ちい Road

料理中心、時々戯れ言

千の風になって

2022年02月05日 | Weblog
記録も兼ねて長い文章を書く。

2022年2月1日、妹の眞無美がお父さん、お母さん、良志人に会いに行ってしまった。

救急車に乗ったときにも既に息はなく蘇生処置も行なわなかったそう。

「お兄さん!眞無美があかん!!」
妹の同居人の泣きながらの一言一瞬で察知した。
「警察病院です」とだけ言われて電話が切れた。

今は本当に便利やね、調べたらすぐ場所もわかる。

病院に着いたらいきなり霊安室を言われた。
本当に狭い霊安室だった。

部屋に入ったら下の妹が会ったことがなく噂だけ聞いていた彼を紹介しようとした。

私は「アホか!そんなん後や・・・・」と
頭の方へ歩む。
下の妹の行動には慣れているがこの場に及んでも
とんちんかんでイラっとした。

眞無美の顔は安らかだった。
「おまえ・・・・・早すぎるやないか・・・・・アホやから・・・」
嗚咽が漏れた。

近年は直ぐに号泣と言うが号泣なんてめったにするものではない。
こんなきも号泣ではなくあくまでも嗚咽だ。

おでこを撫でながら話しかけた

「おまえ・・・・まだこんなに温かいやないか・・・」

おまえという言葉は悪い言葉ではないのではないかと後から思った。

また泣けてきた。
亡くなっても冷たくなく温かいし顔は蒼白くはなく赤いほどだった。
温かいのも意外だったし、数時間経っても顔は赤いのも意外だった。

そこからやらないといけないことが出てくる。
両親と兄のときは長男におんぶにだっこだったが東京にいる兄は帰ってこられない。

病院以外の場所で亡くなると事故ならわかるが、自宅で亡くなっても警察のお世話にならないといけないということだった。
警察のマークと名前が入ったドラみたいな鑑識官?の人と話をするところかは始まった。

検体するとは思ってなかったら・・・・・・

「科捜査の女みたいになるんですか?」
とふと思ったことを聞いてみた。

「あんなことまではやらないですよ」
と言われて説明を聞いた。
搬送された病院ではなく妹は警察署に連れたいかれて警察署で安置して検体するとのこと。

当日終わるのか次の日になるのかわからないが、葬儀やさんを決めて妹を引き取るのを契約しないといけなかった。
なんでもコロナもあって報道されている以上に色々な形で人は亡くなっているので葬儀やさんさえ一杯だから早く探すようにと警察官は言っていた。

病院の霊安室においてあったリーフレットに住所も確認せずに電話をしたら平野区の喜連瓜破にある葬儀やさんだった。

契約したら電話で済むと簡単に思っていたら行って打ち合わせをしないといけなかった。
偶然というかたまたま私が住んでいる所から30分
くらいの所にあったから良かった。

ここからどうしていくか決めていく。

病院から姉に亡くなったことを伝えてどうするか相談したら当初はこのご時世だからもう、直で火葬してもらおうかなんて話になっていた。

しかし火葬場も一杯で次の日、また次の日というのも無理で結局は5日たった2月5日に決まった。

ぶっちゃけお金のかかることだし、もう最小限でという考えでいた。
火葬するだけなら大阪市なら費用としては1万円だそうだ。

誰か読む人の為に公開すると最後にお別れする時間も含めて165.000円になった。

少し驚いたが検死するのに四万円かかると警察官に言われていた。
その検死する料金と診断書は警察と契約している病院に取りに行かないといけなかった。
その診断書を警察に渡すことになっていた。

4万円と言われていたが結局は病院に33.000円と警察署から葬儀会館に搬送するのに10.000円を現金で払った。

これだけで208.000円になった。

ここからがオプションになっていく。

棺に敷く「畳」はどうされますか?
「最後は畳の上でといあ意味があります」

10.000円

「棺にかける布は」どうなさいますか?
10.000円

「コットンフラワーという顔の回りにおく芳香剤はどうなさいますか?」
11.000円

ここまではいいとしても私にとって大問題が投げ掛けられた。

「湯灌はどうなさいますか?」

・・・・・・・・・私が決めないといけない。
映画「おくりびと」のようにシャワーをしたり化粧をしたりする湯灌。

んー・・・・・・・・・ちょっと迷った。
どっちみち家族だけで見送るんやから・・・・・・・・・でも・・・・・・・・・。

しばらく悩んでやってもらうことにした。
77.000円

「最後に棺に入れるお花はどうなさいますか?」

んー・・・・・・・・・また考える。
やっぱりあった方がいいかとお願いした。

一番安いものが
38.500円

結局は総額 333.850円になった。
20万円以下で小さなお葬式みたいなCMをよく見るが、それは本当に何もしないというものになるのだろうと初めてわかった。

湯灌してもらうのを見ながらやっぱりやってもらって良かったし、それは送る側が納得する作業でもあるのかもしれない。

そんなこんなでここ一週間がバタバタと過ぎていった。
もちろんというか葬儀はやらないから遺影もない。

何かあった方がいいかと自分でまがいなりにも作ってみた。

一緒に住んでいるわけではないし、写真はどうしても妹との集合写真になりいい写真が手元にない。妹の同居人に写真をもらった。
見たことがないし凄く良い写真に思ったからこるにした。

スマホのアプリで切り抜くがどうしても細かいところは切り抜けない。

確認したらどうしても周りが白くなる。
パソコンで手動で消しゴムしてみたがこれ時間かかるしこれ以上私には無理と判断。



ネットで「遺影 背景 フリー」と検索したらいくつも出てきた。
写真の方が違和感がないかと青空にはめてみた。
小さいといいが遺影を作ったりするプロでもないしどうしていいかわからない。

これなら切り抜いたという白い縁もわかりにくいし見られるかと思ってこれにして家のプリンターでA4出力した。
髪の毛を切り抜くのは難しいかったがなんとかなったか。

しかし↓の写真から祖母→父→兄→母→妹と逝ってしまった。

兄弟は長女、長男、三男(私)、三女、四男になった。
亡くなった妹はコロナではなかったから見送ることが出来るがコロナだったら見ることもなくあの岡江久美子さんが亡くなったときのように骨壷だけが戻ってくるということになったかもしれない。
しかし兄は49歳で、妹は50歳やったけど早すぎる。

棺に入れたいものがあったらと言われていたから大好きだったチェッカーズの大きなタペストリーをを入れてやるつもり。
これは私が預かっていて生前「これどうするねん?」と聞いたら「これは捨てられへん!」と言っていたもの。

ふと食べ物は入れてもいいのかな?と思ってネットで調べたら良いと書いてあった。
袋に入っているものも良いのかと電話で葬儀やさんに確認したらラップとかそんなものも大丈夫とのこと。

糖尿病だったから甘いものも我慢しただろうし甘いものも入れようと昨晩バナナケーキを焼いた。
これも生前妹が美味しいと言ってくれたものだった。
美味しい近所の焼きたてパンや和菓子も入れてやろう。

今から後数時間、最後のお別れをしてきます。
コメント
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