ある年の5月。新緑に染まりながら滝は、勢いよく流れ落ちていました。
昨日は母の日。
“(チョッピリ)ご馳走 介護食”を用意できて、母は完食。嬉しかったです。
母の日ということで、私が子どもの頃の母の記憶が次々に蘇ってきました。
*小学生の頃、私はよく忘れ物をしてました。ある時、先生に「取りに帰りなさい」と言われ、「自分が忘れるから悪いんやなぁ…」と、とぼとぼと歩いて帰宅。すると母がいて「どないしたん?」。私はそれまで我慢して溜めに溜めていた気持ちがワッと溢れ出し、泣いてしまった。
私を抱きしめてくれる母の胸で、いつまでも泣きじゃくっていました。
*ある時、母は夕飯にコロッケを揚げていた。そして、そばにいた私に「ほら、食べ~」と熱々を一つ、くれたのです。勝手口で頬張りました。その美味しかったこと☆
*も少し小さい時。学校あがった頃でしょうか。なにがあったのかは忘れましたが、泣いて、母に抱かれてました。
姉が簡単なカメラをもらったばかりで、そんな私を写そうとしたのです。
母は「ほら、泣いてるとこ撮ってもらい~」と、私をカメラの方に向けるのです。私は「イヤや~」と顔を逆の方に向けるのに、母は笑って わざと向きを変えて、またカメラの方に向けるのです。その繰り返し――。
*時々動物園や遊園地に連れて行ってもらいました。そこに、馬だったかパッカパッカと動く乗り物があって(10円くらい入れたかな)、母にせがんで乗せてもらった。
ところが父が、せかせかと どこかへ行こうとするので、母は慌てて父を止めようと行ってしまった。私は一人でパッカパッカ。――それで私は気が付いた。
馬に乗りたかったというよりも、そんな私を母や父に見ててもらいたかったんだ…。
そんな他愛のない光景が、大切な想い出になっています。
結構甘えさせてもらったのねぇ。その時その時の私を受けとめてくれたのね。
今は、娘たちの名前すら忘れたり、娘であることも分らなくなったりですが……。
忘れても良いよー。そんな大切な想い出があるから。