波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

「『うな重』を食べながら考えたこと」~美味しさよりも会社と同僚に感謝

2016-07-30 00:14:11 | 感動の出来事
☆アッピア夫です。

明日は土用丑の日・・・スーパーからコンビニ、はたまた丼物のお店までうなぎの宣伝で持ち切りですね。我が家では、昨夜1年ぶりに息子と「うな重」を食べました。うなぎは絶滅危惧種に指定されてからどんどん高くなっているので、簡単に食べることが出来なくなりましたね。我が家でも1年に1度の特別な食事となりました。去年はスーパーで買った1枚を半分ずつ(セコい・・・)どんぶりにして食べましたが、今年は専門店の立派なものを食べることが出来ました。しかも費用の負担は全くなく・・・

私の会社では、所属チームの誰かが顕著な貢献をすると個人とチームの両方にインセンティブが付くという制度があります。これが個人だけではなくチームにもと言うところが味噌・・・インセンティブが個人だけだと個人主義になりがちですが、チームにも付くとチームのために貢献出来たと言う満足感と共に連帯感も高まります。

今月、私のチームにインセンティブが付きました。チームのインセンティブは必ず親睦用として使わなければならず、大抵は飲み会となります。今回チームにインセンティブが付き、皆でどう使うかを考えていました。

今月は、たまたま関連する人の動きが結構あったため歓送迎会が頻繁にあり、さすがに「飲み会はもういいよね」と言うことになり、ちょうど土用丑の日も近いこともあり、「うなぎでも食べに行こうか」となり、それであれば「私の息子にも食べさせてあげたいよね」と言う皆の好意もあって、結局「専門店でそれぞれ2食分ずつ注文して、各家庭に持ち帰って食べよう」と言うことになりました。実は私の息子はうなぎが大好物です。大好物ながら滅多に食べさせてあげられないところが辛いところですが・・・(普段は、穴子寿司で満足しています)

専門店のうな重は、スーパーで買ったものとは違い柔らかく美味しかったのは勿論ですが、それ以上にいつものことながら息子のことを思いやってくれる仕事仲間のことが嬉しかったです。アッピアが亡くなって以来、会社には常に息子や家庭のことを優先させてもらっていて、本当に有り難いと思っていますし、良い会社良い同僚に恵まれたことに心から感謝しています。

お陰で、平日の学校の行事なども欠かさず参加出来ています。これが仕事で行けないとなると、息子もきっと寂しい思いをすることになるでしょうし、どこかにその歪みが出ないとも限りません。

病気と闘っている方々も、仕事との両立は大きな課題ですね。実際に制度として傷病休暇や傷病手当などがありますが、法的に義務づけられている訳ではないので会社や職場の理解が必要ですし、いずれも限度があるため長丁場の治療ともなるとなおさらですね。そろそろ法律的に会社にそういった配慮を義務づける時期に来ていると思います。

「ダイバーシティ」・・・これは多様な人材が活躍することを表す言葉ですが、労働人口が減少する中で職場環境として今最も必要とされていることです。男性も女性も、若年者も中高年者も、日本人も外国人も、健常者も障害や病気などのハンディキャップを持った方も・・・どのような立場の方も気兼ねなく仕事を続けて行ける環境が広がることを願っています。

「うな重」から書き始めてこう言う話になるとは・・・「うなぎの寝床」のように奥が深い・・・と言ってもらえたら嬉しいです。

2016年7月29日 アッピア夫


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「夏休みの巧妙な遊びの計画」~その巧妙さに感心しきり・・・

2016-07-23 00:36:46 | 息子の成長
☆アッピア夫です。

息子の初めての中学校生活も無事に1学期を終え、久しぶりの長い夏休みに突入しました。塾で2年前は10日、昨年は2日しかなかった実質的な夏休みも今年はたっぷりあり、今は遊びの計画を立てるのが楽しくてたまらない様子・・・後半はボーイスカウトのキャンプやサッカー部の合宿があるので、友達との遊びは前半勝負のようです。

受験を終えて小学校の友達と遊び回っていた2月の終わり頃、塾の関連で、現役の大学生が新中学生に向けてアドバイスをくれるイベントに参加しました。そこでの質問コーナーで息子が訪ねた唯一の質問が、「どうやったら新しい友達を作れますか?」

当時は、毎日のように楽しく遊びながらも、4月からの未知の中学校生活に不安でいっぱいだったんですね。同じ小学校からそのまま進学する地元の学校ではなく、ほとんど知っている人がいない世界なので、こちらの想像以上に不安を抱えていることに気づかされました。

その息子も1学期を終えた今ではすっかりクラスに打ち解け、学校が楽しくて仕方ない様子。学校に行く時間がどんどん早くなり、今ではクラス一番乗りだとか・・・それ程楽しいと言うことなのでしょう。

定期テストを終えて先週から半分夏休み状態だったので、既に映画を観に行ったり、カラオケ行ったり、遊園地に行ったり・・・入学後からしっかり貯めていたお小遣いをここぞとばかりに使っています。それでも、本人的には出来るだけお昼代などは安く抑える工夫はしているようですが・・・

私が中学生の頃の夏休みはほぼ毎日が部活だったように思うのですが、来週は顧問の先生の新婚旅行のため部活は休み・・・8月も部活は週に2日位・・・最近はどこの学校もそうなのか、私立だからなのか分かりませんが、我々の頃よりも明らかに自由で羨ましい限りです。

遊びに行く計画も実に巧妙に作っています。親が好みそうな場所と自分たちがやりたいことを上手に組み合わせているんですね。二日前に遊びに行った内容はこんな感じ・・・午前は上野の国立科学博物館(ここは高校生以下は無料)、それからお昼を食べて、ゲーセンに行って最後はカラオケ・・・

これが、ゲーセンに行ってカラオケと言う計画であれば、どこの親もいい顔はしないでしょう・・・しかも遊びに行く時は「国立科学博物館に行く」としか言わない・・・帰って来ると「博物館のついでにゲーセンとカラオケにも行った」・・・こちらも「ついでにが本番だろう!」というのはお見通しではありますが・・・

何はともあれ、久し振りにたっぷり楽しめる夏休み・・・いっぱい遊んで、少しは勉強もして、夏休みしか出来ない貴重な体験と社会勉強をたくさんしてくれればいいと思っています。

「但し、お金だけは限りがあるからね!」

2016年7月22日 アッピア夫


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「一方的に攻撃する妻と防戦に徹する夫」~またまた電車で新たなショーを鑑賞

2016-07-16 00:02:25 | 面白い出来事
☆アッピア夫です。

最近はなぜか電車の中で面白い出来事に遭遇することが多いです。またまた電車の中で、滅多に見られないショーを鑑賞することとなりました。

朝の通勤電車での出来事です。その電車は15分位で乗り換えるのですが、私が乗るのと同じタイミングで40歳代後半位の一組の夫婦が乗り込んで来ました。めちゃくちゃ混んでいると言う訳ではないのですが、学生の通学時間帯でもあり、小学生~中高年まで幅広い層の人が結構乗っています。

その夫婦は、電車に乗り込むと同時にかなり通る大きな声で夫婦喧嘩(・・・と言うよりも妻の一方的な攻撃)を始め、乗り換えで降りるまでそれがずっと続きました。以下、その内容の一部の再現です。

妻「一度家計簿を見てみなさいよ。見たことある?」
夫「いや・・・」
妻「あなたが毎月どれだけ使っていると思ってるの?」
夫「・・・」

妻「お酒だけでも馬鹿にならないのよ!毎日毎日いったいどれくらい飲んでるか分かってる?」
夫「まあ、かなり・・・」
妻「これからは缶ビール一本だけにして!それ以上は許さないから!!」
夫「いやあ・・・」

妻「あなたは自分でかっこいいと思ってやっているのかも知れないけど、全然かっこよくないわよ!」
夫「・・・」(どうやら夫は親父バンドをやっているらしい・・・)
妻「単なるへぼバンドじゃない!」
夫「まあ・・・」

妻「自分では若いつもりかも知れないけど、いい歳してみっともなくて本当に恥ずかしいわ!」
夫「へへへ・・・」
妻「へぼへぼバンドと言うよりも、よぼよぼバンドじゃないの!」
夫「・・・」

静かな通勤電車の中で15分に亘り、こういう話が延々と続きました。「クスクス」と声を殺して笑いながらその話をネタにひそひそ話をする女子高校生以外は、非常に静かでした。

そりゃあそうですよね。家庭内でしか聞けないようなプライベートなやりとりが、静かで大勢の観客がいる中で繰り広げられるのですから・・・皆無表情ながら耳は全員ダンボでした。最近、公私の区別が希薄になって来ていることを感じることが多いのですが、これもその現象の一つなのでしょうか?公共の場で、大声でこのようなやりとりをして「恥ずかしい」と思わない感覚に唖然です。

それにしても、一方的に攻撃する妻とへらへらと笑いながら聞き流している夫・・・「こんな関係だけはゴメン」です。

2016年7月15日 アッピア夫


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「ハウスキーピングサービス」~今の時代にマッチした家庭のお助けマン

2016-07-09 00:52:42 | 感動の出来事
☆アッピア夫です。

前回、「ハウスキーピングサービス」の利用を始めたことを書きましたが、これからの時代に益々必要となるサービスですし、病気と闘っている方々にとっても強力なサポートとなるサービスだと思いますので、参考になればと思いこの機会に追加で書いておこうと思います。

前回書いたように「ハウスキーピング」は掃除だけではなく、家事全般で必要に応じて様々な代行を依頼できるサービスですが、残念ながら一般的にはまだまだ社会に浸透しているとは言えない状況です。

私も家事を一手に担う身として、既存の「ハウスクリーング」や「家事代行サービス」も気にはなっていましたが、費用もそれなりの上、「知らない人を家に上げるのもどうか・・・」となかなか一歩踏み出せず、そのままになっていました。そうしたところ、今年度から政府が進める「国家戦略特区」の一環として、「外国人家政婦の家事代行サービス」が神奈川県と大阪府限定で認められることになりました。

それを受けて「雇用創出」をテーマにビジネスを展開する私の会社が、フィリピン最大手の家政婦サービス企業と提携し、フィリピン人の女性社員がリーダーとなり、当事業に乗り出すことになりました。

会社のイントラで、「社員限定の無料トライアル」を募っているのを見つけた私は「これはやらない手はない・・・」と真っ先に手を上げ、1ヶ月の無料トライアル期間の初日に体験することに。体験した感想は「感動!」の一言です。自分でやったらほぼ一日がかりになるであろう範囲を見事2時間で完璧に仕上げてくれました。イメージとしては「ホテルの清掃サービス」と同じで、完全にプロフェッショナルな仕事ぶりでした。

「無料トライアル」の後に、担当していただいたフィリピンの方(来日15年で日本人国籍も取得。日本で結婚し3人の子育て中)と面会し、その方の信頼できる人柄にも安心し、正式にサービスの利用を決め、現在は月2回(1回2時間)で、10000円の費用でお願いしています。

フィリピンの方は欧州などで家政婦として働く人も多く、元々職業としての家政婦文化が根付いた国の一つです。家政婦の勉強をして専門の資格を持った人も多く、国民性としても綺麗好きです。それに親日的で日本人の感覚に近く、明るく素直で謙虚な人柄も日本人が親しみやすい国と言えます。

私は自分だけで決めることが出来ますし、自社のサービスでもあったので安心して利用出来ましたが、このようなサービスを利用するとなると、家族の理解も必要でしょう。鍵を預け留守の間にやっていただくことになるので、依頼する方との信頼関係や、場合によっては利用する側の意識改革も必要かも知れません。

是非お伝えしたいのは、通院・治療などで家事に手が回らない時には、このようなサービスも利用出来ると言うこと・・・本当に困った時は、大いに助けになるサービスだと言うことです。今は神奈川県と大阪府のみの特区ですが、東京都も前向きに検討していたようです(セコくて恥ずかしい知事が辞任するまでは・・・)。また、神奈川と大阪でうまく浸透すれば全国に広がる可能性もあります。

サービスを利用する日の前日は、「あまり酷い汚れがあると恥ずかしいから・・・」と一部掃除を始めてしまうことがあり、「何のためのサービスやねん!」と自分に突っ込みを入れています。

2016年7月8日 アッピア夫


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「奥様絶対にいますよ。感じますよ!」~驚きと共に嬉しかった一言

2016-07-02 00:36:35 | 驚いた出来事
☆アッピア夫です。

最近、自分の会社のグループ会社が新規事業として開始した「ハウスキーピングサービス」の利用を始めました。「ハウスキーピング」は「ハウスクリーニング」とは違って、家事全般(掃除、買い物、食事の準備、洗濯、アイロンがけなど)を必要に応じて何でも頼めるので、これからの超高齢化社会には絶対に欠かせないサービスになるだろうと感じています。

私は、掃除だけをお願いしているのですが、自分がやるより早くしかも完璧に綺麗にしてくれるので、「もう止められません」状態です。・・・しかもその時間を他のことに回せるので他の家事もスムーズになり本当に助かっています。

今回はその話ではないので詳しくはまた別の機会に・・・

その「ハウスキーピングサービス」の契約の際に営業担当の女性(と言っても同じ会社なので同僚でもありますが・・・)が我が家を訪問しました。家に上がるなり最初に言った言葉が、タイトルにある「奥様絶対にいますよ。感じますよ!」でした。

元々サービスを開始する前に社員限定の「無料トライアル」をお願いした際にアッピアが亡くなったことを伝えていたのですが、いきなり確信的にそう言われて、あまりも意外な言葉に「えっ?」と驚きましたが、正直嬉しかったです。

そして、その後彼女は涙をボロボロ流しながら、数ヶ月前に母親をやはり乳がんで亡くしたこと、母親が大好きだったようで、未だに母親が家にいる気配を感じることなどを話しました。そして、我が家に入った時にも全く同じ感覚を覚えたようで、彼女もその感覚に驚いているようでした。

その後、契約はそっちのけで、しばらくはお互いの家族を亡くした話が続きました。誰もが家族や親族を亡くした経験はある訳で、何も特別なことではないのですが、身近な人を同じ病気で亡くすというのは、お互いの気持ちにすんなりと共感出来るからでしょうか?話をして久しぶりに気持ちが「スーッ!」とするのを感じました。

また、同じ境遇とは言え、彼女が初めて会った私に対してこんなにストレートに自分の気持ちを話せることに感動に近い感覚を覚えました。私も割とストレートに気持ちや感情を出す方ですが、それでもアッピアを亡くした寂しさや辛さなどはあまり人に語ることはなく、どちらかと言うと平気な振りをしてしまいます。

男って、子供の頃から「男の子は泣くもんじゃない」、「男の子は弱音を吐くもんじゃない」って育てられるんですよね。少なくとも私が子供の時代は・・・だからなのか、ストレートに自分の感情を表したり素直に自分の気持ちを言ったりするのが苦手な男性が多いように思います。いつも色々な人と話しをしていて、女性のほうが自然に気持ちや感情を出せて羨ましいなと感じています。また、今回のような何かを感じる力も圧倒的に女性の方が優れていますね。

アッピアが身近にいるとすると一言言っておかなければ・・・「掃除以外はちゃんとやってるよ!」

2016年7月1日 アッピア夫


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