10月半ばの新聞で、
細谷亮太さんの特集記事が。
(細谷さんは、小児ガンのお医者様。
人間として、私は尊敬申し上げています)
記事では、
「これまでの役職を外してもらった」とあって驚きました。
その理由として2つ。
「医学の進歩で 治るようになったが、その辛い治療を、本人や家族に選択させるのが辛い(心苦しい)」
「電子カルテの時代になり、患者さんを本当の意味で診ていく自信がなくなった」
――どちらも細谷さんらしい。。
ほんとうに全身全霊をもって 患者さんや家族と向き合ってこられた
素晴らしいお医者様なんですよね。
医学や科学の進歩は、目覚しい。
それを どう使っていくか、じゃないでしょうか。
私の経験では、いろいろな病院の診察室に、パソコンが入ったのは、ここ数年。
私の聴力が徐々に落ちてきたのと平行しているので、ありがたいと思っているんです。
聞こえづらい状態で診療を受けるのは、タイヘンなんです。
それぞれの病院や先生・看護師さんに合わせて、あの手この手でナントカやってきました。
それでも全く理解の得られない場合は、病院を変えています。
切実なのです。
地元の、ある小さな診療所では、大き目のパソコンがあり、
先生が言われたことを聞き返すと、
「ああ、ハイハイ、聴こえなかったのね」という感じで、気持ちよく
内容を打ちこんでくださるので、
その画面を見て、すぐに分かるのです。
その上で、質問などあると出して、すぐそれに対して返答を、画面で答えてくださる。
文明の利器は、用い方。
ポイントは、使っていくその心だと思うんですが、
お医者様の世界では、どんな風なんでしょうかね。。