波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

10年に亘る息子の「ピアノレッスン」が終了~そしてレッスンは私が引き継ぐことに・・・

2019-06-28 21:36:20 | 息子の成長
息子が10年に亘って続けて来た「ピアノレッスン」が、今月でついに最後を迎えました。
来月の軽音発表会の練習のためにレッスンを休みがちになっているのと、留学で出来なくなるため・・・

留学から帰国後に再開するかどうかを改めて考えることになりますが、実質的にはこれで最後となりそうです。
自分のことでもないのに、10年も続けて来たことが終わるのは何とも寂しい気分・・・

今でもよく思い出すのが、息子が小学1年生の時の発表会・・・

途中まで順調に演奏していて「よしよし・・・」と思っていたのに、終盤になって突然ピタッと演奏がフリーズし、
大勢の観客の中にいる私とアッピアに向かって「どうしたらいい?」と口パクで訴えてきた息子・・・

「いいから、礼をして下がりなさい」と言うことを、私とアッピアが一生懸命口パクで伝えたところ、
何事もなかったかのようにスクッと立ち上がって丁寧に礼をして悠々と下がって行く息子・・・

それまで緊張感漂う中で行われていた演奏会は、一気に和やかな雰囲気に・・・
拍手よりも大きい笑い声の中で親としては冷や汗ものでしたが、こう言うエピソードほど思い出になるんですよね。

ピアノレッスンが終わることに息子は実にあっけらかんとしていますが、私の方は未練タラタラ・・・
だからと言う訳ではないのですが、私がそのまま引き継いで同じ先生の「ピアノレッスン」を受けることになりました。

いつか息子が独り立ちして手を離れたらピアノの練習を始めようと決めていたのですが、
時間の出来るこのタイミングが、ちょうど良いきっかけとなりました。

また、その後リハビリを続けているものの、まだまだ左足が痺れたままで両足の筋力がなかなか戻って来ず、
大好きなアウトドアを楽しむのことがままならないため、こうなったらインドアを楽しむしかない・・・

但し、私はピアノの演奏経験が皆無で全くのド素人・・・正直「ドレミファソラシド」くらいしか弾けません。
これを弾くと言うのかどうかは分かりませんが・・・

息子が留学先から帰って来る頃には、「アラジン」を観てから毎晩のように聴いている「スピーチレス~心の歌」を
弾けるようになっているのが目標ですが、息子からは「1年じゃあ絶対に無理!」とズバッとたたき切られました。

また、もう一つの目標は、ビリージョエルの「素顔のままで」を弾けるようになること・・・
私もアッピアも共通して大好きな曲で、アッピアが一時期良く弾いていたので、ずっと耳に残っています。

これを弾いて「アッピアに捧ぐ・・・」が出来ればカッコいいかなと(完全な自己満足ですが・・・)

1年後に息子が帰国した時に、帰国を歓迎する自作の曲でも弾いてやろうかと想像は膨らむばかりで、
実際はまだ何一つ演奏出来ないことが辛いところです。

発表会・・・? 先生に懇願されてもそれだけは絶対に出ないつもりです。
子供たちの夢を壊しそうで・・・

2019年6月28日


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「バイオメトリックス(個人識別情報)」登録~今年からカナダ留学で義務づけ

2019-06-21 21:53:09 | 最近の出来事
今週水曜日の夕方、学校のホームルームが終わると同時に学校を飛び出してきた息子と待ち合わせ、
「バイオメトリックス(個人識別情報)」登録に行きました。

「バイオメトリックス」は「生体認証」のことで、指紋認証、瞳の虹彩認証、顔認証などがよく知られています。

最近では、指や掌の静脈認証や網膜認証、声紋認証など、個人を識別するための認証の種類も増え、
DNA鑑定は今や犯罪捜査では当たり前に行われていますね。

日本の空港では、外国人の入出国管理に指紋と顔認証で個人を識別するシステムが導入されていて、
以前は外国人には評判が悪かった指紋登録ですが、今ではもう当たり前のこととして受け入れられています。

息子の留学に当たり、まさか個人識別情報登録が必要になるとは思っていなかったのですが、
カナダでは、今年からアジア・アジアパシフィック、南北アメリカの人を対象に登録が義務づけられました。

1ヶ月ほど前から留学機関を通じて事前予約し、必ず指定の時間にビザ申請センターに出向かなければなりません。
さらに、登録手続き料として日本円に換算して約7000円もの金額を負担しなければなりません。

しかも、登録出来る場所は、全国で唯一「東京の浜松町にあるビザ申請センター」となるため、
住んでいる場所にかかわらず必ずこちらに出向かなければならず、遠い人は相当な手間と費用がかかります。

私達が登録に行った際にも大学生らしき人が次から次へと訪れ、待っている人も結構いました。
4つの個室で登録が行われていましたが、一時も途切れることなく全ての個室が稼働していました。

実際の個人識別情報の登録では、両手10本全ての指の指紋をスキャニングされ、顔写真の撮影がありました。

なぜこんな面倒なことをしなければならないかと言えば、言うまでもなくテロなどの犯罪防止のためですが、
今の時代は、安全と引き替えと考えればこれも仕方がないことなのかも知れません。

先日は、留学やワーキングホリデーでも人気の高いニュージーランドで銃の乱射事件がありましたし、
息子の留学予定学区に近い都市であるトロントでも、つい先日銃による傷害事件が発生しました。

将来的には外国への長期滞在に当たっては、多くの国で同様の登録が義務づけられるでしょうし、
GPS機能付の個人識別情報チップを身体に埋め込まれて海外に渡る日もそう遠くないのかも知れません。

それにしても、こう言う個人識別情報を国の権限で収集管理し、政府に逆らう不満分子を排除し、
国民を統制するために利用しているC国のような国があることも事実で、考えれば恐ろしいことです。

日本でも今や犯人の特定に不可欠となっている防犯カメラは、同国では言うなれば個人監視装置・・・
その国ではスマホ決済が浸透していますが、それも国が個人情報収集を目的に全面的に後押しした結果・・・

人権のない異質な国は別としても、近未来の世界は、テロなどの犯罪を防止し安全な生活を送るためにも、
高度に発達したITによる監視社会となって行くことだけは間違いなさそうです。

今でも、検索したキーワードや閲覧したHPに関連する広告がPCの画面に次から次へと表示されたり、
視聴した動画に関連する動画が数珠つなぎに表示されるYouTubeも、便利な反面気味の悪さを感じます。

便利さと安全性は、個人情報提供と監視との表裏一体で成り立つ時代・・・
何とも考えさせられますね。

2019年6月21日


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実写版「アラジン」と劇中歌「スピーチレス」に感動の余韻~アラビアンナイトな気分・・・

2019-06-14 21:40:58 | 感動の出来事(映画)
今週の火曜日は、息子の学校のスポーツフェスティバル(体育祭)観戦の予定で休みを取っていたのですが、
前日の大雨の影響で開催を今日に延期・・・

元々その休みに合わせて仕事の予定を組んでいるため、さすがに延期に合わせて休みをずらす訳にもいかず、
毎年楽しみにしていたスポーツフェスティバルの観戦を今年は断念・・・

仕事から帰り、今年のチームカラーの赤色に染まった息子の髪と黒く日焼けした顔を見て嫉妬していました。
但し、転んでもただでは起きないのが信条・・・

元々休む予定だった火曜日は午後半休にして、先週金曜日に公開となった実写版「アラジン」を観に行きました。
前評判や高評価の口コミの影響なのか、平日の夕方にも関わらず席はほとんど埋まっていて驚きました。

「アラジン」と言うとアカデミー歌曲賞も獲った「ホール・ニュー・ワールド」が有名で、私も大好きな曲ですが、
当時はディズニーアニメには全く興味がなく、27年前に公開されたアニメ版初代「アラジン」は観ておらず・・・

私の「アラジン」のイメージは、「アラビアンナイト(千夜一夜物語)」の中の物語「アラジンと魔法のランプ」・・・
「アラジン」の原案にもなった物語ですが、小学生の時にこの本を読んでワクワクしたことを覚えています。

その頃はまだ見ぬアラブの神秘的な世界に魅了されましたが、今回の映画を見ながらその時のワクワク感が蘇り、
最初から最後までドップリと映画の中に引き込まれ、クライマックスでは自然と涙が込み上げてきました。

いかにもディズニー的で単純なラブストーリーながら、色々な要素を含んだ総合エンターテイメントになっていて、
キャストも映像も音楽も全てが素晴らしく、単に「名作アニメの実写版」と表現するのがもったいない程・・・

この映画の要素は、ミュージカルで、ファンタジーで、インディジョーンズをも彷彿させるアドベンチャーで、
スターウォーズにも通じる世界観のSFで、ボリウッド風とも称されるインド的な鮮やかな色彩とダンスもあり、
そしてシンプルでありながら感動的な人間ドラマ・・・

キャストでは、魔神役の「ウィル・スミス」はコミカルで結構笑わせてくれながら、一方でセクシーな雰囲気も・・・
存在感抜群の「ウィル・スミス」演じる魔神は、完全に主役の一人でした。

アラジン役の「メナ・マスード」は無名からの大抜擢で、特に素晴らしいのが王女役の「ナオミ・スコット」・・・
日本風の名前ながら、インド系の母親と英国人の父親のハーフでこの映画をきっかけにブレイクの予感。

因みに、「ナオミ」と言う名前は旧約聖書に出てくるため、欧米ではそれなりに存在する名前のようで、
有名なスーパーモデルの「ナオミ・キャンベル」も同じ・・・

「ナオミ・スコット」は、エキゾチックな雰囲気とあどけない少女的な雰囲気も持ち合わせたチャーミングな人で、
歌も上手く母国の英国ではシンガーとしても活躍・・・

彼女が映画の中で歌う「スピーチレス~心の声」を聴いた時は、その力強い歌唱力に鳥肌が立ちました。

私の大好きなセリーヌ・ディオンを彷彿させる王道のポップス曲で、
作曲したのは、ディズニー映画には欠かせないミュージカル歌曲の巨匠「アラン・メンケン」・・・

アラジンの代表曲「ホール・ニュー・ワールド」、「美女と野獣」、リトルマーメイドの「アンダー・ザ・シー」
・・・これらの名曲は全て彼の作品で、「スピーチレス~心の歌」も新しい名曲として歴史に刻まれることでしょう。

また一つ素晴らしい映画と楽曲に出会えました。
当分の間、私の心の中は「アラビアンナイト」・・・な気分です。

2019年6月14日


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「一人ひとりにある『ストーリー』」~新入社員研修に関わって・・・

2019-06-07 21:45:52 | 最近考えること(多様性)
大阪に住む姪っ子は、今年大学を卒業し病院の事務職として社会人のスタートを切りました。
いきなり併設の介護福祉の方の事務に配属になり、本人は戸惑っているようですが・・・

「社会人1年生は『戸惑う』のが仕事」だと、今は自信を持ってアドバイス出来るのですが、
私も「自分の本当にやりたいことはこれじゃない」と思い悩みながら、変遷を重ねて今の仕事に辿り着きました。

1~2ヶ月程度の研修を経て、この時期に本格的な仕事がスタートしている新社会人も多いかと思いますが、
それと同時に、ある意味楽しい集合研修の後の理想と現実のギャップに戸惑い、もがき、思い悩む時期・・・

全ての新社会人が、たくさん思い悩み、壁にぶつかり、失敗を重ねながら、逞しく成長することを願っています。

私の会社では5月の最終週に新入社員の他部門体験があり、その関係で何人かの新入社員に関わりました。
新入社員は一見同じように見えるのですが、関わると性格も思考も感じ方も人それぞれ・・・

次から次へと興味が沸いてきて質問攻めにする人もいれば、遠慮がちでほとんど質問しない人もいる。
優秀そうだけど周りが見えていない人もいれば、一見チャラい感じだけどしっかり気遣いが出来る人など・・・

新入社員は、話していて一生懸命さやひたむきさが気持ちいいのですが、
今は、新入社員も入社と同時にスマホを支給され、ほとんどの人がスマホでメモを取るのが印象的でした。

話している最中に「ちょっとメモしていいですか?」とスマホをバシバシ操作し始めるので、戸惑うのはこちら・・・
これからの時代は、こう言う光景にこちらが慣れないといけないのでしょうね。

そうした色々な個性を持った新入社員の中でも人一倍印象に残った一人の女性がいました。
「私、メモは手書きでないとダメなんです」と言いながら、一人だけ手帳に文字を書き込んでいく・・・

昔は当たり前の光景だったはずなのに、周りと違ったことをしていることが逆に新鮮で個性が際立って見えました。
また、待ち時間の間もほとんどの新人がスマホで検索などをしているのに、彼女は仕事のノウハウ本を読んでいる。

今どき珍しいアナログ的な個性を持った彼女とは、たまたま関わる時間が長く色々と話をしたのですが、
とても感性が鋭く、人がどうのではなく自分がどう思うか・・・躊躇なく自分の感じたことを信じてやる人でした。

その彼女の生い立ちを知って、なるほど・・・なのですが、
声楽家の母と俳優の父の家庭に生まれ、幼い頃から音楽に親しみ、中学時代はクラリネットで全国1位に・・・

その音楽的才能にプロの音楽家としての将来を嘱望されていたものの、1位になった直後に若くして病気を患い、
そのためにプロの音楽家への道を絶たれた上に、両親の離婚もあり複雑で辛い青春期を過ごしたようです。

それでも音楽関係の大学には進んだものの、今は趣味として音楽活動を続けながら会社員となる道を選択・・・
彼女のこれまでの波瀾万丈な生い立ちが、その独特な個性のベースになっているようです。

私自身も、アッピアのことや突然の稀な病気とその後遺症、息子と二人の生活のことなどを話すと、
思春期の頃から親ひとり子ひとりの生活をしてきた自分の思いと重なったのか、ボロボロと大粒の涙を流しました。

自分では、感受性や負けん気が強すぎて面倒くさい性格だと言っていましたが、
家庭環境なのか音楽で磨かれたのか、そのどちらも関係していそうですが、とても魅力的な個性の持ち主でした。

また、いつも物事を感性で考えてしまい、論理的に考えるのが苦手だとも言っていましたが、
論理的な思考は仕事をしながらでも身につくものの、感性は後から身につけるのはなかなか難しい・・・

彼女が、その独特の感性を元にこれからどう成長していくのかを、ずっと気にかけて見守っていきたいと思います。
会社の同僚として・・・社会人として・・・ひとりの人間として・・・

2019年6月7日


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