちの整理が出来ているなと思いましたが、さすがにアッピアが火葬に送られる時にはダメで、泣きながら私にしがみついて来たことを思い出します。
以上、葬儀までのことを思い出しながら書いてみました。月曜日から師走ですね。『祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり』・・・何となく切ないけれど、平家物語の始まりのこの言葉が大好きです。特に年末が近くなると、なぜかこの言葉が頭に浮かんで来ます。さて、一年前のことを振り返るのはこれ位にして、また色々なことを書いていきます。(今日は息子の投稿はありません。さすがにもう寝ていますので・・・)私も寝ます。おやすみなさい。
2014年11月29日 アッピア夫
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アッピアが永眠したのが11月18日、葬儀が11月24日でしたので、18日も含めて1週間あったことになります。昔は葬儀まで3日前後だったように思いますが、高齢化の影響で今は火葬場が混んでいるので、葬儀のタイミングが長くなるようです。当時はかなり時間があるなと思いましたが、今思うとちょうど良い時間でしたね。葬儀まで2~3日しかなければ、気持ちの整理をする間もなく葬儀を迎えることになりますが、お陰で充分な時間があったことに感謝しています。また、週末に葬儀が出来たことも助かりました。
<11月18日>
アッピアの永眠後、家族三人で病院の霊安室でお迎えの車を待っていました。当然のことながら、アッピアは眠りについていますので、私と息子が霊安室で待機していたことになります。霊安室は、二人とも初めて経験する場所でしたが、まるで教会にでも居るような静かで厳かな空間でした。1時間ほど居たでしょうか。場所柄大きな声で話すのも憚られ、二人で静かにアッピアの思い出話をしていましたが、今思い返しても、まるで家族三人でくつろいでいるような、不思議に落ち着いた時間でした。
その後、お迎えが到着し、助さん格さんを始め、病院でお世話になった方々が集まって見送ってくれました。その時に助さんから、『内緒にしていたもののブログをずっと見ていたこと』と、これから忙しくなるこちらのことを気遣っていただき『報告のコメントを書いても良いか』などの話がありました。最後に息子を抱きしめ、「お母さんとの約束を守って立派な大人になるんだよ」と泣きながら話す助さんの姿に、私も涙ボロボロでした。
一旦自宅に戻り遅めのお昼を摂った後、打合せのために葬儀場に行きました。息子はさすがに朝も早く、色々なことがあったので疲れたのでしょう、『自宅で留守番したい』とのことで、息子だけ残して行きました。そして、ちょうど打合せを始めようとしていたところに「一人になったら急に悲しくなってきた」と大泣きしながら息子から電話が入りました。『意外に落ち着いていて大したものだなあ』と思っていましたが、そこはさすがに小学生・・・大人と同じように気持ちの整理をするのはまだ難しいですよね。
<11月19日~11月22日>
葬儀まではご多分に漏れず目まぐるしい日が続きました。息子には「2~3日学校を休んでもいいんだよ」と言っていたのですが、「学校に行っている方が、気が紛れるから・・・」と翌日から学校に行きました。担任の先生もまさかもう学校に出てくるとは思ってなかったので、ビックリしたようですが・・・。息子なりに気持ちを整理しようと頑張っているんだなと感心していましたが、さすがに夜になると急に寂しさが襲って来るようで、19日と20日の夜は大泣きしました。何とか息子も気持ちの整理が出来るかと、この4日間は息子が学校から帰って来るのを待って、毎日葬儀場に眠るアッピアに会いに行きました。今から思うと、この4日間アッピアに会いに行ったことは、息子だけではなく私も含めて、気持ちを整理するために必要なことだったなと思っています。
息子は、安置室でアッピアに会うと、必ず「お母さんと二人だけにして」と言い出しました。その間、私は安置室の外に出て待っていましたが、何やら小声でボソボソとアッピアに話しているのが聞こえてきました。しばらくすると扉が開き、「お父さんも二人だけで話しなよ」と言って二人にしてくれました。息子が何を話していたのかは訊いていませんし、息子も私に訊くことはなかったものの、今思うに、この4日間のそれぞれのアッピアとのやりとりが、二人が別れの覚悟をするための大事な儀式となりました。
<11月23日>
この日はお通夜でしたが、たくさんの方に来ていただき、つくづく様々な人との関わりの中で生きているんだなと認識させられました。『アッピアのように早く旅立ってしまう人もいるし、長く関係を続けていく人もいるけれど、それが誰であれ永遠に変わらぬ関係を続けていくのは無理なこと・・・諸行無常。だから、今の関係を大事にしよう。』そういう当たり前のことを考えながら、お通夜に来ていただいた方々に頭を下げていたことを思い出します。
<11月24日>
アッピアの告別式の日ですが、この日のことは一年前のブログに書いた通りです。この日が終わるまでは本当に大変な毎日でしたが、親しい方々に見守られながらアッピアを送り出し、永遠の別れの儀式をすることは、家族がきっちり気持ちを整理して、新しい生活に向かっていくために本当に大事なことでしたね。また、その夜にブログに初投稿したことも、気持ちを整える助けになりました。息子は、告別式が始まる前にアッピアの祭壇を写真撮影したり、告別式でもほとんど泣かなかったので、すっかり気持ちの整理が出来ているなと思いましたが、さすがにアッピアが火葬に送られる時にはダメで、泣きながら私にしがみついて来たことを思い出します。
以上、葬儀までのことを思い出しながら書いてみました。月曜日から師走ですね。『祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり』・・・何となく切ないけれど、平家物語の始まりのこの言葉が大好きです。特に年末が近くなると、なぜかこの言葉が頭に浮かんで来ます。さて、一年前のことを振り返るのはこれ位にして、また色々なことを書いていきます。(今日は息子の投稿はありません。さすがにもう寝ていますので・・・)私も寝ます。おやすみなさい。
2014年11月29日 アッピア夫
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