波乱万丈 乳がん転移ライフ!

39歳で乳がん ステージⅢ告知。術後1年経たずに肝臓、骨に転移。そこから始まる長い転移ライフ!

最高の医療をうけるための患者学

2012-03-22 14:54:38 | 
「最高の医療をうけるための患者学」という本を読みました。
著者は、チーム医療の本家アメリカの超有名がん専門病院の准教授である上野直人氏。
これだけでも興味あります。



巻末のまとめを載せますね。




私にとっては、ステップ7、8、9が読み応えがありました。

いくつか印象に残ったフレーズ。(一部要約・編集)

・大切なことは、あなたが自分にとって何が大事か、優先すべきことは何か、手術後の人生を
 どう考えているのか、きっちり自己分析をしておくことです。
 ・・・・・・あなたが医師に質問することで、あなたにとって何が大事か医師に伝わり、医師は
 説明していなかった別の可能性に気がついて、より多くの選択肢を提示してくれるかもし
 れないのです。
 ・・・・・・あなたが手間を惜しまず、きちんとした質問を続けていくことは、よき医療者を育て
 ることにつながるのです。
 「答えてくれる医療者を作れるかどうか。」は、患者自身の努力が不可欠です。
 
・がんに限らず、治らない病気、例えば糖尿病や高血圧などの病気は、現代の医学では完治する
 ことはむずかしい。また、けがで手足を失ったり、虫歯も元通りには治せない。
 それでも皆病院にいき、歯に詰め物をしたり、けがであれば義足や義手を作るかもしれないし、
 リハビリも行う。慢性疾患の場合は、日常生活を快適に過ごし、命にかかわるような状態まで
 病状が悪化しないようにコントロールするのが治療の目標に なってくる。
 ・・・・意識していないかもしれないが、治らないことを自然に受け入れ、けが、病気、虫歯などと
 付き合いながら、病院に通い、多くの人は普通の生活を続けている。

 だから、がんも仮に治らない場合であっても、普通に生活が送れるように、病院に通い治療
 する必要がある。治らないなら延命治療はしない、ということではなく、治療の
 「ゴール(目的地)を考える」ことが大切である。

→アッピア感想:ここでいう「ゴール」とは必ずしも「完治」ということではない、ということですね。
確かに私も8年間、慢性がん患者として通院していて、まあそこには「死の影」が全くないわけではない
のだけれど、普通の生活を送る、ということに重きを置いて治療をしていることは間違いないなあ。

・僕の患者さんの中には、治療を続けながらも、がんが進行している方も大勢いらっしゃいます。 
 そのような人の中で、長くがんをコントロールし、闘病している人は、がんを生活の中心と
 せずに、治らないからと絶望せず、つねに治療の選択肢の中からみずからのゴールを見つけ
 ている人たちです。ゴールは治癒であることもあるし、そうでないときもあります。一年で
 も二年でも長くがんをコントロールすれば、また新しい治療が開発され、選択肢が増えます。
 先のことはわかりませんが、希望はあります。希望こそが最大の薬だと、僕は臨床医として
 確信しています。

以上


 長く闘病していると、時にどこを向いて治療していいるのかわからなくなることがある。
なんかこの本を読んだら、そんな不安が少し和らいだ。概ね今まで通りでよいのだと。

 

もうわかっているつもりでも、改めて考えたり振り返ったりすることも大事だと思いました。
これからも、いいな、と思ったものさがしてUPしていきますので、応援クリックよろしくお願いします。

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自律神経と免疫の関係

2011-11-17 13:03:46 | 
「なぜ、「これ」は健康にいいのか?」  順天堂大学医学部教授 小林弘幸 著

売れている本で、1ヶ月ほど前、「世界一受けたい授業」の講師もしていた。

自律神経が、いかに健康や日常に影響を及ぼすか、という内容。

図書館で数ヶ月待ちでやっと手にして読んだら、なるほどためになった。

返却日が近づいたので、役に立った部分をまとめることにする。


以下 本の一部抜粋(アッピア一部編集)

・自律神経には、交感神経と副交感神経があり、どちらか一方が高すぎても低すぎてもよくない。
 バランスが大事。どちらかというと副交感神経が高い方がよい。どちらも低いよりはどちらも高い方がいい。
 つまり両方高くてバランスがとれているのが理想。
 (ちなみにくりーむの有田クンはバランスがとてもよかった。)

・自律神経のバランスがよいと、白血球中のリンパ球が増え免疫力が上がる。
 ただしリンパ球が上がり過ぎても「アレルギー」の原因にもなり得るので、バランスが大事。

・自律神経は、生命活動の維持という点において、脳と同じくらい大きな役割を担っている。

・「ゆっくり」の動作が良いのは、「深い呼吸」ができるから。深い呼吸ができると、酸素がの量が増え、
 副交感神経が優位になり血管を拡張させ、血流が増える。
 血流が増えると、冷えや肩こりや頭痛などの不調も改善され、すなわち免疫も上がる。

・足裏を揉んだり筋肉のマッサージで全身の体調がよくなるのは、毛細血管の血流が促され、
 その結果として凝りが解消されるから。

・体温を上げると免疫が上がる、と言われるのも、血流をよくすると抹消の血管まで酸素が行きわたり
「体を温める」ことになるから。従って、副交感神経を上げ自律神経のバランスをよくする=免疫力UPである。

・スポーツや仕事で最高のパフォーマンスを発揮するには、副交感神経を上げる=血流をよくする
 ことが欠かせない。

・朝のほうが仕事がはかどるのは、朝は自律神経のバランスがいい状態で能力を発揮できるから。

・朝の貴重な能力を活用するコツはたった二つ。
  
  ■一つは、良質の睡眠を充分にとること。
   
    睡眠不足は副交感神経のレベルを低下させ、自律神経のバランスを悪くさせ、血流も悪く
    なると身体機能が低下し、どんな医学的治療でも効果が半減する。

  ■もう一つは、前夜のうちに、翌朝すべきことを決めておくこと。
    
    朝早く起きてもやることが決まっていなければ焦るだけ。その不安がバランスを崩す。
    朝すべきことが決まっていれば、「安心感」につながり、自律神経のバランスをいい状態  
    に保つことができる。

・副交感神経を優位にする=腸管の血流を良くする=栄養の消化・吸収が良くなる=腸内環境が良くなる
 =副交感神経が上がりやすくなる。正のスパイラル=免疫力UPにつながる。

・「呼吸」には体の状態を一瞬にして変える力がある。

 緊張した時、深呼吸をすると心が落ち着くのは、深い呼吸は副交感神経を刺激するので、
 血管が開き、末梢まで血流がよくなるので、筋肉が弛緩しリラックスするから。

・自律神経を確実にコントロールできるのは「呼吸」である。ヨガが健康によいと言われる所以。

・「深い呼吸」の方法・・・「一で吸って、二で吐く(長い方がよい)」。吸った倍の時間をかけて息を吐く。

 持てる力をすべて出しきりたいなら息を止めてはならない。一流の外科医は手術中決して呼吸を止めない。

・「笑い」の効能。副交感神経を上げる簡単な「動作」は「笑い」。
 口角を上げての作り笑いでもOK。おそらく口角を上げるという動作が顔筋の緊張をほぐし、
 心身にリラクゼーション効果をもたらす、と考えられている。

・医者が笑顔だと患者さんの治りも早くなる。
 深刻な顔をして診察室に入ってきた患者さんが、笑顔になって帰っていく。
 それができればその日の治療はもう成功したようなもの。
(これは説明の必要がないですね、実感です。)


以上、本からの一部抜粋・・・でした。

その他、ダイエットとの関係や運動との関係などなど。よかったら読んでみてください。
あ、決して宣伝ではありませんので、一応。

私もブログは朝イチで書こうかな・・・・・朝ごはん誰か用意して~。





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