波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

父親の書く息子の「カナダ留学記Vol.2」~岡江久美子さんを偲びつつ・・・

2020-04-25 00:13:09 | 息子の成長
昨日、岡江久美子さんが突然新型肺炎で亡くなられました。すごく悲しいです。
正直、ブログを書くのも気が重いのですが、今回は息子からヒアリングした「カナダ留学記」の続きです。

3週間の集合研修を終えた日本人留学生31名は、その後バスで2泊3日の米国ツアーに・・・
ナイアガラ・フォールズのクルーズ船でずぶ濡れになってワアワア楽しそうに騒いでいる動画が送られてきました。

そして、ツアーが終わると、各自その後の長期間の受け入れ先となるホストファミリー宅に散らばって行きました。
息子のホストファミリーは、白人の母子家庭で、ホストマザーはイギリス人のファイナンシャルプランナー・・・

ホストシスターは2歳年下で、息子には本当の家族にはない、母親と妹という特別な新しい家族となりました。
それに犬と猫が一匹ずつ・・・

二人とも優しい性格で、息子に最初に印象を訊いた時は「大当たり」と言って来たほど、相性が良かったようです。
着いた初日には近くの湖に泳ぎに行ったり、その後も一緒にバドミントンをしに行ったり、ボードゲームをしたり・・・

カナダの学校はセカンダリースクールという中高一貫校で、前期・後期で各自が好きな科目を4科目選択します。
科目の選択は各自に任されていて、毎日1科目90分ずつの授業が行われる・・・日本の大学と同じですね。

息子の科目選択は、前期は「英語・数学・理科・体育」で、後期は「英語・世界史・体育・自習」・・・

「自習」という科目があることに驚きましたが、90分間何をやってもよく、息子は宿題の時間に充てていたようです。
結局、後期は新型コロナウイルスの休校のため、実質1か月くらいで終わってしまいましたが・・・

ホームクラスがないため、現地の人と友達になるのもそう簡単ではないようですが、
そこで力を発揮したのが研修時のホストマザーに買ってもらったバスケ選手「カワイ・レナード」のTシャツ・・・

そのTシャツで学校に行くと、色々な人から「ヘイ、カワーイ!」と声をかけられ、話すきっかけになったようです。
また、息子は服装を人と合わせない習性があり、バスケで着替えるのが面倒で、ショートパンツにハイソックス・・・

そのスタイルに「カワイ・レナード」のTシャツというのが現地では目立って、それが皆の気を引いたのだとか・・・

因みに、雪が降り積もる真冬にそのスタイルにコートを着て学校まで歩いていたら、車で通りかかった人から、
「ヘイ、これ履きな・・・」とズボンを貰ったようです・・・お金のない人と思われた?それより何より寒いでしょ!

部活はシーズン毎に行われていて、息子がカナダに留学した最大の目的が「バスケ」だったので、
11月から始まるバスケ部の準備も兼ねて、最初の2か月は昼休みなどに勝手にバスケをやっていたようです。

勝手にバスケをやっている内に、バスケ部やバスケ好きの人と試合をやるようになり、友達が増えていったよう・・・
そして、以前ブログにも書きましたが、11月に行われたトライアウトを突破し、念願のバスケ部に入部しました。

約30名の中から7名の主要メンバーに選ばれ、交代要員も含め最終的には10数名の部員となったようですが、
バスケ部に入れたことで留学生活も充実し、今でも留学で何が一番楽しかったかと訊くと「バスケ」・・・

留学の最大の目的だった「バスケ」が、最大に楽しかったのであればこれ以上言うことなし・・・
そして、バスケ部で知り合ったベトナム人留学生の「リー」とは親友になったようで、今でも彼の話をよくします。

息子の学校は規模が大きくて留学生も多く、10名の日本人以外にも外国人留学生は約30名ほど・・・
国籍は、ベトナム、タイ、フランス、スイス、イギリス、スウェーデンなど様々・・・

また、移民特にイスラム系の学生も多く、その一人のシリア人の気の短さと粗さにはほとほと呆れたようで、
「だから中東は争いばかりして仲が悪いんだよ」・・・とあながち間違いでもなさそうな決めつけをしています。

黒人と白人のホストファミリーに、現地の学生や先生、色々な国からの留学生や移民・・・
この多様な人々との出会いと交流が、これからの息子の人生にどう関係していくのかが楽しみです。

最後に、岡江久美子さんどうか安らかに・・・

2020年4月24日


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息子の「カナダ留学記Vol.1」を代わりに書いてみました~こういう時だからこそ旅行気分で

2020-04-18 00:00:04 | 息子の成長
「緊急事態宣言」がついに全国に拡大されました。
都市をロックダウンしている国のメディアからは、日本の対応は「生ぬるい」だの「遅い」だのと批判もありますが、
ギリギリのところで持ちこたえていて爆発的な感染を防いでいるのは事実・・・

日本の自粛要請という一見ソフトな対応は、日本人一人ひとりが自己管理できる力を問われている気がします。
上からの強制ではなく、各自がそれぞれの立場で何が大事かを考えてこの事態を収束させることが出来れば、
最終的には日本モデルの危機管理対応として高く評価されるのでは・・・とも感じています。

そして、こういう時だからこそ旅行気分で、息子からヒアリングした「カナダ留学記」を書いてみようと思います。

8月5日、同じ団体で同地域に留学する31名(女子25名、男子6名)がトロントのピアソン国際空港に降り立つ。
最近は、どの留学団体でもどの国への留学でも女子の方が多いのが特徴・・・女性の時代の象徴ですね。

空港に到着後、3週間の研修を受ける学校にバスで移動し、各自ホストファミリーお迎えの車で各家庭に・・・
大勢のファミリーが、自分の名前を書いた紙を掲げて出迎えてくれるのは、なんて素敵な光景なんだろう。

息子のホストファミリーは、両親と19歳のホストシスターの黒人家族で、それ以外には犬が一匹・・・
ホストファーザーはカナダ人ですが、ホストマザーはスイス人でフリーのインテリアデザイナー・・・

ホストシスターは大学生で、ホストファーザーは毎日夜遅く、仕事は何をやっていたか覚えていないとのこと・・・
最初は慣れない環境で、英語を聞くのも話すのも必死なので、覚えていない気持ちもよく分かります。

敬虔なクリスチャンの家庭で、毎週欠かさず水曜日の夜と日曜日の朝は教会に連れていかれることに・・・

ある日は特別なミサだったようで、結構遠くの教会まで行き、夜7時から夜中12時くらいまで礼拝が行われ、
まだ英語に慣れない息子にとっては地獄だったよう・・・教会を地獄と表現するのもなんですが・・・

飼っていた犬は、茶色のヨークシャー・テリアで、フサフサ毛にクリッとした目がたまらなく可愛い子犬で、
お互いにバスケ好きのホストファーザーとバスケの話をしながら犬の散歩をしたのが良い思い出・・・

平日は、路線バスで学校まで通い、ESLクラスで一日中英語漬けの毎日・・・さぞ大変だったろうと思いきや、
一緒に行った日本人31人だけのクラスのため、日本の学校の一つのクラスがそのまま出現したような感じで、
和気あいあいとして楽しかった様子・・・そこで仲良くなって今でもSNSでやりとりをしている人も結構います。

とにかく現地でバスケを存分にやりたかった息子は、放課後はホストファミリーの近くにあるバスケコートに通い、
ひたすらシュート練習に励みつつ、他に人が来るとすぐに打ち解けて3人制バスケ「3on3」を楽しんだようです。

研修期間も終わり、正式な学校とホストファミリーのいる場所に移る前には、ホストマザーがTシャツを買ってくれ、
食べたいものをお腹いっぱい食べさせてくれたようです。

その時に本人の希望で買ってもらったTシャツが、留学直前に米国のMBAで初優勝したカナダ唯一のチーム、
「トロント・ラプターズ」の中心選手でMVPも獲得した「カワイ・レナード」の柄が入ったもの・・・

そして、そのTシャツが、新しい学校でもすんなりとクラスに溶け込めた貴重なツールになったようです。
正式な学校に移ってからは第二弾ということで・・・次に続く。次回をお楽しみに・・・

2020年4月17日


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息子の「2週間の自宅待機」と私の「1か月の在宅勤務」~これってやっぱり普通じゃない

2020-04-10 23:54:31 | 最近の出来事
今週は、政府から私の住む地域も仕事をする地域も含めて「緊急事態宣言」が出され、
私の会社も対象地域のオフィスは全て閉鎖、社員は原則的に全員出勤停止の在宅勤務となりました。

どうしても出勤する必要がある場合は、会社に申請して許可を取り、しかも公共交通機関での出社は禁止・・・
何と窮屈なものかと思いますが、今はそれ位しないと簡単に収束させることは難しい・・・

そして、カナダから帰国後、2週間の自宅待機期間を送っている息子と二人で自宅に籠りっきりの週となりました。
明日で待機期間の終わる息子は、やっと持て余していたエネルギーを発散することが出来るようになります。

自宅待機とは言え、さすがにずっと家に籠っているのも難しい年頃でもあり、毎日夕方暗くなってから、
ジョギングも兼ねてこそこそと出かけ、誰もいなくなった公園で一人バスケをして汗を流していました。

出かける時はエレベーターも使わず、こっそり行ってこっそり帰ってくる、まるで隠密暮らしのようでしたので、
明日からは堂々と出かけることができ、やっと会いたかった友人(彼女?)とも会うことが出来るようになります。

息子が帰ってから、元々彼の陣地でもあったソファー周辺はあっという間に占領され、元通りの散らかりように・・・
そして、ピアノやギターが置いてある部屋は専用のスタジオとなり、一日中楽器の演奏と歌声が響いていました。

半日在宅勤務から終日在宅勤務となった私は、仕事中は爆音に近い息子の演奏と歌をBGM(?)に、
一日座りっぱなしのPC作業で、背骨や肋骨の痛みも強くなってくるため、立ったり、ストレッチしたり・・・

それでも慣れない一日中の在宅勤務にどっと疲れ、息子のいない隙にソファーに横になるとそのまま爆睡し、
気がついたら1時間近くも経っていて「いかんいかん・・・」と仕事に戻る日々・・・

在宅勤務を始めた頃は、「これこそ近未来の働き方だ」と時代の先取り感もあってワクワクしたものですが、
やはり人間は休みでも仕事でも一日中家にいるのは、身体的にも精神的にも決していいものではない。

しかも、在宅勤務は始まりも終わりも休憩もあいまいで、オンとオフの切り替えが難しく、メリハリがつけにくい・・・
仕事をする場所を考えて、家の中でオンオフの空間の工夫するなど自分でメリハリをつける必要がありそうです。

まだまだ終日在宅勤務も始まったばかりで、少なくとも1か月は続きます。場合によってはそれ以上も・・・
来週からは、家の中の色々な場所でやってみて、自分にとって一番集中して落ち着ける場所を探してみます。

息子も、2週間の待機期間が明けても学校が始まるのは5月6日で、まだ1か月の長い休みが続きます。
やっと待機期間が明けても、自由度の少ない外出自粛期間となり、まだまだ通常の生活には戻れない・・・

これは我が家に限ったことではなく、多かれ少なれ日本全国、また世界全体の共通の課題でもあり。
ところで、こういう不自由な生活になってみて突然思い出したのが、私が子供の頃の母親の日常・・・

朝、家族を送り出して掃除や洗濯をしたら、お弁当を持って近くの工場に行って顔なじみとワイワイと楽しく働き、
帰ったら内職をして、そうこうしている内に子供たちが帰ってきて、夕飯を作って、父親が帰ってきて・・・

そして、毎日ではないものの夕飯を食べた後にママさんバレーに行って・・・

今思い返すと、ずっと何らか働いていた母親ですが、こういう自由に働きながら楽しむ生活が出来ていたことが、
一番幸せだったような気がします。

今は緊急事態で仕方ありませんが、「働く」「生活する」「楽しむ」ということを考え直す機会にしたいものですね。

2020年4月10日


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息子が無事に「カナダから帰国」~この8ヶ月がすっ飛んでまるで一夜の夢のよう・・・

2020-04-03 23:58:26 | 嬉しい出来事
先週の土曜日の夜、留学が中断となった息子が8か月ぶりにカナダから帰国しました。
今は自宅待機中ですが、これだけ世界中が鎖国状態になると、とりあえず今無事に家にいることが何より・・・

エア・カナダが翌日からのトロント-羽田間の運航を停止したため、結局ギリギリ最終便での帰国となりました。

当日は16:55到着予定で、17時頃から2時間近くもずっと待っていましたが、なかなか出て来ないため、
体調が悪いのだろうか、まさか今話題のPCR検査でも受けさせられているのだろうか・・・と心配していたら、
「俺、今空港の出口にいるんだけど、どこにいるの?」と息子からの電話・・・

何で自分の息子を見落としたんだろう・・・もしかして8ヶ月でかなり風貌が変わったのだろうかと思っていると、
やっと会えた息子は、ブルーのパーカーのフードを頭からどっぷりと被り、まるで車に乗り込む逮捕者のよう・・・

☆「こっちは出てくる人を顔で見分けてるんだから、フード被ってたら見分けつかないよ・・・」
★「だって、なんか寒いしこの方が気持ちいいから・・・」

再会した息子との最初の会話がこれ・・・8ヶ月ぶりなのに何でこんなに普通の会話なんだ・・・?
「お帰り!色々と大変だったね」などと言おうかと思っていた段取りは一気に崩れ、それからはもう日常会話・・・

そして、フードを外させた息子の顔は旅立つ時のままで、背も少し伸びたくらいで変わらず、太ってもなく、
拍子抜けするくらい8ヶ月前のまま・・・

見た目が変わっていないとこの8か月間がまるで嘘のようで、やはり部活の合宿から戻って来た感じ・・・
旅立ってからしばらくは部活の合宿に行ったような感覚でしたが、帰って来た時も全く同じ感覚でした。

やはり家族というのは意識で繋がっているのか、離れていても一緒のような不思議な感覚なのだなあと思います。

その後、公共交通機関を避けて二人ともマスクをしてタクシーで帰りましたが、車中ではずっと喋りっぱなし・・・
家に着いたのは20時くらいでしたが、その後も寝るまでずっと喋りっぱなし・・・

日曜日だった翌日もずっと喋りっぱなしで、翌々日の月曜日も私が朝家を出るまで喋りっぱなし・・・
お互いに8ヶ月間の空白を必死で埋めるように喋り尽くしました。

「俺、カナダに行ってたんだよね?」「なんか夢みたいなんだけど・・・」
息子もすっかり部活合宿からの帰宅気分で、一気に日常に戻ったようです。

あれから1週間経ちましたが、息子はまだ自宅待機中で、私も今は午後は毎日在宅勤務のため、
帰国後は二人でずっと長い休日を過ごしているような感じです。

それにしても、帰国が決まった時点ではまだ感染者が少なかったカナダも、今はもう10000人を超えました。
現地の新学期開始予定も5月まで延びていて、外出自粛要請もあり、帰国前も2週間ずっと家にいたようです。

万が一残ることが出来たとしても自宅待機状態では意味がなく、悪化する状態に心配が募るだけなので、
こうやって無事に帰国できて良かったとつくづく感じています。

そして、紆余曲折の留学体験となりましたが、息子にとっては8か月間の貴重な経験は何物にも代えがたく、
これからの人生に大きな影響を及ぼすのだろうと思います。

留学中の面白い出来事を書きたくてうずうずしますが、それはまた改めて・・・
今は、早くごく当たり前の生活に戻れることを願いつつ、また息子との日常を楽しんでいこうと思います。

2020年4月3日


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