きのうは、ぽかぽか陽気。
お花たちも、嬉しそうに
陽を浴びて。
きのうの、『介護百人一首』の続きです。
詞書きまで読んで感銘を受けた作品が2首ほどあったんです。
(どちらも「夫」は、「つま」とルビがありました。)
あと十年生きると言って笑う夫
私も生きよう夕やけこやけ
――夫は82才。58の時脳梗塞で倒れました。
以来リハビリに励む歳月です。
最近もの忘れも出て、言葉も不自由に。
が、別に困ることもなく、それはそれで面白いです。
散歩する夫の小さき肩先に
止まるとんぼのいのちいとおし
――介護するようになってから、
生あるすべてのものに対しいとおしさと感謝の心がわいてきます。
目に見えて小さくなっていく夫。
朝夕寒くなり、とんぼの明日も案じるこの頃です。